2021年07月12日

210712 退職後の余生対策

親は誰でも 我が子を有名大学から大企業に就職させて一生安泰な生活を送れるよう願っている。新入社員も 将来の幹部を目指して社業に精を出す。しかし今日は激しい競争社会は変わり、企業が社員の生活を一生保障することは不可能になった。大出世を目指して頑張るのは本人の覚悟次第だが、多くの社員は段々と若手に追い抜かれて40代後半になるとリストラや子会社出向などの苦しい人生になる。社員は現業に全力投入するのは当然だが、長い後半人生のことも考えて、引退後の余生対策も考えておく必要があると私は思う。  
                                          
私の自宅周辺には閑過ぎる退職者がゴロゴロいる。ある人は自治会活動に精出し、ある人は社交ダンス、カラオケ、狭い庭仕事、サイクリング、スポーツクラブ世話役、カメラ片方に散歩、図書館に早出して新聞読み、公園の木陰で将棋三昧などなど本当に色々だ。毎日バイクで出かけて近郊のコンビニ回りして夕方には帰宅する者や、退職金で入手した会員権で365日ゴルフに興じる者もいるが 年中同じコースでは気分も冴えないだろう。光り輝いた現役時代に比べて孤独に苦しむ現状を見られたくないと自宅に籠る人も結構多い。しかし終日テレビや新聞で過ごすのは本当に苦しい。定年後20年以上も自営業で既に傘寿半ばになった私も 閑過ぎる余生は苦手だ。  
                                        
社員の転進を助ける一環として、企業は社員に副業も認め始めた。例えば業界に論文を投稿して名前を売り転職を進めるケース等は実際におこなわれている。私の友人K君はFRPバスタブ成形法で名前を売り住宅会社に転職した。別のH君は社交ダンスに熱中して会社では少々干されたが、早期退職して郊外にダンス教室を開業して、今では市内 No.1のダンス教室となっている。私と机を並べていたS君は 社費でスイスに業務留学したにも拘わらず、帰国後 室内テニスの事業化に注目して顰蹙を買ったこともあるが 今では池江璃花子も所属する大手ジムセンターRに成長した。なかなか立派なものだが 一般の社員は現業に多忙で 余暇対策までは考えが及ばず、退職直前になって初めて長い余生に苦しみ始める。
                                        
私も現役時代は余生のことは余り考えなかった。私の上司は夜間通学も拒否する超ワンマンで部下は奴隷扱いされた。口下手な私は吃音癖もあり、英会話で口調を滑らかにしようと研究社のSpoken -American-Englishをテープで流しながら同時音読を始めた。20年間も音読練習を続けると 上級版を完全に丸暗記してしまった。3時間コースの分厚い英会話本だが、数百回も真似ると 完全なアメリカン英語が 口から流れ始めた。  
                                               
45才半ばで大病を患った私は、組織から脱出を考え始め、日米合弁会社設立の交渉を開始し、自分の英話力でユダヤ系D社会長を説得した、そして私が合弁会社の社長になって世界を股に走り回る生活に大転換した。社長退職後は自営会社を起業して、米国半導体製造機器の保守業務、臨床検査センターの自動装置の保守業務などを各10年間担当した。更にその間に習得したパソコンで至難のSEOを独自習得して、営業に苦しむ多数のベンチャーに格安でサービス提供している。私のユニークなSEOはスタートアップに苦しむ全国の個人企業から高く評価されている。更にゴルフでも滅多に110を切らない私は、ヨットなら面白いかと、遠距離通勤を覚悟で 郊外の湖畔に自宅を購入して小型ヨットを習得し、今でも時折楽しんでいるが、これも余生対策の結果だ。  
                                       
激しい競争社会の今日、企業が社員の一生を守り抜く時代は終わった。企業は常に若くて有能な新人を求めている。年配社員は段々と待遇が厳しくなり、リストラや給料低下を強要され始める。人事部長は納得しないだろうが、現役の諸兄は、現役時代から引退後の長い余生も考えて、交友関係を広げ知識経験を積んで対策し、悔いの少ない余生を迎えるべきだと私は思う。 



mh3944 at 09:45│Comments(0) ビジネス 

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