2022年09月20日

220920 老後の平穏

先日 理髪店で散髪中、私の寝いびきに家内が文句を言うと漏らした処、あら!まだ寝室がご一緒ですか?と不思議そうに言われて驚いた。欧米では高齢でも別寝室はあり得ない話だろうが、我国では高齢夫婦の別寝室は普通らしい。
                                         
我国は長寿化が進み、100才以上が9万人を超え、その9割は女性だという。近隣にも高齢女性が多く、傘寿半ばの私も人生100年時代が近いことを実感し始めた。私は現役時代に人生の大ピンチに遭遇した。右足先に微妙な震えを感じて、知人の慶大神経内科を訪問した処、左脳の大動脈に接して大きな腫瘍があることが判明した。緊急脳外科手術を受けてピンポン大の腫瘍を摘出した。地方病院なら足の震えから脳腫瘍を診断することは至難だったろうと思うと 担当の先生に命を救われた思いだ。その後私は、家族運にも恵まれて、ほぼ健康な生活に戻り 神様にも感謝している次第。
                                    
しかし単に長生きするだけが幸せとは必ずしも言えない。私の近隣には、家庭内不和で高齢の父親が追出された家族が数例ある。彼らがその後どう暮らしているかからないが、人生終盤になって住み慣れた自宅を去るのは地獄の苦しみだろうと思う。ある家庭は不貞が露呈した父親に息子が激怒して父を追い出し、自宅を2世帯住宅に改造して母親と一緒に住んでいる。僅かな気の迷いで追出された父親は後悔していることだろう。別の家庭でも、未婚の娘が自宅で鍼灸業を開業したことから家庭騒動に発展し、遂に父親が家出した例もある。東北出身の優しい人だったが、実家に帰っても世代交代が進んでおり、永住は出来ないだろう。                        
                                                                                      
家出しなくても夫婦関係が悪く、家庭内別居状態の家庭は結構多い。すぐ近くの元外国船船長を引退したBさんは腎臓病が悪化して苦しんでいたが 社交家の奥さんは連日外出し 本人は愚痴をこぼし続けていたが間もなく逝去した。すると再び活気を取り戻した奥さんは 派手な交流余生を楽しんでいる。別の例では変わり者ご主人と鍋釜の訪販に熱中の奥さん、気性の荒い未婚年配娘の3人家庭もあるが 家庭内の会話は殆ど聞こえて来ない。別の例では,体調の悪い奥さんはが必死の形相で日々のスーパー買い物に往復しているが、技術屋OBのご主人は絶対に手助けしない不思議な家庭もある。新婚の北海道出身の夫婦が東京転勤になり、我家近くに自宅を新築したが、ある夏に奥さんは子供連れで北海道に帰ったまま 20年以上経過したが帰って来ない家庭もある。ご主人も復縁を諦めた様だ。しかし多くはないが、本当に仲良し老夫婦も何組か居る。多分双方とも 未熟者でお金もない自分と結婚してくれた恩義をお互いに忘れていないからだろうか。                                 
                                         
若くて元気な壮年時代は、誰でも色々な誘惑に襲われることがあり、陥ってしまうことがある。小心者の私は何とか無難に乗り切った。多くの家庭では定年を迎えた主人が常時在宅になると 会話無しに陥り易く、同居生活は獄中生活にも似た苦しみだろうと思う。特に不貞が原因の家庭不和は殆ど修復不能で、長くて重苦しい余生になってしまう。元気満々の若手諸兄は 家族を巻き込む大事件には関係しないように、厳にご忠告申し上げる次第。

mh3944 at 13:45│Comments(0) 雑感 

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