2008年8月24日(日)午前
今日午前中は⑩Vernal のすぐ側にある
Dinosaur National Monument の
ユタ州側を、
午後は⑪Dinosaur から入って同公園のコロラド州側を観光します。
Vernal で宿泊したモテル 6 の前の通り。
今日もいい天気です。
ここのMotel 6 は三階建で、快適でした。
Motel 6はどこも清潔で、費用もリーゾナブル で
我々日本人にとっては十分な広さでした。
また、無線のインターネットもほとんどの場所で接続可でした。
バーナルの通りはペチュニアの大きな鉢植えで一杯でした。
国定公園に向かう前に、Vernal の町中にある
恐竜博物館に寄ってみました。
日曜日でも開館していましたが、
受付で、こちらが何も言わないのに
「Senior 料金は6ドルです」と言われて、
家内はショックを受けたよう。
博物館に入ると、
恐竜の化石のレプリカが。
恐竜に関係するいろんな化石が展示されていました。
屋外にはいろんな恐竜の彫像が。
まるで恐竜遊園地です。
なんだか、優しそうな恐竜です。
1時間ほど、この博物館を見物して、
その後、バーナルからUS-40号線を東に少し行き、
UT-149号線に入り、北に向かうと、
右手前方に恐竜国定公園の山が見えてきました。
道路脇には、いかにも化石が出そうな、
湾曲した地層がそびえていました。
恐竜国定公園のユタ州側の
恐竜発掘場ビジターセンターに到着。
そこに展示されていたアロザウルスの化石。
長さ5.6m、体重612kgのジュラ紀の恐竜。
4日前に、ここから250マイル北、ワイオミング州Worlandで説明板に記載され
ていたと同じ種類の恐竜ですが、こちらの方が若い恐竜らしく、身長
はWorlandのそれ(10.7m)の半分くらいです。
それでも、その足の骨が私より背が高い。
こんな恐竜と原始人類が共存していたら、
はたして人類は生き延びられていたかな?
恐竜が絶滅して5000万年後に原始人類が誕生してよかった。
ビジターセンターからFossil Discovery Trail のスタート点まで
シャトルバスで行き、そこから3/4マイルのトレイルを歩きました。
このあたりも、昨日ワイオミング/ユタ州境で見られたように、
コロラド高原の堆積岩層が垂直に立っていて、北から順に
Stump 層(1.63億年前)、
Morrison 層(1.5億年前)、
Mowrey 層(1.0億年前)
が露出しています。
このトレイルは北側のStump 層から、
順に南のMowrey 層まで歩きます。
わずか1.2km歩く間に、6000万年の旅ができます。
Stump 層のサイト。
約1.63億年前、このあたりから現在のカナダにかけては
大きな内海の浅瀬部分だったようで、
イカ、貝、カタツムリ、アンモナイト などの化石が見られるそうです。
説明板に化石のある場所が矢印で示されていましたが、小さい化石
を発見することはできませんでした。
Stump 層が盛り上がっていました。
次に、少し南のMorrison 層に向かいました。
これがMorrison 層の地層か?
地層がほぼ垂直に立っているのがよくわかります。
1.5億年前(ジュラ紀)に、ここは陸地化しました。
平地の河川域で、洪水が頻繁に起こる
雨季と乾季が繰り返される現在のアフリカの大草原のような環境で、
そこを恐竜たちが自由に歩き回っていたようです。
恐竜の骨がその川砂や砂利の中に埋められ、
それがMorrison 層となり、
その後6500万年前のロッキー山脈やユインタ山脈の造山活動の時
コロラド高原一帯が隆起し、このあたりでは地層が湾曲したそうです。
そのMorrison 層の坂道をよっこらしょ と登って行きました。
Morrison 層のサイトでは、
地層に埋もれた恐竜の化石そのものが見られました。
このようなものを見るのは初めてで、
貴重な体験をさせてもらいました。
化石に手を触れることは許されていますが、
化石も含めて、いかなる石も採取は厳禁です。
こちらにも。
1.50億年前、雨季に増水すると上流から恐竜の死体が
流れてきて、このあたりの川岸に打ち上げられたようです。
これは背骨の脊椎骨か。
ここにも。
恐竜化石のある場所は白いペンキの目印が
あるので、すぐわかります。
Morrison 層は厚さはわずか2.4~3.6mですが、
この中に体長18cmから24mの大小10種類くらいの
恐竜の化石が埋もれていて、正に恐竜化石の宝庫です。
そこからまた少し南に歩いて、
Mowry 頁岩層(1.0億年前)にきました。
1.0億年ほど前、このあたりが再び内海となり、
そのころ現在のカリフォルニア/ネバダ州境の火山活動が活発で
その噴火に伴う火山灰がここまで飛んできて、
それがここの浅海に堆積し、この灰色の頁岩になったそうです。
火山灰の堆積によって魚が死に、大量のうろこが集まって、
化石になっているそうです。
そこからトレイルを下って行き、
Mowry 頁岩層の切り立った崖に沿って
のんびり歩きながら、ビジターセンターまで帰りました。
この公園のユタ州側にある6つのトレイルの内、ビジターセンターに一番近い、
Fossil Discovery Hiking Trailだけを、わずか1時間ハイキングしただけです
が、大変興味深い貴重な体験でした。
「その60.ワイオミング州ジャクソンからユタ州バーナルへ292マイル」へ。
「その62.恐竜国定公園観光-2」へ。
「思い出のアメリカ西部の道」の「目次」へ。
