将棋から学ぶこと

人間のすることには、すべてこの世の真理が隠されていると思います。

それは遊びやゲームにも垣間見えます。


例えば『将棋』。

一手一手、交互に駒を動かすゲームです。

これは人間同士のやりとり、対話しているのと同じです。
声に出さなくても、人間は対話をしています。


一手指せば、もう後戻りは出来ません。
待ったなし、です。

しかも時間制限があります。
永遠に考えられません。

私たちもカレーにしようか、焼きめしにしようか、
ずーっとは考えられませんよね。

いつかは決めなくてはなりません。


選択、決断、実行…
そして結果の責任を負うことになります。
・・・将棋の場合は勝ち負けです。


強い棋士は直観と深い読み、駆け引きを縦横に駆使して戦います。

世の荒波をくぐるのに、一本調子ではすぐに転覆です。


勝負に負けるのは、たいがい自分が悪手（ミス）を指すのが原因だそうです。
それも悪手を続けると、ほぼ負けです。

つまり自滅です。


でも、どんな強い棋士も、一局の将棋で一度はミスをするそうです。

そこから粘って勝機をつかんで行きます。


人生は一見すると欲望を刺激する誘惑に満ちています。
悪手を連発しようとすれば簡単です。

逆にいうと最善手を選択できなくても、
悪手を続けなければ、とりあえず『よし（善・良）！』となりますね。

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