『女殺し油地獄』 １９５７（昭３２）年 東宝 １９５７(昭和３２)年キネマ旬報ベストテン３１位
＜堀川弘通監督＞
＜監督＞堀川弘通＜製作＞堀江史朗・戸板康二
＜脚色＞橋本 忍
＜監督助手＞松森 健
＜撮影＞中井朝一
＜音楽＞宅 孝二
＜美術＞河東安英
＜録音＞伴 利也
＜照明＞猪原一郎
＜録音＞藤好昌生
＜編集＞岩下広一
＜スチール＞高木暢二
＜製作担当＞板谷良一
「女殺油地獄」近松門左衛門
＜原作＞近松門左衛門『女殺油地獄』＜出演＞
二代目中村扇雀-四代目坂田藤十郎-(河内屋与兵衛)・二代目中村鴈治郎(父徳兵衛)・三好栄子(母さわ)・新珠三千代(豊島屋お吉)・山茶花究(夫七左衛門)藤乃高子(遊女小菊)・香川京子・若宮忠三郎・池田栖子・志摩多佳子・・上田 寛・十代目岩井半四郎・三津田健・芦屋雁之助・芦屋小雁・水の也清美・三田照子・浜路由美・谷 晃・南 道郎・田武謙三・桂 米朝・林雄太郎・大村千吉・市原悦子・畑 義温・都家かつ江・馬野都留子・一万慈鶴恵
＜粗筋＞
天満の油屋河内屋の一人息子与兵衛（二代目扇雀・後の四代目藤十郎）は、生さぬ仲の父徳兵衛（二代目雁治郎）と母親のさわ（三好）に甘やかされ我侭一杯に育った。
家族は妹(香川)と弟(若宮)の５人である。徳兵衛は元番頭で、店主の死後にさわと結婚して後壱個所継いだ。与兵衛には継父である。
その揚げ句、与兵衛は親の金を持ち出しては、遊女の小菊（藤乃）に入れ揚げるという有様だった。だが、やがては金も続かなくなり、無理な借財が嵩む一方だっだ。
そして、口入屋の小兵衛（田武）から借りた金の返済期限が、明後日の宵節句に迫っていた。しかも、手形の判は偽造の謀判だった。印鑑偽造は縛り首の重罪である。
金の工面が思うように行かない与兵衛は、家へ帰ると徳兵衛やおちかに当り散らした。挙句の果てには殴る蹴るの乱暴狼藉を働き、遂にさわから勘当を言い渡された。
さらに、親戚縁者からも見離され、道楽者・極道者の烙印を押された与兵衛に対し、河内屋の向いに同じ油屋を営む豊島屋の女房お吉（新珠）だけは優しい言葉を掛けてくれるのだった。
恥を忍んで、与兵衛は小菊に金を貸してくれるよう頼んだ。しかし、けんもほろろに断られた与兵衛の最後の寄り処は、お吉の家だけだった。
お吉の夫七左衛門（山茶花）は、丁度留守だった。 ところが、徳兵衛に続いてさわが間もなく現われたのだ。
２人とも、３００匁、５００匁の金を懐中にして、与兵衛が立寄ったら渡してくれるように、とお吉に頼みに来たのだった。
金子の工面が出来ない時には、自殺するつもりで短刀まで買いこんだ与兵衛だった。だが、一部始終を蔭で聞き、助かりたい、河内屋の暖簾を傷つけたくない、そして親にはこれ以上迷惑をかけたくない、と気が変わった。
お吉から、全部で８００匁の銭を涙をこらえて押し頂いたのだったが、それでもまだ金は足りなかった。主人が帰ってからと言うお吉に、「無理を承知で！」と与兵衛は必死になって縋り付いた。
だが、与兵衛の短刀を見て、お吉は本能的に逃げ腰になった。それを追う与兵衛はいつの間にか短刀を抜き、夢中でお吉を斬りつけていた。
血と油にまみれて倒れたお吉は、やがて動かなくなった。「わいのような極道もんの仏祭りは、どうでもええわ、お吉さんの回向を頼みます」
