2022年06月17日

220617 東名高速煽り事件 

5年前、東名パーキングエリアで、トラブルを起こした若者が 高速道で相手ワゴン車に煽り運転を仕掛けて 先方若夫婦を死亡させ娘2人に重軽傷を負わせた事件の差戻し再審判決があった。執拗な煽り運転で相手車を追越線に停車させて 車外に出た若夫婦が後続トラックに追突されて死亡し、車内の娘2人もケガした事件だった。煽り運転を繰り返した石橋被告(30)に、横浜地裁は懲役19年の重罰を言い渡した。被告は判決に不服として、夫婦を死亡させたのは追突した後続トラックであり、自分は無罪だと控訴する意向らしいが、何とも救いのない事件である。                                                                                           
                                       
懲役18年という重罰に驚愕した石橋被告は、死亡事故は後続のトラックが起こしたもので、自分が死亡させた訳ではないと 全く子供的な言訳で反論したが、執拗に幅寄せしてワゴン車の走行を妨害し、横越車線に停止させるという危険な行動に追い込んだのは被告であると横浜地裁が断定して、危険運転致死傷罪を適用して懲役18年の重刑を宣告した。私もこの重罰適用には同感である。
                                                
パーキングエリアでの口論の仔細は不明だが、我慢できなかった石橋は、高速道で仕返したのだ。後続トラックの前方不注意も二次的な原因ではあろうが、衝突の主原因は、怒りを抑えきれなかった被告が煽り運転を繰り返して鬱憤を晴らそうとした幼稚な行動なのだ。
                                                 
 誰でも長い人生では小さなトラブルは色々あり、私自身も80年前の苦い記憶がある。小学生時代に上級生に虐められて立腹した私は、相手を崖から田んぼに突き落として逃げた記憶がある。虐めの内容は忘れたが、相手を傷つけた後悔の念はなかなか忘れず 今日でも頭に残っている。子供だった私と違って石橋被告は30才近い大人で、常識を積んだ成人であり、重罰も仕方ないと思う。   
                                           
19年の懲役を終えると石橋は50才の高齢になっており、貴重な人生の最盛期を獄中で過ごすことに、同情の気持ちも無くはないが、追越車線で無理やり停止させた相手は家族を守るために決死の思いで車を止めて抗議しようとしたのだ。更に両親を失って孤独に生きる幼い娘2人の苦労と悲しみも大きい。偶発でも深刻な結果を引き起こした事件であり、石橋被告は長い獄中で、あり余る時間を反省しながら過ごして欲しいものだ。

mh3944 at 15:19│Comments(0) 雑感 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