健康

2018年11月19日

181119 ガン治療の実体験

私の故郷は有名な総理大臣が続出した山口県の小さな山村だが、近年は人口減少と財政難に悩んでいる。ごく最近、私に親戚の息子がこの田舎町の町長になったと聞いて驚いた。地方では市長や町長は出世頭であり、いつも激しい選挙戦が繰り広げられるが、今回は 町長が前立腺ガンで倒れて入院することとなり、次席の副町長を勤めていた親戚の息子が無投票で町長になったそうだ。        
                                                             
日本人の平均寿命が伸びるに従って前立腺ガンも増え始めた。実は私もそのひとりで、1年前に前立腺ガンと診断されて、治療を受け続けてやっと最近解放されたばかりだ。ガン多発の時代だが、珍しく前立腺ガンは初期発見が容易で、本人が注意すれば、マーカーPSAで簡単に発見でき殆どは治癒できる。                                         
                                             
眠っていた私のPSAは、還暦を過ぎ頃より2を超えて、古希になると3になり、傘寿になって基準値4を超えて7に達したので、病院を訪問して検査することにした。注射針でサンプルを採取し顕微鏡でガン細胞の有無を調べるバイオプシーだ。太い注射針を肛門から突っ込んで尿道周辺の細胞を調べる手術は全身麻酔で1日入院することになった。入院した同室の先客は運悪く重病のアメリカ人で、夜通し呻き続ける彼には参ってしまった。元気な時は恰好良く英会話を教えていたらしいが、病気になり身も蓋もない醜態を見せつけられると、気分的に滅入ってしまった。ごく初期だった私は、15本採取したサンプルの1本だけが人相の悪い細胞だとドクターから言われた。そしてCT検査、骨シンチレ-ション検査を経で、骨転移が無いことも確認できた。                                                                      
                             
前立腺ガンは進行度に応じて、ダビンチ外科手術, X線照射、ホルモン治療等があり、初期の私は、ホルモン療法でビカルタミド錠剤を服用することになった。これは男性ホルモンと結合してガン増殖を抑制するのだという。多くの抗ガン剤は激しいアレルギー反応があり、痛み、抜毛、吐き気などを伴うが、本剤は副作用も少ない。しかし男性ホルモンの抑制で無気力感があり、日に何回も体がほてるHot-Flashという症状を繰り返えすのでガン治療の怖さの一端を知らされた。                                                      
                                             

しかし薬を服用し始めると、3〜4ケ月でPSAは激減して1.0を切った。これで通院から開放されると思った私は、もう治療は終わりですね?とドクターに聞くと、気分を害した先生は、まだこれからです。時が来たら説明しますので、専門の私に任せて下さい!ときつく言われた。                                                

コンマ以下の治療が何ケ月も続き、0,1から0.01と段々と下がって行ったが、相変わらずドクターは、ではまた来月! といって一向に開放する様子が無い。到達点が分からない当方も段々と苛立ち始めた。更に半年が経過した先日外来訪院すると、高感度PSAでも0.006以下の検出不能に下がっていた。もし今回開放されなければ、ドクターに再度問い質そうと思っていた処、はい長い間ご苦労さんでした、これで一応治療は終わりますが、次は来春に来てくださいと言われ、やっと私はガン治療が終了したのだ。ガンは検出不能になるまで治療するという原則を改めて思い知らされた。                                                                                             
                                                             
男性のガンは多い順に、胃ガン,大腸ガン,肺ガン,前立腺ガン,肝臓がん、 女性は乳ガン,大腸ガン,胃ガン,肺ガン,子宮ガンだが、肝臓ガン、スキルス性胃ガンなどを除けば殆どのガンは早期発見が可能な時代になった。常日頃から検診を心掛けて早期発見に努めれば、ガンで苦しむ事態はかなり避けられることを実感した経験だった。                                                           



mh3944 at 09:21|PermalinkComments(0)

2008年05月02日

長生きの秘訣

東北大学の公共投資政策大学院が宮城県内の中年男女3万人を対象に10年間に渡って実施した追跡健康調査の結果を新聞で見た。それは次ぎの如き結論だったそうだ。

即ち、タバコを吸わず、酒を飲まず、よく歩き、適度な体重の人と比べて、タバコを吸い、大酒を飲み、あまり歩かず、肥えている人の体内の老化は寿命が10年老化しているそうだ。恐ろしいことだ。サンプル数が多く、追跡期間も結構長いから、信頼に値する結論であろう。やれサプリメントだ、やれフィットネスクラブだと、いろいろ氾濫する情報に惑わされずに、ごくシンプルな生活習慣を着実に実行するのが最も効果的な長寿法らしい。