そう言い残して、家の者が止めるのも聞かずに与兵衛は潔く番所へ自首して出た。
数カ月後、与兵衛は高手小手に縛られ、裸馬に乗せられて町中を引き廻された。そして、処刑された。
＜一言＞
人間の持つ弱い側面を抉り出した、近松門左衛門の人間洞察の鋭さと構成力は素晴らしい。とは言うものの、重苦しい展開で救いの無い物語ではある。
原作にかなり忠実との説明だが、最後に主人公が自首する場面が異なっている。捕まえられる前に自首させたのは、少しでも、主人公に人間らしさを持たせたかったのか。
それにしては、市中引き回しにされ群衆から罵倒され石を投げられる主人公の居直った如き顔がアップになるのは、やはり救いが感じられない。
しかし、何処にでも誰にあるような人間の日常の生活の中で、隠れて潜んでいる落とし穴の如きもの。その思い掛けない部分が綻び始め、やがて地獄の破滅の口が開き、そこへ吸い込まれるように堕ちて行く。
そんな陥穽の存在は、強(あなが)ち他人事として看過出来ない真実かも知れない。
倫理に外れた事をしていると認識し、且つその己れの行為を切なく悲しく憤りを感じている主人公。観客もその擬似体験を重ねて行く。
原作の持つそんな迫力が、見事な映像と共にこの映画の魅力になっているのではないか。
この動機なき殺人は、それが書かれた時代を経て現代にも通じるものがある、と思われる。そして、普遍的な人生に対して、教訓的な側面をも色濃く持っている。
この物語の最後は殺人まで犯すが、主人公の怠惰で我が儘な部分は、決して他人事ではない、弱い人間である我々にも潜んでいる部分でもある、と思えてしまう。
主人公与兵衛の殺人を目の当たりにした家族は、「まるで夢を見ているようだ」「そうやこれは悪い夢や」「これが夢であったらいいのに」と、突然降り懸かってきた重過ぎる現実を受け入れることが出来ない。
自分だけは大丈夫、禍根に巻き込まれることはない。殆ど人間はそう思いながら、日々を生きているのかも知れない。この映画は、それを突き付けた部分で見応えがある。
＜参考＞
『女殺油地獄』（おんなころしあぶらのじごく）は、近松門左衛門作の世話物で、三段から構成されている。上段「徳庵寺堤」・中段「河内屋内」・下段「豊島屋油店」「同逮夜」
享保６年（１７２１）年に人形浄瑠璃で初演された。人気の近松作品とあって歌舞伎でも上演されたが、当時の評判は芳しくなく「お蔵入り」作品となってしまった、とされている。
ちなみに、実在の事件を翻案したというのが定説だが、その事件自体の全容は未詳である。
明治になり坪内逍遙の「近松研究会」で取り上げられて再度日の目を見ることとなり、明治４２（１９０９）年に歌舞伎で再演され大絶賛された。
文楽（人形浄瑠璃）での復活は、それから更に年月を経た昭和２７（１９４７）年であった。現在は歌舞伎や文楽の他に、何度も映画化やテレビドラマ化もされている。
この作品は４度目の映画化になる。「どたんば」の橋本忍が脚色、「「元祿忠臣蔵・大石最後の一日」より 琴の爪」の堀川弘通が監督し、「危険な英雄」の中井朝一が撮影した。
主演は「「元祿忠臣蔵・大石最後の一日」より 琴の爪」の二代目中村扇雀（後の四代目坂田藤十郎）・「どん底」の二代目中村鴈治郎・「地上」の香川京子・「遥かなる男」の新珠三千代・「どん底」の三好栄子、それに藤乃高子・山茶花究ら。
