2017年12月28日

10月 Boston - Salem ひとり旅

 
さて、地下鉄でイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館(ISGM)へ向かいました。
位置的にはボストン美術館の裏のちょっと先です。

この美術館は富豪ジャック・ガードナーと結婚したイザベラが作った個人美術館。結婚後、
夫婦で世界中をまわり収集した美術品が美術館級であると気付いて建設を思い立つ。殆んど
開発されていなかったこの地を購入し、夫に先立たれた後も建設に情熱を注ぎ込み、自身の
感性で建築家らに指示を出す。1903年に開館。古い僧院の中庭・建物の材はヨーロッパから
解体して運んだ物を再構築。遺言で作品展示場所は定められ、変える事を禁じているそう。

みんなスマホで撮影していました。私も最初知らずに撮りました。係員も特に注意しないし。
でも撮影は本来禁止でした。なので下の公式サイトをご覧くださいね。

DSC_1164 美術館のシンボル Monk's Garden の写真だけUPします。

 ISGM 公式動画サイト  *英語版ですが解り易いです。

 ISGM 公式サイト

 これまでにレンブラントやフェルメールなど52点が盗難に
 あっており全てが未だ見つかっていないというのも有名な話。

 これでは盗難にもあうだろうなという印象を受ける大らかな
 展示。「これってレンブラント? これはボッティチェリみた
 いだけど。。」そんな風に思うほど無造作に壁にかけられて
 います。でも、盗んだのは来館者ではありませんよ。52点の
 内の18点は、警官に化けた泥棒2人が夜中に来て職員を騙し
 鍵を開けさせて職員を縛り上げ、持ち去ったそう。1990年に
 起こった映画の筋のような事件。最高1000万$の褒賞金つき
 で現在も捜査は続行中です。盗まれた絵画のあった位置には
 空の額縁がそのまま残されています。

同じく複数の僧院をヨーロッパから運んで再建したものには、ニューヨークのマンハッタンの北に
クロイスターズ美術館(クロイスターは回廊で囲まれた庭のこと)があって、私は2回行っています。
幾つもの僧院を繋ぎ合わせて中世の雰囲気をよく再現しています。パトロンはロックフェラー2世。

一方、ISGMの庭も確かにクロイスターではありますが、イザベラの感性で不思議な空気を閉じ込め
た空間になっています。4階建てだし、植えた植物も私の目にはかなり異質、妖しい美しさでした。

中世の屋敷の部屋のような設らえの展示室も興味深いし、展示されたものも素晴らしい。ユニーク
な美術館です。ガードナー夫妻は日本も訪れていて屏風や板戸の絵、破風彫刻なども収集しており
それらも展示されていました。でも、どう扱ったら良いものか困ったふうが感じられて、ちょっと
微笑ましかったです。そうそう、古い写真・書簡などに混じって岡倉天心の名刺もありました。

DSC_1167 入口のある部分はガラス張りのモダン建築。
 ショップやカフェ、本の読めるラウンジも
 あります。こちらの棟はどこも撮影OK。

 明日からお世話になる友人の奥様へショッ
 プでプレゼントを買いました。 カードを
 3枚、チョコレートも10個ほど。

 周りは木々の繁る庭になっており外に出て
 歩いてみることもできる。中庭用の植物を
 育てている温室も見学できます。

DSC_1178 上階には赤い椅子で天井の高い、床面が真四角なホールがありました。
 他にも特別展のための部屋がいくつかありました。階段踊り場からは
 美術館の古い建物の外側の様子を見ることができます。


   DSC_1170
3時も近くなって遅いランチにリゾットと赤ワイン(Gamayという品種) 若々しい香りで美味しかったわ!
デザートは林檎パイ・アイスクリーム添えとエスプレッソ。チップも含めて50ドル。ちょっと贅沢しました。

因みにシニアの入場料は12ドル。誕生日の方は無料。イザベラという名の人はいつでも無料なんですって。

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DSC_1191 帰り道、プルーデンシャルセンターで地下鉄を
 降りてビル内の店を見る。ビルの周辺を少し歩く
 うちに方向を誤まり、逆戻りしてシンフォニー
 駅の前に出てしまいました。仕方なく用もない
 のにボストン・シンフォニーのホールで演奏の
 日程をチェックしたり。要は名残惜しいのだ。

 ここからも道を一筋間違え、地下鉄の路線から
 離れてしまい、ええいママよと歩くことにする。
 煉瓦の建物が続く少々寂しい広い通りを高層ビル
 の方向を頼りに2時間近くも歩いてしまいました。
 歩き回る興味の方が勝っていて楽しかったけれど、
 疲れて膝が痛くなる。日はとっぷりと暮れにけり。
 
そんな訳で勢いでホテルを素通り、そのままこの夜もまたクインシーマーケットまで行き、レストランの外の
テーブル席でボストン最後の夜に赤ワインで乾杯。生牡蠣とクラムチャウダーも注文。翌朝は友人がホテルに
車で迎えに来る。一人の旅はこれでお終い。コートを着たまま、ボストンの夜風にしんねり吹かれたのでした。

michikovocal at 13:09│clip!日記:My Favorite Things