「風の又三郎」スチール
















『風の又三郎』    1940(昭和15)年 日活   1940(昭和15年)キネマ旬報ベストテン第3位

<島 耕二監督>
島耕二監督<監督>島 耕二
<脚色>永見隆三・池慎太郎
<撮影>相坂操一
<録音>米津次男・岩間久政
<編集>辻井正則
<美術>進藤誠吾
<音楽>杉原泰蔵

「風の又三郎」宮沢賢治著
「風の又三郎」宮沢賢治(1939)<原作>宮沢賢治『風の又三郎』

<出演>
片山明彦・風見章子・中田弘二・見明凡太郎・北 竜二・林 寛・飛田喜佐夫・西島悌四郎・小泉 忠・星野和正・大泉 滉・久見京子・中島利夫・南沢昌平・杉 俊成・大坪政俊・河合英一・田中康子・南沢すみ子・川島笑子・美野礼子


「風の又三郎」












「風の又三郎」1940<粗筋>

  東北の僻村の小学校。夏休みが終わった9月1日に1人の転校生が来た。見慣れぬ洋服に学生帽の少年は高田三郎(片山)と言ったが、4年生の嘉助は「風の又三郎」だと騒ぐ。
  折しもその日が二百十日だったからだ。 翌日に鉛筆騒動が起こる。三郎は佐太郎にきれいな鉛筆を与え、みんなは好感を持つ。三郎は国語の本を読んで皆を感心させる。
  日曜日にみんなはぶどう採りに出かけ、三郎は耕助との論争の前に風の歌を歌う。ぶどう採りのあとそのまま「うえのはら」へ出かける。
 ガラスのマントを着た三郎は風の歌を歌う。助けられた嘉助は床につく。一郎と佐太郎が見舞いに来て、嘉助から三郎が空を飛んだ話を聞く。

「風の又三郎」1940   暑い日、みんなは川へ泳ぎに行く。佐太郎の妹、かよは川原の兄の風呂敷包みからきれいな鉛筆を抜き取る。川に現れた変な格好の男は地質関係者らしい。
  そのあと、みんなは相撲を取る。女の子に人気の三郎が癪で、嘉助は彼を投げ飛ばし「悔しかったら風を呼んでみろ」と言う。
  投げられた三郎が空の雲行きを見て風の歌を歌うと風が吹いてきて、やがて暴風雨となる。
   嘉助は三郎が風の歌を歌う夢を見て目覚める。一郎が迎えに来て急いで学校へ行くと佐太郎が来ていて、三郎にもらった鉛筆がなくなったので探しに来たと言う。
  3人は先生から三郎が去った事を聞く。耕助もやって来て、4人は空に向かって風の歌を歌う。

「風の又三郎」1940どっどど どどうど どどうど どどう 
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう




「風の又三郎」(1)
















「風の又三郎」-2<一言>

  私はこの映画を田舎の小学校の講堂の茣蓙の上に座って観た。映画の少年達と同じ年頃だった。たまに斜線の走るモノクロで画面は、それでも美しい自然や動物(蛙・カマキリ、ミミズ、カタツムリ、梟・烏)がふんだんに描かれていた。
  山間の村に鉄道が通っているのが不思議だった。校舎が古い藁葺きの校舎で、生徒は登校すると国旗掲揚塔に礼をする。一郎は剽悍でも威厳あるガキ大将、嘉助は真面目で柔和な少年。先生は厳格でほとんどにこりともしない。
   又三郎がガラス(透明ビニールか?)のマントは裾を翻して激しい風雨の中へ飛び去って消えて行く場面は、幻想的な雰囲気があって今でも忘れられない。
  なお、又三郎は若き日の片山明彦、一郎は大泉滉、嘉助の姉役の風見章子が美しく印象的である。


「風の又三郎」-2
















「風の又三郎」題字「風の又三郎」題字








「風の又三郎」題字「風の又三郎」題字








「風の又三郎」題字「風の又三郎」題字








「風の又三郎」-1「風の又三郎」-2「風の又三郎」-3





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「風の又三郎」1940








「風の又三郎」パンフ1940















「風の又三郎」新聞広告②






「風の又三郎」新聞広告①







「風の又三郎」新聞広告










「風の又三郎」1940VHS


















「風の又三郎」宮沢賢治原稿「風の又三郎」   宮沢賢治原作

「先生お早うございます。」一郎が言いました。
「先生お早うございます。」と嘉助も言いましたが、すぐ、
「先生、又三郎きょう来るのすか。」とききました。
 先生はちょっと考えて、
「又三郎って高田さんですか。ええ、高田さんはきのうおとうさんといっしょにもうほかへ行きました。日曜なのでみなさんにご挨拶するひまがなかったのです。」
「先生飛んで行ったのですか。」嘉助がききました。
「いいえ、おとうさんが会社から電報で呼ばれたのです。おとうさんはもいちどちょっとこっちへ戻られるそうですが、高田さんはやっぱり向こうの学校にはいるのだそうです。向こうにはおかあさんもおられるのですから。」

