2022年02月11日

220212 表意文字と表音文字 

北京の冬季オリンピック開会式は 過剰な演出もなく、納得できる内容だった。15年前の北京夏季オリンピックは、中華民族の歌劇な礼賛と賛美に世界は辟易したが、今回 その繰り返しだけは勘弁願いたいと思っていたが、中国も成長したようだ。  

私が大きな関心をもったのは 入場行進プラカードに書かれた参加国名を表記する中国語であり、色々苦労している様子が伺えて面白かった。 例えば:
(日本) → 日本  (米国) 美国、 (英国) 英国、 (仏) 法国、 (独) 徳国、 (イント) 印度 (韓国) 韓国 (北朝鮮) 北朝鮮 (蒙古) 蒙古 (タイ) 泰国   などは 日本とよく似た表記法だが、      
                                                                              
(カナダ) 加拿大 (イタリア) 意大利 (スイス) 瑞国 (ポルトガル) 葡萄牙 (オ-ストラリア) 奥大利並 (オ-ストリア)奥地利  (ガーナ) 加納  (サモア) 薩摩並 (イラク) 伊拉克 (インドネシア) 印度尼西, (アルゼンチン) 阿根延  (マレーシア) 馬来西並などなど なかなか苦労しているようだ。
                                           
日本漢字や中国漢字は 文字自体が意味をもつ表意文字であり、一見して意味が分かる便利さはあるが IT化には余り使い易くない。 逆にアルファベットは表音文字で、文字自体には意味がないが IT化には使いやすい言語といえる。 日本語は 表意文字の漢字と 表音文字のカタカナ,ひらがなを 併用する珍しい国で、 どんな外来語でも簡単に表記できるが 表意文字だけの中国漢字では 外来語を表示するにはかなり不便であり 例えば、 ロシアは露西亜, マレーシアは 馬来西亜 など似た発音の漢字を配列して表現し、表意文字の意味とは全く無関係である。
                         
言語としての厳密さから言えば、英語はかなり正確な言語であり、逆に日本語は本来曖昧でビジネス用語には適していないが、俳句など文学作品には大きな効果を発揮する。まだITが始まる半世紀ほど昔 確か伊藤忠商事だったと思うが、社内用語に 漢字をやめて全てカナ文字に統一したが、大混乱を招いて直ぐに中断した事件があった。表意文字の重要さを軽視した為だ。 中国語は日本語より正確だが 英語には敵わない。その意味から 中国が世界最大のGDP国に成長しても、自国言語が国際言語として 世界に受け入れられるのは困難で、やはり英語がビジネス用に使用され続けることだろう。
                                         
お隣り朝鮮のハングル文字は 15世紀半ばに開発された、母音と子音を組合わせた合理的な表音文字であり、文字を読めなかった庶民にも分かり易い 論理的な書体であるという。日本統治時代に漢字が普及し始めたが、終戦後は再びハングル文字に戻り、国際面では孤独でユニークな文字である。もし漢字を使い続けていたら、日本,中国,韓国は共通漢字を使う最大のグループになっていたかも知れない。  
                                            
複雑すぎる漢字を簡略化する目的で 中国は繁体文字を大胆に簡略化した簡体文字に切り変えたが 日本漢字と共通する略字も多い。逆に日本と中国で意味が全く違う漢字もあり、例えば 日本語の汽車は 中国語では自動車を意味し、汽車は中国語では火車と表記するなど 極端な事例もある。 更に行政上でも 、日本では岡山県倉敷市は、中国では岡山市倉敷県と逆に表示する。多分文明の交流黎明期に 間違って伝えられたのだろうか。兎に角 中国と日本は 同じ漢字を使うグループだから、友好関係も維持したいものだと願っている。    
        





mh3944 at 11:29│Comments(0) 雑感 

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