2024年01月09日

ロシアとウクライナ

ペットを連れて近くの公園に向かうと、広いグランドの真ん中で、若者が犬と遊んでいた。男は抵抗する犬と戯れているようだった。しかし近づくとペットではなく、中学生同志のケンカだった。グランドに横たわり両手で顔を覆っている相手を 男は激しく蹴っていたのだ。
                                                     
何だこれは!と驚いた私は オイ 何をしているんだ!ヤメロ!と叫んで近づくと、蹴りを止めた男は、私に向かって手を振り上げて 近づくな!お前は関係ない! と物凄い剣幕で向かってきた。状況急変に驚愕した私は ここは逃げられない、自分は間違っていない、と思ったが 元気盛りの若者に対して 超高齢の私が抵抗するには武器が何も無く,下手すると、半殺しにされてしまうと思った。そこに 顔見知りらしい別の中学生が自転車でやってきて、何してるんだ!と停まった。私はここまでだと感じてペットを連れてその場からそっと離れたが 恐怖の時間だった。足蹴りする若者側にも何か理由はあるのだろうが、 暴力を振るうことは現代社会では絶対に許されない。 
                                      
話は飛躍するが プーチンは 何故戦車やミサイルでウクライナ国民を殺害し続けるのだろうかと 私は前々から疑問に思っている。旧ソ連邦の憲法は、スターリンの反対にもかかわらず、レーニンが、連邦構成民族は分離独立する権利をもつ、と明記したという。その結果、ソ連邦を構成する各民族は ロシアの権威主義を嫌って次々と独立して、より自由なNATOに加入し始めた。ロシア自身もNATO加盟を申請したが拒絶された。仲間の民族が次々とNATOに加盟するのをプーチンは苦々しく思っていたが、ソ連と親子関係で 最大の人口と技術力をもつウクライナまで NATO加入に動き始め 遂に堪忍の尾が切れた。ロシアと肉親関係のウクライナ迄が、ロシアを離脱して、NATOに加入することは絶対に許されない反逆であり、実力で引き止めようと軍事行動を開始したのだろう。
                                          
イスラエル/ハマス戦争は、歴史的に超複雑な関係にあり、不勉強な私が論じる立場にないことは承知しているが 紀元前2000年近い大昔に エルサレム周辺に住んでいたユダヤ民族が、ローマ帝国によって駆逐されてヨーロッパ,ロシアなど世界各地に逃散し、その後オスマントルコなど パレスチナ民族が侵入してエルサレム周辺に住み着いたらしい。世界に分散したユダヤ民族は、民族生存の為 必死に働いたが余り社交的ではなかった為、ロシアでは差別され,ドイツではヒットラーに迫害されて 600万人がホロコースト送りで殺害されてしまった。
                                         
当時 世界リーダーであった英国は、ユダヤ人にも自国となる領土を与えるべきだと主張して、パレスチナ人が居住していたエルサレム地域を線引きして、イスラエル国領土を宣言し、世界中のユダヤ人達がエルサレムに集結し始めた。自国領土を獲得した彼らは、パレスチナ民族を追い払って領土拡張を続けた為、イスラエル/パレスチナ戦争が何回も繰り返された。そして今回もハマスの奇襲攻撃により 4回目の紛争が発生した。彼らユダヤ教,イスラム教は厳格な一神教であることも紛争を深刻化している。   翻って我々日本人は 葬式仏教とも呼ばれて蔑視されることもあるが、他の宗教と共存できる寛容さが特徴であり、人類平和の観点からは歓迎されて然るべきと私は思い直している。


mh3944 at 13:07│Comments(0) 政治 

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