今日午前中は⑩Vernal のすぐ側にある
Dinosaur National Monument の
ユタ州側を、
午後は⑪Dinosaur から入って同公園のコロラド州側を観光します。
Vernal で宿泊したモテル 6 の前の通り。
今日もいい天気です。
ここのMotel 6 は三階建で、快適でした。
Motel 6はどこも清潔で、費用もリーゾナブル で
我々日本人にとっては十分な広さでした。
また、無線のインターネットもほとんどの場所で接続可でした。
バーナルの通りはペチュニアの大きな鉢植えで一杯でした。
国定公園に向かう前に、Vernal の町中にある
恐竜博物館に寄ってみました。
日曜日でも開館していましたが、
受付で、こちらが何も言わないのに
「Senior 料金は6ドルです」と言われて、
家内はショックを受けたよう。
博物館に入ると、
恐竜の化石のレプリカが。
恐竜に関係するいろんな化石が展示されていました。
屋外にはいろんな恐竜の彫像が。
まるで恐竜遊園地です。
なんだか、優しそうな恐竜です。
1時間ほど、この博物館を見物して、
その後、バーナルからUS-40号線を東に少し行き、
UT-149号線に入り、北に向かうと、
右手前方に恐竜国定公園の山が見えてきました。
道路脇には、いかにも化石が出そうな、
湾曲した地層がそびえていました。
恐竜国定公園のユタ州側の
恐竜発掘場ビジターセンターに到着。
そこに展示されていたアロザウルスの化石。
長さ5.6m、体重612kgのジュラ紀の恐竜。
4日前に、ここから250マイル北、ワイオミング州Worlandで説明板に記載され
ていたと同じ種類の恐竜ですが、こちらの方が若い恐竜らしく、身長
はWorlandのそれ(10.7m)の半分くらいです。
それでも、その足の骨が私より背が高い。
こんな恐竜と原始人類が共存していたら、
はたして人類は生き延びられていたかな?
恐竜が絶滅して5000万年後に原始人類が誕生してよかった。
ビジターセンターからFossil Discovery Trail のスタート点まで
シャトルバスで行き、そこから3/4マイルのトレイルを歩きました。
このあたりも、昨日ワイオミング/ユタ州境で見られたように、
コロラド高原の堆積岩層が垂直に立っていて、北から順に
Stump 層(1.63億年前)、
Morrison 層(1.5億年前)、
Mowrey 層(1.0億年前)
が露出しています。
このトレイルは北側のStump 層から、
順に南のMowrey 層まで歩きます。
わずか1.2km歩く間に、6000万年の旅ができます。
Stump 層のサイト。
約1.63億年前、このあたりから現在のカナダにかけては
大きな内海の浅瀬部分だったようで、
イカ、貝、カタツムリ、アンモナイト などの化石が見られるそうです。
説明板に化石のある場所が矢印で示されていましたが、小さい化石
を発見することはできませんでした。
Stump 層が盛り上がっていました。
次に、少し南のMorrison 層に向かいました。
これがMorrison 層の地層か?
地層がほぼ垂直に立っているのがよくわかります。
1.5億年前(ジュラ紀)に、ここは陸地化しました。
平地の河川域で、洪水が頻繁に起こる
雨季と乾季が繰り返される現在のアフリカの大草原のような環境で、
そこを恐竜たちが自由に歩き回っていたようです。
恐竜の骨がその川砂や砂利の中に埋められ、
それがMorrison 層となり、
その後6500万年前のロッキー山脈やユインタ山脈の造山活動の時
コロラド高原一帯が隆起し、このあたりでは地層が湾曲したそうです。
そのMorrison 層の坂道をよっこらしょ と登って行きました。
Morrison 層のサイトでは、
地層に埋もれた恐竜の化石そのものが見られました。
このようなものを見るのは初めてで、
貴重な体験をさせてもらいました。
化石に手を触れることは許されていますが、
化石も含めて、いかなる石も採取は厳禁です。
こちらにも。
1.50億年前、雨季に増水すると上流から恐竜の死体が
流れてきて、このあたりの川岸に打ち上げられたようです。
これは背骨の脊椎骨か。
ここにも。
恐竜化石のある場所は白いペンキの目印が
あるので、すぐわかります。
Morrison 層は厚さはわずか2.4~3.6mですが、
この中に体長18cmから24mの大小10種類くらいの
恐竜の化石が埋もれていて、正に恐竜化石の宝庫です。
そこからまた少し南に歩いて、
Mowry 頁岩層(1.0億年前)にきました。
1.0億年ほど前、このあたりが再び内海となり、
そのころ現在のカリフォルニア/ネバダ州境の火山活動が活発で
その噴火に伴う火山灰がここまで飛んできて、
それがここの浅海に堆積し、この灰色の頁岩になったそうです。
火山灰の堆積によって魚が死に、大量のうろこが集まって、
化石になっているそうです。
そこからトレイルを下って行き、
Mowry 頁岩層の切り立った崖に沿って
のんびり歩きながら、ビジターセンターまで帰りました。
この公園のユタ州側にある6つのトレイルの内、ビジターセンターに一番近い、
Fossil Discovery Hiking Trailだけを、わずか1時間ハイキングしただけです
が、大変興味深い貴重な体験でした。
「その60.ワイオミング州ジャクソンからユタ州バーナルへ292マイル」へ。
「その62.恐竜国定公園観光-2」へ。
「思い出のアメリカ西部の道」の「目次」へ。