2022年07月01日

220701 学生の就活

大学生の就活は最盛期を終えて終盤となり、今頃は落選組が何とか会社を見つけようと懸命に探し回っている時だろう。 私も60年の大昔のことを懐かしく思いだ出した。 旧帝大ブランドのお陰で 級友たちは殆ど有名会社の内定を獲得して 夏休みをどう過ごそうかと話していた、 成績順に学生達が次々と就職担当教授室に呼び込まれて 旭化成、東レ、三菱レーヨン、三菱化成、三井化学、三井石油化学、徳山ソーダ、東洋ソーダ、ブリジストン、旭ガラス、宇部興産、。。と夢のような大会社に次々と内定を決めていたくが 私だけお呼びが掛らず、このままでは夏休みに田舎にかえれないと焦っていた。
                                                 
理由は分かっていた。燃料化学のK教授の試験に落ちた私は、なぜ不合格なのか採点内容を知りたいとK教授室を訪れた処、私の採点が不満だというのか と K教授を激怒させてしまったのだ。 そのK教授が就職担当だと後日に知ったが 全ては後の祭りで、君は就職先は自分で探せ と言い渡された。典型的なパワハラだが、地方の学生が上京して会社訪問などは出来るは筈もなく 私は途方に暮れていた。
                                       
暫くして、採用に出遅れたと無名の外資系新進会社JRCの役員が大学に来訪した。もし誰か残っていたら 是非回してほしいとの依頼だった。売れ残りが1名いますと紹介された私は やっとJRCに内定が決まった。誰も知らない無名会社で級友達にも話せず、有名会社を期待していた親兄弟達は悲しんたが、田舎者で要領の悪い私には大会社は不似合いで、新進会社なら思い切って働けるだろうと内心では喜んでいた。
                                              
半世紀が過ぎて、我々同期生の退職時期となった、多くは専任部長など名ばかり役職で、責任の無い肩書に達観していた。しかし小さな新鋭会社に入った私は、波乱万丈の人生が続き、企画部長から
外資系合弁NDPCの社長に就任して 世界を股に波乱の会社人生を送って退職し、まだ余力十分だったので 自営の新会社CLESを設立して 更に20年間を忙しく過ごした。危険な場面もあったが 無事に80代の半ばになった今、私の健康を心配する家内の強い哀願で、自営会社は清算し、今はIT先端業務を片手間に続けている。同期生の大半は既に逝去し、残った者もパソコン音痴世代で、激変する社会から取り残されて 寂しく過ごしている。                        
                                                  
就活中の学生に言いたいのは、大会社内定で嬉しいのは ほんの一瞬だということだ。大会社の社員になったのを喜ぶのは親だけだ。大会社も終身雇用と定期昇給が約束された時代は完全に消え失せてしまった。同期生との激しい競争に明け暮れて気力を消耗しながら 年月を重ねる。今は窓際族すら存在する余裕のない時代になった。50才を超えると目立たない社員は殆んど会社を追い出されてしまう。大会社なら一生安泰 はとっくに消滅して、今は世界のトヨタでもEVの大波乱で生き残れる保証はなく、油断するとすぐに倒産し、従業員は浪人になる厳しい時代になった。       
                                             
これから選ぶなら 将来性不明の大会社ではなく 中型〜小型で 思いっきり働けそうな会社を探すことだ。優秀な会社でも規模が小さくて 新卒を取れない会社は沢山ある。そこに入社して力一杯働き、多様な知識と経験を磨き、社会関係を構築して力を蓄える。そしてチャンスがあったら転職するか、 自立独立する実力と胆力を涵養できる会社を選ぶよう お勧めしたい。大会社に採用されなかったことを嘆く必要はなくチャンスだと思うべきだ。もしそのような気力が無い場合、進路を考え直して 田園生活でも目指した方がきっと楽しい人生となるだろう。



mh3944 at 08:46│Comments(0) ビジネス 

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