公文の冊子「生きる力」に
とても考えさせられる話が掲載されていたのでご紹介します
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教育に対する人々の意識改革が「まちづくり、国づくり」に直結したことを示す
こんな故事があります

明治維新から3年。
戊辰戦争に敗れた越後長岡藩では、まちは焼け、食料は底をつき、
人々は苦しみにあえでいました。
そんな中、支藩である三根山藩から百俵が救援米として送られました。
藩士達は、これで当座がしのげると胸をなで下ろしましたが
その時の大参事・小林虎三郎は、
救援米を換金し、学校設立に投じると告げるのです。
藩士達は怒り狂い、虎三郎に斬りかからんばかりの勢いで殺到していきました。
その時、虎三郎はいささかもひるまず、藩士達にこう説きます。

「分配しても一人当たりいくらにもならないこの百俵の米・・・
それを元にして学校を建てることこそが、焦土化した長岡を立て直す一番確かな道だ!」

虎三郎は、人々の暮らしが豊かになるのも、国が富むのも
教育が左右するという強い信念を持っていたのです。

こうして、虎三郎が命懸けで設立した学校は
誰でもが入学できる日本で最初の学校としてスタートし
長岡を復興させ、多くの偉人(山本五十六など)を輩出しました。

『子供達への教育こそが最重要課題である』

70年後、空襲で長岡は再び焼け野原となりましたが
不屈の精神と自立心で復興に取り組みました。
この時の長岡の人々が行動の指針としたものこそ
『人づくりはまちづくり』として受け継がれてきた『米百俵』の精神であったといいます

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目先の利益にとらわれることなく
ずっと先を見据えていた小林虎三郎の姿勢が
米百俵を何万倍もの価値にしたのです

これは実話です

現在の日本も国難に見舞われ、将来に希望が見えない状況を感じさせられます
そんな中だからこそ、確かな教育(子育て)に力を注ぎ
良い人材を将来に送りたい
名の知れた学校に入るだけが目的の勉強・教育ではなく
有為な人材の育成

子供達は大事な日本の宝です
将来を担っていく、大切な人材です
親として、また教室の指導者として子供達へよりより教育をしていきたいと
考えさせられた故事でした

(参照)米百俵で未来を創った男・・・小林虎三郎