2021年10月02日

211002 新顔スターの登場 

今回の自民党の権力闘争劇はたっぷりテレビ観戦できた。昨年就任したばかりの菅首相が、未曽有のコロナ騒動に見舞われてワクチン対策が遅れ、国民の不満が爆発した。このままでは年末の衆院選挙で 自民党は大敗すると焦燥感に駆られた若手議員達が反乱して 菅首相が退任に追い込まれ、新総裁の選出劇が始まった。
               
まず最有力の河野太郎議員(60)と岸田文雄議員(64)が名乗り上げたが、リベラル過ぎる河野では自民党の保守精神が破壊されると心配した安倍前首相は 全く無名で新顔の高市早苗議員(60)を担ぎ出し、野田聖子(60)も加えて立候補者が4人となった。 ひと昔前の自民党総裁選挙なら、億単位の買収資金が飛び交うボス間の激烈な権力闘争になったが、小選挙区制に変わった今日では 派閥は情報交換の場に変質し、立候補者同志がテレビで討論しあう近代的な選挙になった。
                     
事前のマスコミは、異端だが人気者の 河野議員が最有力と予想したが、4〜5回続いたテレビ討論会で、河野議員は段々とボロを出し始め、看板スローガンの脱原発を下げることになった。逆に無名新顔の高市議員は、筋の通った理論とさわやかな弁論能力を発揮して 視聴者の注目を浴び始め、一躍有力候補にのし上がった。最終的には最有力な河野議員は惨敗して、中道路線の岸田議員が勝利し、次期首班に就任することになった。
                                          
異端発言で大衆人気を集め続けた河野太郎は討論会を重ねる度に 年金原資に消費税を充てる提案や  再生エネルギ一中心論の河野に対して、原発必須の高市議員らと論争して方針変更を迫られ、終に看板スローガンを降ろし、記者団からの質問にも誠実に答えず 空念仏を繰り返えすばかりで 勉強不足を露呈した。
                                          
逆に温厚で紳士的な岸田議員は、安倍首相の花見事件や森友加計事件を国会で再調査するよう執拗に迫られたが 裁判中であることを理由に再調査には応じなかった。誠実だが未曽有の国難に遭遇した時、蛮勇で突破する胆力には不安も感じられた優しさであった。
                       
逆に 一躍注目を浴びることになった無名の高市早苗議員は、私と同窓の神戸大学経営学部卒→ 松下政経塾→ 米国連邦議会Congressional-Fellowとキャリアを積んだ当選8回の若手で、自民党本流の牙城を守るために 保守系議員を代表して登場したが、英語も堪能な理論家で、欧米の女性リーダーとも対等に討論できる潜在能力も見せて、海千山千の自民党議員達を驚愕させた。今回は3週間足らず短期決戦であったが、 もし長期戦なら女性活躍の時代も迎えて、岸田,河野,野田らの男性議員を抑えて、高市早苗は 自民党の初代女性総裁になったこともあり得たと マスコミが噂する 洗練された能力を見せた。彼女は新内閣で重要ポストに就任するのは確実だろうが、将来の自民党総裁を目指す 河野太郎、小泉進次郎、小池百合子ほか、若手有力議員達には恐怖のニューフェイス登場となった。 快哉!  


mh3944 at 09:24│Comments(0) 政治 

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