―主な登場人物―河内屋与兵衛
本編の主人公。大坂元天満町に大店を構える油屋「河内屋」の次男。放蕩の限りを尽し、遊郭に義父の徳兵衛の名前で付けを抱えている問題児。女郎を巡って喧嘩をした弾みで通り掛かりの侍に泥を浴びせ、彼に仕える伯父を浪人させてしまう。
心を砕く義父や母、更には病身の義妹にまで暴力を振るった挙句に勘当される。徘徊中に父母の愛情を知って涙するが、却って思い詰めて性急に借金を返そうとし、お吉を襲って強盗殺人に及ぶ。その後は開き直って遊び呆けていたが、すぐに犯行が露見し、敢えなく千日前の刑場へ引き立てられて行く。
豊島屋お吉
河内屋の向かいにある、同業者「豊島屋」の内儀。２７歳ながら人格者で容姿も美しい良く出来た妻だが、その隙を与兵衛に襲われ殺されてしまう。
河内屋徳兵衛
与兵衛の義父で河内屋現店主。元々は与兵衛の実父である先代徳兵衛に仕えていた番頭で、その死後に襲名して店と遺族を守り抜く。先代を崇拝に近い形で尊敬しており、その生き写しの子である与兵衛も甘やかして育てるが、そのために与兵衛の増長を招くことになる。
実母にまで暴力を振るう与兵衛に堪忍袋の緒が切れて勘当するが、それでも心配になって与兵衛が出入りしていた豊島屋に出向き、与兵衛に渡してくれるよう金を預ける。
河内屋お沢
先代河内屋の内儀で、若くして２人の息子を抱えた未亡人となり、店と子供を守るため徳兵衛と再婚した。義父を軽んじて増長の限りを尽くす与兵衛に愛想を尽かし、一度は打ち据えて勘当を言い渡すが、やはり息子が心配な余り、金と端午の節句のちまきを豊島屋に預けに行く。
河内屋太兵衛
先代とお沢の２人の遺児の内の長男で、与兵衛の兄。支店を一任される優秀な男だが、店の身代をも傾けようとする与兵衛の放蕩振りに呆れ果てており、徳兵衛に早く与兵衛を勘当してしまうように忠告し続ける。
河内屋おかち
徳兵衛とお沢の間に生まれた娘で、与兵衛と太兵衛の父親違いの妹。婿を取って河内屋を継ぐことになっているが、重病で伏せっている。兄・与兵衛を庇おうと一芝居をうつが、父の徳兵衛を引き合いに出したばかりに、逆に与兵衛に暴力を振るわれてしまう。それでも、お吉殺害と豊島屋の金を盗んだ嫌疑をかけられた兄を、最後まで必死に庇う兄思いの妹である。
豊島屋七左衛門
お吉の夫で豊島屋の店主。店主らしく店をきっちりと切り盛りしている。与兵衛を庇うお吉の振る舞いに思わず与兵衛との関係を疑うなど、与兵衛に嫉妬する一面も見せる。３人の子供を遺して死んでしまったお吉を想い、悲嘆に暮れる。
遊女小菊
与兵衛の馴染みの女郎。彼女を連れて会津のお大尽が野崎参りに出掛けたのを知った与兵衛が、嫌がらせに途中の道で待ち伏せたのが事の発端の切っ掛けとなる。彼女に入れ上げている与兵衛は、２００匁の付け払いを父の徳兵衛名義でしている。
＜他の作品＞
「女殺油地獄」 １９２４(大正１３)年 松竹キネマ
＜監督＞野村芳亭
＜脚本＞武田 晃
＜原作＞近松門左衛門
＜撮影＞小田浜太郎
＜出演＞
諸口十九・柳さく子・川田芳子・藤野秀夫・二葉かほる・児島三郎・高尾光子
「女殺油地獄」 １９２８(昭和３)年 帝国キネマ
