2022年01月09日

220108 EV車の開発競争  

寒い時期は誰も自宅に籠りっきりになる。特にコロナが恐い今年の 正月3ケ日は駅伝ばかり見ていた。私が応援したのは 伝統も名声も無く孤軍奮戦する近くの中央学院大学で、長年保持し続けてきたシード権を維持する為、死にもの狂いで今年も頑張ったが 初日の第一走者が大ブレーキして最後尾となった。第一走者が遅れると、後続ランナーは長距離を単独走することになり、苦しみ続け 何とか14位まで回復したが シード権には届かなかった。リーダーの走者選定の判断ミスと言わざるを得ない。

サラリーマン生活では誰でも色々な失敗があるが、若い時のミスは挽回できても 社長や重要幹部の判断ミスは深刻な結果を招く。私が入社したD社は印刷インキのTOPメーカーだが、業務拡大を狙って 独ハイデルベルグ社が世界を独占する大型高速印刷機に進出しようと 20年間に渡って 膨大な投資と人材投入して高速印刷機を開発し続けたが、コンピュターがスマホに代わる時代で、印刷機は小型高性能化が進み、机上型の小型印刷機で殆どの印刷が可能な時代になった為、社運を賭けた大プロジェクトは完敗し、自信を失った会長は失意の内に逝去した。      
                                    
似たような競争は産業界には山ほどあり、テープレコーダーでソニーと ビクターVHSとが争い、反ソニーのパナソニックがビクター側に参戦した為、小型高性能のソニーは敗退した。そのパナソニックも壁掛けテレビで、自社が主導した高品質プラズマ方式も シャープの液晶テレビに敗れ、更にテレビ界を制覇したシャープ亀山方式も、大画面低コストの有機EL型テレビに駆逐されつつある。
                                      
現代の最大の競争にEV(電気自動車)がある。米国のフォードのT型量産車で幕開けした世界の自動車戦争は、高性能トヨタのHybridエンジン車が世界のTOPに立ったが、今度はクリ-ンエネルギーを理由にHybridエンジン車が駆逐されようとしている。高性能の日本Hybrid車に敵わない中国は 環境問題を理由に 電気自動車の必要性を宣伝して EV変革を主導し,Hybrid車で日本に敗れた欧州もEV戦争で日本を負い越そうと、EV車転換を契機に必死になっている。 
                                          
確かに化石燃料を大量消費するガソリン車は 自然エネルギーのEV電気自動車に代替される運命だが、主導する中国こそ 石炭発電所を多数稼働させて 世界のCO2排ガスの30%を排出し続けており、中国のEV車作戦は羊の仮面を被ったオオカミともいえる。 
                                  
幸か不幸か、EV車はコストの大半を占める蓄電池がまだ未完成である。トヨタは 開発中の短時間充電可能な大容量の全固体電池の完成を待って、一挙に量産販売に入る計画で、全固体電池も数年以内には完成するだろうが、先行投資で逃げ切りを狙う中國勢と欧州勢は 日本に先行して低コストEV車の大量販売で 世界を制する作戦である。自動車業界は 激変を続け地獄の10年間が待ち受けている。


mh3944 at 16:24│Comments(0) ビジネス 

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