翻って自分のことを考えて見た。 私はタバコは吸わない。若いころ喫煙を何度か試みたが終に身につかなかった。タバコが万病のもとであることはいまや議論の余地は無い。
酒も飲まない、いや飲めないのが事実だ。大学コンパや会社の慰労会ではいつも肩身の狭い思いをし、酒飲みの豪快さを羨ましく思った。同じ会費で酒を飲まなければ損だと酒飲みの訓練を重ねたが、結局不成功であった。だいたいアルデヒドを分解する酵素が体内に無く、酒を受け付けない体質らしい。報告書では酒を全く飲むなとは言っておらず、限界はビールなら中瓶1本、お酒なら1合、ウィスキーならダブル1杯が境目とのこと。

次はBMIいわゆる肥満度だ。体重Kgを身長の2乗で割った値だが、日本肥満学会はBMI=21が理想値であり、18-25なら健康体重範囲だと定義している。特に内臓脂肪型肥満は、糖尿病や生活習慣病のハイリスク因子だそうだ。私は特別ダイエットを行ったことはないが、 64/1.65x1.65=23.5となり、健康範囲にはいる。
日本医学会は肥満学界の適正範囲は狭過ぎであり、もっと上限を広範囲に含めるべきで18-30が健康範囲と主張している。すると私のBMIは健康範囲のど真ん中となる。もし背丈がもっとあれば健康優良児と言えたかもしれないが。

最後に、歩くことについては毎日1時間が目処と述べている。私は自宅がJR最寄り駅から片道15分の距離にあり往復30分でやや不足だが、都内で下車して更に片道10分歩くから、合計で往復50分となりかなり近い線だ。 近所の友人達は殆んど自家用車か相乗りで毎朝自宅から駅まで通勤していたが、私は40年間、雨の日も風の日も殆んど歩き通した。クルマに乗ると本当に瞬間の距離でありその快適さは格別であるが、歩くことに慣れると苦痛も忘れて気分も爽快になる。

駅前0分の絶好地という高層マンションのうたい文句をよく見かけるが、何が絶好地なのか理解できない。しかし片道15分は毎日歩くには限界であり、20分を超えるとさすが徒歩通勤には苦しくて長くは続かない。

何れにしても、運動は毎日繰り返して行うことが最も重要であり、週1回や月1回のゴルフは余り有効ではなく、毎日定常的に実行することが大事であるとのこと。すると駅からから適当に離れた距離に自宅を構えて、雨の日も風の日も、急ぎ足で通勤することは最高の健康維持法といえるのではないだろうか?




mh3944 at 16:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2007年07月20日

老いるということ

最近 家内の親友のお母さんが90才で亡くなったとの手紙を見た。
亡くなる前、孫と一緒に写った痩せ衰えて骨と皮になったベッド姿と一緒に、何故か若い時の美しい写真が同封されてあったが、その落差に愕然とした。 ひとは誰でもいつかは年老いて死ぬのだから、何の不可思議もない筈だが、暗澹とした気分になった。

数年前に、天使のように美しかったオードリヘップバーンが、年をとってお婆さんになった写真を何かで見たことを思い出した。確かに、若さに溢れている時代は誰を見ても一様に美しくて素敵である。

90才ちかくなった私の義理の母もまだ元気だが、さすが往年の溢れるように力強い陸上選手の姿はもう想像できない。お気に入りのテレビ番組は熱心に見ていた彼女も、最近はテレビに向かって目をつぶっている時間が多くなった。悲しいことだが、段々と人生の終焉に近づいていることを実感させられる。

私も今は元気で毎日出社し雑事に追われているが、もう直ぐに70才となる。70といえばいつ死んでも誰も惜しまない年齢である。仮に更に長生きして10-20年も経てば、私も痩せて老いぼれた醜い姿になるだろう。

確かに、自分の体力の衰えは明確に自覚し始めている。朝の通勤列車ではできれば座りたい。常磐線から山の手線への乗り換えの階段を駆け上がる時、私がどんなに急いでも、他の人は2段飛びで次々と駆け上がり20人には追い抜かれてしまう。いつも頑張る邪魔なじいさんだと思われているに違いない。

しかし、妙なことだが、まだまだ元気だという自負もある。 自分の痩せ衰えるであろうことは理解はできるが、具体的な想像ができない。多分、もう5-6年も経てば、更に明確に自分の老いてゆく姿を想像でき始めるであろう。 悲しいことだが、人間はその瞬間が到来しなければ、誰も自分の老いた姿をなかなか実感できない。しかし逆に人生に終末が無ければ、人の一生は、多分退屈極まりないものになりそうである。

老化とは、元気な時は生意気で傲慢な人間を、懲らしめる為に、神様が作った節理なのであろう。人が誕生して、競争し、恋愛し、生殖し、喜び、悲しみを経験して、人生にさよならを言うのに、人生80年は丁度良い長さなのであろうか。


mh3944 at 15:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2007年06月20日

眼科の待合室で


先日 眼科に行った。以前に白内障を手術した目が内出血して、いわゆるウサギ目になったので驚いた。痛くも痒くもないのだが用心のため3年前手術をした取手の眼科病院を訪問した。結果は結膜下出血というもので、検査は30秒程度、そのままで1週間以内に治りますと、目薬も貰えず、1,600円とられた、しかし何より大きな安心をもらった。

