2024年02月24日

国会のカラ騒ぎ

能登地震が発生して2ケ月になり、電気は通じ始めたが、水道回復は更に月日を要し、漁業再開や漆塗工芸品対策はまだ放心状態で手づかずだ。被害者は農業ハウスから解放されて2次避難所のホテル住まいとなったが、観光シーズンを迎えて再びホテルから立ち退きを迫られている。
                                                                             
時を同じくして 国会は、政治とカネ問題で 野党は自民追及に大騒ぎしている。能登の住民が寒さに凍え 水ナシ生活で 塗炭の苦しみを続けている現況には殆ど無関心で、野党はサル芝居を続けている。これが日本の国会かと思うと私は情けなくなってしまう。不思議に思うのは、国会議員は何故 能登の被害視察をしないのか不思議で仕方がない。確かに能登は人口過疎で、被害者も多くないかも知れないが, 今回の能登地震は、ごく近い将来に我国を来襲し 膨大な犠牲者が予想される 南海トラフ地震と直下大地震の小型版であり、如何に被害を抑えるかの貴重な実験場であることを 何故考えないのだろうか。
                                          
我国は 30年以内に80%の確率で 南海トラフ地震や直下型大地震が来襲し 10万人を超える膨大な犠牲者が予言されている。政府や国会は、住宅倒壊や延焼防止対策を練るためには 今回の能登地震の惨状が極めて有効な勉強材料であると 何故考えないのだろうか。火災対策、倒壊家屋救出対策、食料トイレ対策など、全ての問題点を具体的に教えてくれる貴重な現場なのである。例えば、食料ナシでは数日は耐えても トイレ無しでは半日も我慢できず、仮設トイレは殆ど役立たず、大型トレイラートイレが絶対に必要なことを 能登地震は明瞭に教えてくれた。
                                          
自民の不正会計も 重大問題ではあるが、衆参両院あげて全野党が興奮して何ケ月も騒ぎ続けるのは余りにも馬鹿げている。税理士による会計監査義務と 自民党派閥の廃止を 専門部会で具体的に対策し決定すれば簡単に結論が出ることであるが、南海トラフや直下大地震は 具体的な対策が殆ど行われていない。政府と国会は全力で具体的な対策を練ることが緊急案件である。市街地の延焼防止や、多数の焼死犠牲者の救出方法、東京湾岸石油タンク火災防止、高層マンションに閉じ込められた住民の救出策など、学者と政府と地方自治体とメーカーが真剣に議論して 早急に具体的な対策を進めなければならないのだ。
                                           
野党はトイレもない能登半島に出張したくないのは分かるが、それを隠そうとして 自民党の不正会計問題を誇大テーマに祭り上げて騒ぎ、国民の目を胡麻化そうとカラ騒ぎし続けるのは余りにも見苦し過い。地盤強固な国会周辺は地震に安全でも、下町の過密住宅街の住民達は逃げ場がないのだ。南海トラフが発生すると 東海四国の沿岸住民は大津波に襲われて多数が溺死し、その数は 能登地震とはけた違いに大規模になると予想され、国会と政府と各自治体とメーカーは 早急に具体的な対策を実行する必要がある。 
                                    
トイレの無い能登よりも 暖房完備の国会で 忙しそうにサル芝居することは直ちに止めて欲しい。そして各省庁と与野党代表者は早急に能登半島を現地視察して 日本国の存続基盤を揺るがす南海トラフと首都直下型大地震の具体的な対応策を実行するべきである。


mh3944 at 11:58│Comments(0) 政治 

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