2023年04月01日

大手会社 or 新進会社

先日の新聞記事に 東大卒,京大卒の人気就職先一覧表があった。No.1 野村総研 以下、三井物産、三菱商事、PwCコンサル、アクセンチュア、アビームコンサル、NTT, 三菱地所、三井不動産、、、の順だった。殆どが有名大企業だ。受験勉強から解放されて長年の疲れを癒し 彼女でも探そうと考えている学生が多いのだろうか、中には大企業に入社して経験を積んで独立を目指そうと コンサルタント会社で腕を磨こうとする学生もいるようだ。
                                    
70年前 私(工学部)の就職時代も同様で、大企業に就職して安泰人生を狙う学生が殆どだった。東レ、旭化成、三菱化化成、三井化学、ブリジストン、旭ガラス 、、、、と、成績順に次々と大企業に入社した。娘が電電公社の交換手に採用されたと家族が大喜びする時代だった。しかし就職担当教授と仲違いした私は大企業の推薦状は得られず、JRCという社員200名の日米合弁会社に入社して 中小企業人生からスタートした。会社人生は波乱続きで、最後はコロナ診断薬合弁会社NDPC(60名)の社長を10年務めて終えた。    
                                                                                                                                                                               
私の住宅街には、都市銀行OBや大企業OB、官庁などエリート等が多く、私は中小企業OBだと思われている。大企業OBや官庁OBは 退職後に何かする気力や意欲は殆ど無く、同年配の大半は既に逝去したり 病床に伏せているが、彼らは大会社での下積人生を悔やんでいた。中小企業人生だった私は 失敗もあったが 自ら動き 自ら稼ぐ以外の生き方を知らず、85才を超えた今も、自宅近くに小事務所を構えて、PC相手にSEOを仕事している。
                                                                                   
フランスでは年金開始年齢を62才→64才に遅らす政府案に労働組合が反発して 大規模デモが続いている、気楽な引退生活に早く辿りつこうとする国民性が国中にみなぎっているようだ。反対に米国は、基本的に自分が稼いだ年金を自分が受け取る方式で、国中に活力が漲っている。現役時代に貯蓄が少ない国民は受給額も少なく厳しい余生になる。福祉大国の日本は、当人負担+国家予算プラスの方式で、希望すれば減額された年金を早めにも受給でき 、受給開始を遅らせれば 増大した金額を受け取る仕組みになっている。上手く考えたものだ。
                                           
私の近隣には、2流大学から地元市役所にもぐり込んだ若者もいる、付き合いは殆ど無いが、初めから安泰人生を選んでしまうと 心髄まで怠惰な人格になってしまう。後悔の残る一生にならないよう願っている次第。


mh3944 at 11:58│Comments(0) 雑感 

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