2021年02月01日

姉にしてもらった金継ぎ、いろいろ

 
姉はずいぶんと前から本漆・本金を使った本格的な方法で金継ぎをしています。
私の欠けた器もたくさん繕ってもらいました。

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漆は古来からの接着剤。金継ぎは貴重なもの・大事なものにほどこして、飾って
眺める、あるいはここ一番という時に使ったと思います。そう考えれば、かなり
強度があるとは言え、毎日使っては洗剤をつけたスポンジでガシガシ洗うなんて
論外。そんな扱いをしたら、継いだ部分がぽろりと剥がれることも当り前に有り
得る。電子レンジ、食洗機はもちろん使用不可です。

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特に上左のように何ピースにも割れた物を寄せて継いだ物は恐くてなかなか使え
ません。姉の丁寧な仕事が判りますし。時々出して、大事に眺めています。

0319b883 この皿の表側です (左の写真) 。
 働き始めた頃に、住んでいた吉祥寺の
 古道具屋で一枚だけ買ったもの。
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余談ですが、2年前に京都の骨董店で同じ図柄・同じサイズのお皿発見(右の写真)。
さすが京都の方は染付の色が良く、絵付けも緻密で上手。格段に良い物でしたね。
買いませんでしたけど (塗りの皿を買ったので、快く撮影OKして下さいました) 。

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漆はひと塗りしては乾かし、又ひと塗りしては乾かしを繰り返すので、出来上がる
まで時間がかかります。そして、出来上がっても喜んですぐに使ってはいけない。
乾く程に強度が増すので、三ヶ月や半年はそのままにして待つのが良いそうよ。

2年前のリフォーム時に仮住まいに移って (六本木だったの・嬉) 、再び戻るという
2回の引っ越しを経験しましたが、その時に割ってしまったものがいくつかある事、
そしてコロナが長引いておウチ時間がまだ続きそうな事もあり、自分でも始める気
になりました。私は「なんちゃって金継ぎ」ですが、一応本漆・本金でやります。
困った時は姉に教えてもらえるので大丈夫だと思います。

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さて、2月になりました。明日は「立春」です。

毎日が溶けて流れてしまうように1月が終わった。今日は感染者数が随分と減って
東京で判明したのは393人。月曜は少なく出るのが通例だとしても、この減り方は
なぜ? 明日はまた増えるのか? 一喜一憂せず、外出を控えて暮らすことにします。


michikovocal at 18:12│clip!日記:My Favorite Things