「風の又三郎」新聞広告(縦)「何(な)して会社で呼ばったべす。」と一郎がききました。
「ここのモリブデンの鉱脈は当分手をつけないことになったためなそうです。」
「そうだないな。やっぱりあいづは風の又三郎だったな。」嘉助が高く叫びました。
 宿直室のほうで何かごとごと鳴る音がしました。先生は赤いうちわをもって急いでそっちへ行きました。
 二人はしばらくだまったまま、相手がほんとうにどう思っているか探るように顔を見合わせたまま立ちました。
 風はまだやまず、窓ガラスは雨つぶのために曇りながら、またがたがた鳴りました。

「風の又三郎」宮沢賢治(羽田書店)<物語登場人物>

*児童総勢38人+三郎(学年は9月2日以降)
 6年生=一郎(孝一)
 5年生=嘉助・三郎・きよ・他5人
 4年生=佐太郎・喜蔵・甲助・他3人
 3年生=かよ・他11人
 2年生=承吉・他7人
 1年生= 小助・他3人
 学年不明=耕助・悦治・五郎・嘉一・喜作・キッコ(男子名)・さの(女子名)・コージ・リョウサク・吉郎・ペ吉

*先生
*三郎の父
*一郎の家族=兄さん・おじいさん(嘉助の祖父)・お母さん
*大人達=庄助・その仲間3人・見物人5〜6人+馬に乗った人1人・鼻の尖った人


<リメイク>

<1958年作品>「風の又三郎」1957




「風の又三郎」1957











「風の又三郎」1957「風の又三郎」  1958(昭和32)年 東映

<監督>村山新治
<原作>宮沢賢治「風の又三郎」
<脚本>清水信夫
<出演>
久保賢(山内賢)・石川竜二・松山省次・伊東 隆・宇佐美淳・左 卜全・不忍郷子・加藤 嘉

 <1989年作品>「風の又三郎」1989
「風の又三郎―ガラスのマント―」  1989(平成元)年 日本ヘラルド 1989年キネマ旬報ベストテン23位

<監修>入沢康夫
<監督>伊藤俊也
<製作総指揮>一柳東一郎・前野 徹・古川爲之
<企画>中野 ・岡 道明・古川博三
<プロデューサー> 原 正人・柘植靖司
<脚本>筒井ともみ・伊藤俊也

「風の又三郎」1989<原作>宮澤賢治「風の又三郎」
<撮影>高間賢治
<美術>村木 忍
<照明>安河内央之
<音楽>富田 勲
<録音>橋本泰夫
<編集>鈴木 晄
<助監督>岡田敏夫
<スチール>原田大三郎
<製作プロダクション>ヘラルド・エース
<製作協力>テレビ朝日

「風の又三郎」1989VIDEO<出演>
早勢美里・小林 悠・志賀淳一・雨笠利幸・宇田川大・知久 忠・塚根慶祐・唐木チエ・高橋良児・臺 妙子・渡辺 歩・清水万里・高橋 覚・高橋知子・斉藤亮太・反田考幸・土倉有貴・大野 愛・服部ジュン・西野 学・すまけい・樹木希林・岸部一徳・内田朝雄・檀 ふみ・草刈正雄



「風の又三郎」1989ポスター












<ポスター各集>

「風の又三郎」舞台ポスター「風の又三郎」舞台ポスター


















「風の又三郎」舞台ポスター「風の又三郎」舞台ポスター

















「風の又三郎」ますむらひろし画<コミック>

「風の又三郎―賢治にいちばん近い風―」 ますむらひろし(朝日ソノラマ)(極めて原作に忠実に描かれており、原作と違う部分は登場人物が猫になっている)。



「風の又三郎」朗読CD「風の又三郎」CD
















「風の又三郎」アニメシリーズ

















<畑中純作>「風の又三郎」版画(畑中純)
<星竹雄画>「風の又三郎」水墨画(星竹雄)










<佐藤国男作>「風の又三郎」版画(佐藤国男)
<野見山響子作>「風の又三郎」版画(野見山響子)

















「風の又三郎」銅像












宮沢賢治画像宮沢賢治画像