さて、犬山市が誇るもうひとつの国宝、それは茶室です。
お城が『動』の建物であるならば、茶室は『静』の建物。
なんだか反対に位置する建物のようなイメージ。
如庵は織田信長の実弟である織田有楽斎が1618年頃に建てた茶室で、現存する国宝茶席三名席のひとつです。
元々京都の隠居場に有楽が建てた茶室なのですが、現在は犬山市にある有楽苑という庭園の中に如庵が移築保管されています。
この有楽苑、名鉄犬山ホテルの敷地内にあるので、ホテルから徒歩30秒で行けちゃいます。
ただし、16時半(冬期間)に閉園してしまうので、翌日チェックアウト後に散策開始です!
苑内には如庵だけでなく、重要文化財に指定されている正伝院書院(有楽の隠居所)や有楽が大阪に建てた茶室を復元した元庵など、様々な歴史文化に触れる建物があります。
これが如庵です。
桟の間から中をうかがうことが出来ます。
如庵の脇に加藤清正が朝鮮出兵の際持ち帰ったという何かよくわからん石が飾られていました。
出たがり清ちゃんここにも登場。
(『オレさまが持ってきた石だぞ。エッヘン!ご利益あるぞ。エッヘン!喜べくれてやるぞ。エッヘン!!』)。
きっと貰った人も処分に困ったことでしょう。
(『エェ…っ?ただの石じゃん…いらねーー…でも捨てたりしてバレたら打ち首だし……』)
結局長い時を経てとりおえずここに置いとこう的な感じです。
なんで茶室の脇に戦争土産があるんだろう。。。
私の一番のお気に入りポイントはここ!
水琴窟!!!みなさん知っていますか?
水琴窟とは竹から流れ出る水の音が岩の中で反響して琴のような音色を奏でるというスペシャルな日本庭園技術!!
すごいすごい!
本当に琴の音色が聞こえてきます。私も家を建てるとき絶対水琴窟作りたいな!
今から水琴窟職人を探しとかないとね。
入場料1000円とちょっとお高めですが、なかなかみごたえがありました。
春先や紅葉の季節に行くと苑内の美しさが一層感じることが出来るんではないでしょうか。