＜監督＞佐藤樹一路
＜脚本＞佐藤樹一路
＜原作＞近松門左衛門
＜撮影＞三木 茂
＜出演＞嵐 班蔵・松枝鶴子
「女殺し油地獄」 １９４９(昭和２４)年 大映
＜監督＞野淵 昶
＜脚本＞野淵 昶
＜原作＞近松門左衛門
＜音楽＞大澤壽人
＜撮影＞宮川一夫
＜美術＞島 公靖・菊池修平
＜録音＞奥村雅弘
＜出演＞
坂東好太郎(河内屋与兵衛)・日高澄子(豊島屋お吉)・志村 喬(豊島屋七左衛門)・常盤操子(豊島屋おくめ)・荒木 忍・月形龍之介・沢村貞子・加東大介・上田吉二郎・香川良介・橘 公子・東良之助・石原須磨男・芝田総二・玉置一恵・�羶紂〔澄Φ凸郛斬綮痢�石倉英治・森 勝・大川章三・佐々木嗣郎・浦辺粂子・小林叶江・松岡信江・小柳圭子・芦原圭子
「女殺油地獄」 １９９２(平成４)年 松竹(製作フジテレビジョン＝京都映画) １９９２(平成４)年キネマ旬報ベストテン１８位
この映画は、お吉がかつて河内屋の奉公人で乳母代わりに与兵衛を育てたことになっていたり、小菊が油屋の元締の一人娘であったり、お吉が小菊に嫉妬して与兵衛と肉体関係を持つなど、設定もストーリーも原作から大幅に改変されている。
＜監督＞五社英雄 ＜製作＞村上光一・奥山和由
＜プロデューサー＞能村庸一・池田知樹・中川好久
＜脚本＞井手雅人
＜原作＞近松門左衛門
＜企画＞堀口壽一・西岡善信
＜撮影＞森田富士郎
＜音楽＞左藤 勝
＜美術＞西岡善信
＜編集＞市田 勇
＜録音＞生水俊行
＜助監督＞小笠原佳文
＜照明＞中岡源権
＜スチール＞松平元子
＜出演＞
堤 真一(河内屋与兵衛)・井川比佐志(河内屋徳兵衛)・佐々木すみ江(河内屋おさわ)・樋口可南子(豊島屋お吉)・岸部一徳(豊島屋七左衛門)・藤谷美和子(小倉屋小菊)・長門裕之・石橋蓮司・辰巳琢郎・山口弘美・奈月ひろ子・うじきつよし・山口弘美・奈月ひろ子・うじきつよし
「女殺油地獄」 ２００９(平２１)年 配給:ジョリー・ロジャー
度々映像化されてきた近松門左衛門原作の人形浄瑠璃を、女の性に焦点を当てた大胆な解釈で映画化した。
脚本・監督は、「John and Jane Doe」の坂上忍。日テレジェニック２００１の藤川のぞみが、映画初主演で妖艶な女郎役を熱演。他に、出演は「ニュータイプ 〜ただ、愛のために〜」の山田キヌヲ。
＜監督＞坂上 忍 ＜製作＞大橋孝史・小林洋一
＜プロデューサー＞川島正規・宇田川和恵・坂上也寸志＜共同プロデューサー＞岩倉睦
＜アソシエイト・プロデューサー＞中川憲子＜ライン・プロデューサー＞堀江愛佳
＜脚本＞坂上 忍
＜原作＞近松門左衛門
＜撮影＞安田 圭
＜照明＞石田健司
＜音楽＞泉谷隆洋
＜音楽プロデューサー＞倉田真二
＜主題曲/主題歌＞Lily
＜録音＞井村優佑
＜編集＞成田 剛
＜その他＞松寺千恵美
＜出演＞
藤川のぞみ（女郎・小菊）・山田キヌヲ（お吉）・安田慎吾（河内屋与兵衛）・柳 憂怜 （七左衛門）・大和屋ソセキ・火野正平
＜ドラマ＞
「女殺油地獄」 〜近松門左衛門女殺油地獄より〜 １９８４(昭和５９)年 ＮＨＫ
＜作＞富岡多恵子 ＜太鼓/作調＞川田公子
＜時代考証＞中一彌
＜衣装考証＞小泉清子
＜邦楽指導＞豊竹嶋大夫
＜方言指導＞甲野宗三郎
＜制作＞村上 慧
＜美術＞富樫直人