狭い待合室には、やはり老人がいっぱいだった。自分も1時間程度待った。私も人のことは言えない結構な年齢なのだが、受付が3−4回アナウンスしても、患者は誰も乗り上げない、次の患者に移ろうとしたころに、隣の老人がのそっと立ち上がり名乗り始める。 どうしてもっと早く立ち上がるとか挙手をしないのだろうか? その患者に対して、若い看護士が、目周辺の洗浄方法、目薬の使い方、来週の手術の予定などなど、赤ん坊に話すように、繰り返し繰り返し説明していた。彼らの多くは多分80才近いのだろうが、どうしてもっとテキパキと対応しないのだろうか?

待合室で待つ間に、読んだ新聞に、殆どの動物は生殖期を過ぎると同時に寿命も終えるが、人間とクジラだけは、生殖期間終了後も、かなり長い期間生きき続けると書いてあった。年寄りクジラは懸命に子育ての役目を果たしたあと海底に沈んで死ぬのだそうだ。
翻って人間は、子育てを手伝うでもなく、ボランティア活動に精を出す訳でもなく、支払ったか支払わなかった自分も分からない年金の受け取りだけを声高々と主張する。そしてひまな時は病院通いだ。

いよいよ寿命が来たときには、今度は当人の苦痛とは全く無関係に、周囲が、やれ尊厳死だとか、安楽死とか、騒ぎ立て始める。如何に身近な家族でも、もう見ておられなくなると、当人の苦痛を和らげるため、担当医師になんとかして欲しいと要望する。しかし病院側は、問題化するのを恐れ、患者が苦しみ力を使い果たして絶命するのを待つ。
一番迷惑を蒙るのは患者だ。薄れて行く意識のなかで、早く激痛を除いて欲しい、早く殺して欲しいと願っているに違いないのだが、その意思を伝えることもできず、遂にはもがき苦しんで息絶える。全く矛盾も甚だしい現実だと思った。

何億年の歴史をみると、繁栄を極めた生物も必ず滅亡し、代わって新種の生き物が現れるという。人類も終焉にちかいのではないかだろうかと、不安に思った待合室のひとときであった。









mh3944 at 11:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2005年03月17日

年をとること

私の親友M氏が前立腺ガンと判明した。しかも転移しているらしい。  
まだ63才で私より若く、いつも元気で張り切りボーイであったが、  
ガンと判明した途端に大変な落ち込みようである。  

私は、仕事上専門だが、前立腺ガンマ-カ-PSAは血液検査で簡単に診断でき、
ガンの進行程度まで分かる便利な指標で、費用も1,500円で済むのだが、
無知というか知らなかったのである。(遠いの私もアドバイスしなかった)

私が属するヨットクラブでも多くが60才以上のガン年齢だが、昨年私が血液検査によるガンの診断について1時間ほどプレゼンしたが、参加者も多くなく、
極く身近に迫っているガンも、罹病するまでは全くひとごとなのである。

丁度、交通事故と同じで、自分だけは事故に会わない、事故を起こさないと
妄信し、事故に会って初めて、なぜあの時にもう少し注意しなかったのかと
後悔に暮れるのである。








mh3944 at 15:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2005年03月15日

ガンについて

最近、私の親しい友人が4名ほど、合いついでガンを発病しました。  
2人は前立腺ガン、一人は胃ガン、最後は大腸ガンです。  

何れも、事前に検査すれば、直ぐに見つけられ、前立腺ガンは血液検査で  
PSAをみれば正確に分かり、胃ガンは胃カメラかX線、大腸ガンはファイバースコ-プです。 血液検査専門家の私から見れば、前立腺ガンにかかるのは、ご本人が怠けて自分だけはガンになる訳がないと思っているからだと思います。

丁度、交通事故を起こした人が自分は大丈夫と思い込み、事故を起こして
初めて、なぜあのときに、もう少し注意深く運転しなかったのかと悲歎に明け暮れるのと良く似ています。

お互いに注意しましょう。

mh3944 at 15:22|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

ガンについて

最近、私の親しい友人が4名ほど、合いついでガンを発病しました。  
2人は前立腺ガン、一人は胃ガン、最後は大腸ガンです。  

何れも、事前に検査すれば、直ぐに見つけられ、前立腺ガンは血液検査で  
PSAをみれば正確に分かり、胃ガンは胃カメラかX線、大腸ガンはファイバースコ-プです。 血液検査専門家の私から見れば、前立腺ガンにかかるのは、ご本人が怠けて自分だけはガンになる訳がないと思っているからだと思います。

丁度、交通事故を起こした人が自分は大丈夫と思い込み、事故を起こして
初めて、なぜあのときに、もう少し注意深く運転しなかったのかと悲歎に明け暮れるのと良く似ています。

お互いに注意しましょう。

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