2023年07月17日

想定外の激変人生 

セミが鳴く季節になった。我家の庭は、柿など色々植えているが 夏になると地面に小さな穴が開き、地中に潜っていたセミ達が出て始める。セミの一生は7年7日とも言われ、7年間 地中の木根から栄養を吸って成長した後、地上に出てふ化し 激しく鳴いて交尾し 卵を産んで直ぐ一生を終える。我家は、初めに羽が透明なヒグラシが鳴き始め、8月に入れるとアブラゼミに交代して 賑やかな夏を演出する。今年 鳴くせみは、私が事務所を東京から我孫子に移転した頃に地中に潜ったセミとなる。    
                                                                                                                         
先日 庭の草取りで、汚れた人工芝マットを引き剥がすと、長さ40~50cmのスジ状の穴が何本かあり、干からびたセミの殻が残っていた。私は直ぐに分かった。地上に出ようとしたセミ幼虫が マットに阻まれて動き回り、遂に力尽きて死んでしまった抜殻だった。地上に出ようと必死に穴を掘り続けたが 分厚いマットを通過できず 息絶えた幼虫だ。私は静かに見つめていた。長い7年間を地中で生き続けたセミに ひどい仕打ちをしたものだと思った。不用意に敷いたマットは、セミには悪魔の岩壁だったのだ。全く酷いことをしたものだと私は悔いた。今年 出てくるセミの為に 私はマットの下に竹竿を数本並べて空隙を作り、幼虫が這い出せるように通路を開けておいた。    
                                                                             
我々ヒト社会でも、長い人生では 予期しない事件に巻き込まれて、死ぬほど苦しい状況に陥ることがあるが、それを不運と諦めるか、必死に生き残る道を探す努力をするかは、本人の意欲次第だろう。                                                                                    
例えば超一流会社だった東京電力の 世界に誇る福島原発5基が 東北大震災の大津浪を被って爆発して 四方八方に放射能を散らす悪魔の発電所になってしまった件のように。優秀な東電社員達は、一瞬にして悪魔の会社の社員に転落してしまった。東電福島発電所の後処理に精力を傾けている人もいるが 見切りをつけて東電を退社して 別の道を選んだ社員もいるだろう。技術のニッサンと言われた日産自動車は カルロス-ゴーン社長の強欲に振り回されて2流会社に転落し、秀才社員達が大きく傷つけられた例もある。

長い人生では誰でも予期せぬ事件に遭遇して、耐えがたい恐怖と苦痛に襲われることがあるが、それは避けがたい運命だろう。私も本社企画課長の時、頭に大きな脳腫瘍が見つかって狼狽し 会社人生は終わりだと諦めたが、慶応病院に入院して脳外科手術で完全治療に成功し何とか生き延びた。しかし企業中枢の企画部には残れないと断念して 社外に生き残る道を求めて、日米合弁会社を設立して転出し 悔いのない第二の人生を選んだ。全く未経験の臨床検査薬社会に飛び込んで、世界中の関係会社と仕事をする激変の後半人生に変わったが、そこで数倍の豊かな人生経験を味わった


mh3944 at 09:39│Comments(0) ビジネス 

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