2021年02月04日

金継ぎ:漆の下塗り

 
かなり大きな欠けのある鉢一つと皿二枚を手始めに、金継を始めました。

 印判の金継 一回塗り

欠けは、本式では漆と砥の粉を練ってパテ状にしたものを漆で張り付けて成形
します。この工程で私は「なんちゃって」を採用、エポキシ樹脂で欠けを繕う
方法を採りました。食器に化学物質を使う事はしたくないのですが、エポキシ
がしっかり乾いた後で本漆を塗り、その後に本金でしっかりと蓋をすることで
化学物質に口や食べ物が触れないようにする方法です。

大きな欠けを本漆で繕うためには、薄く何回も繰り返し重ねてゆかねばならず、
全てが乾くまでに日数が掛る事、そして手間をかけて完成した後でも、剥がれ
易いという事があるようなのです。それで、乾き易く丈夫なエポキシを使う事
にしました。一応、金継の指南書何冊かとネットで次善の方法として確認しま
した。最終的に目指すのは本漆・本金での金継ですが、今回は金継一年生なの
で、材料の扱いと手順に慣れるのがますは肝心ということです。

薄めに調整した本漆は透明の飴色ですが、乾くと真っ黒になるのね。ちょっと
吃驚しました。漆を乾かす時には温度・湿度を保つ箱 (風呂と呼ばれる) に入れ
ますが、湿度が70%位ないと乾かない。不思議ですね、乾燥という言葉と矛盾
している。日本の漆塗りの高い技術は湿気に富む気候の賜物とも言えるね。

さて、.┘櫂シ樹脂の張り付け
   欠けの形に削って成形
   漆の下地塗り
   ぢ竸絅據璽僉爾納燭鮓Δ出す

ここまで進みました。寒く乾燥した冬に風呂箱の中を湿度70%・温度25℃以上
に保つのは難しい。金継ぎには夏の方が適しているようです。。と書いていて
「雨の日はカラッと揚がらないとボヤく天麩羅屋じゃ、商売にならん」と言っ
ていた父を思い出した。雨の日に天麩羅を揚げていた母の言葉に対しての言葉
です。天の邪鬼と言うか、負けず嫌いと言うか、大人げなく理屈っぽいなぁと
子供心に思いました。今となれば懐かしくて可笑しい。

michikovocal at 21:18│clip!日記:My Favorite Things