2024年07月02日

女性の社会進出

日本女性の社会進出が進んでいる。女性の手際よい事務能力は認めるところだが、女性特有の陰の部分もある。例えば女性には長期的な視野が欠けている場合もあり、適材適所が必要となる。 
                                                                                                                     
例えば私が現役時代の具体的な例で説明すると、化学会社の多くは付加価値の高い医薬品が希望の星であり、機会さえあれば進出したいと狙っているが 有力な商品を入手することは簡単ではない。例えば 米国医薬品企業と提携して輸入販売する道もあるが 多くの米国企業は既に日本に進出済みである。業界通から情報を探る方法もあるが、時間と金がかかる。全く素人的アイデアだが私は、米国医薬企業の会社四季報を入手して、日本に未進出の会社を探し出せないかと考えた。早速 USA Medical-Directoryを入手して調べ始めると、膨大な数の会社があり これを全てチェックするのは大仕事だと分かった。そこで私は親しい米国友人RS氏に相談すると、適当で良ければ 出来るかも知れないとの返事だった。これでProjectが動き始めた。数ケ月が経過したある日 、彼は赤くマークしたMedical-Directoryを返してきた。  
                                                                         
早速私はこの可能性ありそうな米国企業に、日本市場を共同開拓したい旨の丁寧なInvitation-Letterを書いて投函し始めた。医薬品分野の経験は深くないが 全力で市場開拓したいと 当社の会社概要(英語版)を同封して 一社ずつ投函した。初めは数社に出して反応を待つと、返信が舞い込み始めたが、全てNegativeな返事で 既に日本支店があるから そちらに相談してほしいとの内容だった。簡単な仕事ではないことは承知だったが、私は同じ趣旨の手紙を懲りずに投函し続けた。
                                            
ところが、社内の年配女性事務員からクレイムが出た。会社概要のコストは安くないので 無駄な使い方は止めて欲しいという。彼女の業務感覚には驚愕した、 ご自分の人件費も会社コストだとの観念は皆無で 1/1,000安い資料代を節約してほしいとの幼児の感覚なのだ、怒り心頭だったが 無視して作業を続けた。戦場で勝つより 弾薬を節約するよう求める本末転倒の感覚には呆れたが 私は作業を続けた。
                                                       
1年以上かけて100社を超える米国会社に投函した。その間 絶望的な時もあったが、他に代わるアイデアは何も無かく。作業を続けた。そしてある日, NYとLAの新進企業から Posiitveな返事が舞い込んだ。NYは介護事業、LAはアイソトープ系臨床診断薬だった。特に後者のLA会社からは直ぐに詳細を聞きたい由、早速私は渡米して先方会長と懇談して 合弁企業設立プロジェクトを発足させることになった。
                                           
結局 私はこのアイソトープ系臨床診断薬の合弁会社の初代社長を12年間担当して、年商20億円になった頃 定年退職を迎えたが、その仕事は 激動の連続で 私のサラリーマン人生の華だった。女性活用は否定はしないが、適材適所が必須であることを思い知らされた出来事だった。

mh3944 at 11:54│Comments(0) ビジネス 

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