2023年04月03日

人口減少対策ー2

我が国の人口減少が止まらず、このままでは日本が消滅すると、政府は対策に本腰になってきた。現在の合計特殊出生率1.32が続くと 100年後の日本人口は半減して6,000万人の小国になるという恐ろしい現実だ。政府の対策は、妊娠祝賀金、出産費用、子供養育費用、学校費用などを予算増額するなど次々と対策を提案している。    
                                            
勿論 これらの諸政策はある程度の効果を発揮するだろうが、根本的な対策ではないと私は思う。今日の人口減少問題は、子供の養育費用より以前の出産数の問題であり、若者が結婚しないことである。若者が結婚できない理由は、身分が不安定な契約社員で、恥ずかしくて彼女にプロポーズできないのである。
                                                                                                     
企業が正社員を減らして契約社員を増やす理由は、業務の多くがIT化されて 不勉強な正社員では手に負えず、外部の技術者や専門会社に外注する方が確実な時代になってきたのだ 。従って企業が抱える正社員には 対応が期待できなくなったのだ。時代は日進月歩のIT社会に変わり、多くの仕事がIT化された結果、口先ばかりで 勉強しない古参正社員は役立たず、新技術を武装した若手の契約社員の方が余程効果的なのである。然るに一般国民は依然として、大手会社に就職して安泰な会社員生活を願望する意識が強く、この傾向から抜け出せない。不勉強な正社員ではなくITをマスターした契約社員でないと対応できない世界になっているのだ。
                                                                                  
ITに習熟した技術者は 束縛された正社員には魅力を感じず、独立自営業者として企業と高値で契約でき 収入も大幅に増えることを自覚し始めている。年俸400万円の大卒正社員よりも 専門学校で4〜5年間勉強したIT技術者が500〜600万円で仕事する時代に移行しつつあるのだ。年功序列の正社員も年俸は徐々に増えて、課長 800万円レベル、部長1,000万円レベルになるが 1,500万円出せば、熟練技術者が完全な仕事をする時代になり、 年功社員は 企業経営に大きな重荷になっているのだ。誰も認めたくない内に、日本の年功方式は時代変化に耐えられず、米国型のジョブ方式に移行しつつあるのだ。
                                                                
若者達に伝えたいことは、2〜3流大学で4年間を無駄に過ごして年俸400万円の正社員になり 先輩のシゴキに耐えるよりも、専門学校でプログラミンングを4〜5年間 勉強して年俸500万円のIT技術者としてスタートするほうが 余程 気分快晴で 失業の不安もない時代になりつつあることを理解する必要がある。若い女性達は、有名大手の正社員よりもIT専門技術者を選ぶほうが、安定した家庭生活になることを理解する必要がある。       

mh3944 at 11:50│Comments(0) 雑感 

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