2017年05月17日

36年が経ってようやく。。

このところ食べ物のネタばかりですね。 今回もワインの話でお付き合い下さい。

新婚旅行の時、シャルル・ド・ゴール空港で買った1976年物の CHATEAU HAUT BRIONです。

au2  伴侶の話では300フラン(当時¥50/F)程だったそう
  で約15,000円。オー・ブリオンは1976年のベスト・
  ヴィンテージに選ばれて品薄。日本で買うと現在は
  10万の値がつく事もあるらしい。 適当に転がして
  置いたので、保管の良い物とは比べられませんが。

  よほど目出度いことがあった時に、例えば子供が
  生まれた時とかに飲もうと漠然と考えていたように
  思うのだけれど、そのような事もなく、有ることすら
  忘れがちになり、ここまで来てしまいました。

  伴侶の馴染みの居酒屋さん 『ことり』の若いご主人、
  たけちゃんがワインのソムリエでもあるので 相談を
  かけて、10日ほど預かってもらいました。ヒドイ味に
  なっていないか心配でしたが、「強いワインは大丈夫
  ですよ」と心強い言葉をもらっていました。

何の記念日でもない普通の先週の日曜日、いつも開店すぐの早めの時間に来ている仲良しご常連
数名にご相伴願って、開けましたよぉ! 皆さん、かなりのワイン通で盛り上がりました。

sha 222  家に死蔵したままだったシャンパン Ruinart(ルイナール)と
   Gigolo(ジゴロ、イタリア産スパークリングワイン)の2本も
toofu  この日に開けました。

  ルイナールはシャンパンの
  メゾンとしては最も古くて、
  創業は1729年だそうです。
  優しい泡が立ち、白い肌に
  バラ色の頬の少女の産毛の
  ような淡いゴールド。味も柔ら
  かくエレガントです。ほどなく
  する内に泡はすっかり消え
  ました。それもエレガントさ
  の所以と言えそうです。

 で、おつまみはベトナム風な
 冷奴。パクチーをのせて岩塩
 でいただきます。

sha 1  皆さんのワイン談義、含蓄やらを聴きながら楽しく酒も肴も進んで、
  さて、二番手のジゴロです。かなりドライで、元気の良いお嬢さんと
  いう感じ。黄金色が強い。「綺麗な色!」と女性陣。元気な泡立ちを
  なだめながら飲みました。お腹も落ち着いて、其々のご常連の肴が
take 廻ってきたり相撲も見たり、煙草組
 は外で一服したり、ゆったりと進行。

 そして、真打登場と相成りました。
 慎重に開封するたけちゃんです。
 コルクが古くなっていて一度には
 抜くことができません。苦労の末、
 落ちたコルクを濾してデキャンタに
 移しました。

 開けたての香り・味をみたソムリエ
 の「大丈夫」の声に皆 安堵の溜息。

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birion 「オー・ブリオンを開けて、これから飲みま〜す」とお一人
 がフェイスブックで発信。 「羨ましい〜!」・「おいくら万円
 ですか?」等、早速返信があったのを見せてくれました。
 この夜の特別メニュー「ローストビーフ」を注文して、でも
 「ポテトフライ大蒜風」や「揚げ茄子の辛子和え」等も食し
 ながら、貴婦人の心が開くのを待ちました。

 貴婦人は、さすがの貫禄。 新しいワインには感じられない
 土のような香り、木の香り、樽の渋味、滑らかでどこまでも
 丸く、心地よい落ち着いた重さがあり、そしてかなりのクセ
 もあります。 時間と共に味はどんどん変って行きます。

 開け立ては、エレガントに身づくろいして微笑んでお出まし
 になった妙齢を大分過ぎたレイディ。 少し時間が経つと、
 早々に人目の無い部屋に引き揚げて、イヤリングを外して
 本来の姿で寛いだ風情とでも言おうか (口から出任せ!)

よいお酒、それがワインなら特に、2人で飲んでもツマラナイ。 『ことり』のたけちゃんとこで開けるという伴侶
のアイデアはとても素適でした。 土曜の雨の後で、ちょっと肌寒いくらいだったのもワインにちょうど良かった
のではと思います。 お祝とかでもなし、みなさんに純粋に喜んで味わっていただけて楽しい夜でした。

今のオー・ブリオンとは瓶の首の刻印が違うという話を聞いたので、瓶を貰って帰ってきました。 瓶の口に
鼻をつけてふっと嗅ぐと、妙齢を大分過ぎたレイディでは全くなく、不思議に若々しい香りばかりがしました。

michikovocal at 13:43│clip!過去の日記(2017年4-6月)