＜効果＞伊藤希英
＜技術＞杉村忠彦、鍋島進
＜記録＞久松伊織
＜照明＞平嶋幸夫
＜カメラ＞上原康雄
＜音声＞篠根正継
＜演出＞和田 勉
＜出演＞
松田優作(与兵衛)・小川知子(お吉)・山崎 努(七左衛門)・二代目中村又五郎(徳兵衛)・加藤治子(お沢)・谷川みゆき(小菊)・坂上二郎・村井国夫・和由布子・島田紳助・金田明夫・平井道子・浜村 純・大塚周夫・西田 健・頭師孝雄・伊藤 高・新見茂子・安川真由・宇佐美晶子・神田正夫・平野 元・荒川あゆ美
＜舞台＞
「女殺油地獄」 一人歌舞伎 １９９２(平成４)年
＜出演＞西宮小夜子
＜原作＞近松門左衛門 ＜構成・演出＞高瀬精一郎
「女殺油地獄」 ２００４(平成１６)年12.15〜12.22(新宿シアターアプル) 近松バイオレンス
＜演出＞崔洋一
＜出演＞賀集利樹・真中 瞳・平賀雅臣・斉藤レイ・原 史奈・中本奈奈・伊藤高史・安藤亮司・なすび
「女殺油地獄」 １９９９（平成１１）年 前進座＜原作＞近松門左衛門
＜脚色＞小池章太郎
＜演出＞高木康夫
「女殺油地獄」 ２００５（平成１７）年 前進座＜原作＞近松門左衛門
＜脚色＞小池章太郎
＜演出＞高木康夫
＜照明＞寺田義雄
＜音楽＞杵屋佐之忠
＜舞台監督＞山口誓志
＜出演＞嵐 広也（与兵衛）・今村文美（お吉）・小佐川源次郎(徳兵衛)・西川かずこ（お沢）・山崎竜之介（豊島屋七左衛門）・藤川矢之輔・姉川新之輔・松涛喜八郎・中嶋宏幸・栗沢 学・横澤寛美・紫野明日香・瀬川寿子・亀井栄克・鈴木 大・上滝啓太郎
「ネジと紙幣 based on 女殺油地獄」 ２００９（平成２１）年９月〜＜作・演出＞倉持 裕
＜出演＞
森山未來・ともさかりえ・長谷川朝晴・江口のりこ・細見大輔・野間口徹・満島ひかり・小林高鹿・近藤智行・吉川純広・田口浩正・根岸季衣
MODE「女殺油地獄」 ２０１０（平成２２）年３月 笹塚ファクトリー＜脚本＞松本 修
＜演出＞石川耕士
＜出演＞川口真五・宮島健･中田春介・他
遣・踊・奏「ダンスと文楽人形女殺油地獄」 ２０１０（平成２２）年９月＜演奏＞和太鼓ユニット光ほか
＜作曲＞近藤浩章
＜出演＞伊藤キム（ダンサー）・豊松清十郎・吉田勘緑ほか人形浄瑠璃文楽座／吉田さとる・佐藤由理（シンセサイザー）
＜歌舞伎・文楽＞（一例）
＜２００１年＞
＜２００７年＞
近松門左衛門が１７０９年に書き下ろした世話浄瑠璃で、歌舞伎としては１９０９年に二代目實川延若が初演した。
複雑な家庭環境により荒んだ生活を送る大阪天満の油屋河内屋の息子・与兵衛の哀感と狂気、同業の豊嶋屋七左衛門の女房・お吉の与兵衛への思いやり、与兵衛を勘当するも心配でならない継父・徳兵衛と実母・おさわの情愛が、近松の筆によって巧みに描写されている。
「女殺油地獄」 ２００９（平成２１年）６月 歌舞伎座
＜２００９年＞文楽
「シネマ歌舞伎公開日」 ２０１１（平成２３）年６月２５日（東劇、ミッドランドスクエアシネマは６月１８先行公開）
片岡仁左衛門（河内屋与兵衛）・片岡孝太郎（豊嶋屋お吉）・中村歌六（父徳兵衛）・片岡秀太郎（芸者小菊／母おさわ）・中村梅玉（豊嶋屋七左衛門）・片岡仁左衛門・坂東彌十郎・片岡千之助・坂東新悟・中村梅枝・片岡市蔵・市川右之助・大谷友右衛門
＊麦笛さん
