2005年04月15日

青江三奈 池袋の夜

 
池袋の夜拙の周囲でブログを始める方が増えて、それはとても喜ばしいことなのですが、それに反比例して、このところいただくコメントがめっきり減って、寂しい思いをしている路傍の石です(笑)。
 
先日、川口市のSKIPシティに2年前にオープンしたNHKアーカイブスという施設に行ってまいりました。ここには、無料で利用できる”NHK番組公開ライブラリ”があって、昔の紅白歌合戦を観る方法がないかとHNKのサイトを検索したら、その案内に出ていたのがこのNHKアーカイブスでした。

”NHK番組公開ライブラリー”というのは、読んで字の通り、NHKの過去さまざまな番組を視聴できるスペースのことで、現在、NHKアーカイブスを含めて全国32箇所(2005年4月現在)のNHK放送局、及び施設に併設されています。視聴用番組はデジタル・データ化されていて、そのサーバに繋がれたTVモニターを、ひとりにつき一台を2時間独占することができます。しかも、4,000本以上の番組のなかから好みのものを自由に選んで観られるとあっては、利用しない手はありません。
 
座席に座ってヘッドフォンを装着すると、芸能・バラエティのジャンルから「紅白歌合戦」を選びます。ただし、すべての「紅白歌合戦」の映像がNHKに残されているわけではなく、1972年より以前の「紅白歌合戦」は、そのほとんどが、視聴者から提供されたVTRに録画されたものだそうです。当時となると、大金持ちの家か、または大会社でしょうか?民生品のオープン・テープ式VTRがあったんですね。それで録画された映像が、NHKに提供されて文化遺産になるなんて凄いことです。

閲覧時間は2時間ということで当然すべてを観ることはできません。1969年と1971年の「紅白歌合戦」を選び、お目当ての歌手だけを早送りでサーチしながら観ていくことにしました。70年の映像は現存するものが見つかっていないのか、ライブラリに登録はありませんでした。

1969年の「紅白歌合戦」から観始めます。ここでのっけから目を剥きました。紅組のトップ・バッターで現れたのが青江三奈青江三奈というと、イントロに喘ぎ声が入る「伊勢佐木町ブルース」が有名ですが、ここでは、最大のヒット曲でミリオン・セラーになった「池袋の夜」が歌われます。
 
悲しげで憂いのあるハスキー・ボイスが響き渡ります。ブロンドに近い栗色と思しきヘア・スタイルで、にこやかな笑みを湛え両手を広げながら歌うその姿の、なんとゴージャスで艶やかなことか!柔らかく包み込むような懐の深さを感じさせるムードと歌声が、聴く者に至福のひとときをもたらします。

錯覚でしょうか?それまで白黒の画面だったのが、青江三奈の登場で煌びやかな極彩色に輝いて見えるのです。このオーラこそ、とびきりの一流スターだけが持つもの。デビュー3年目にして20代の青江三奈は、すでにベテランの風格を身につけていたのです。
 
さて、1966年に「恍惚のブルース」でデビューした青江三奈は、同年にデビューした森進一のデビュー曲は「女のためいき」)と並んで、当時斬新だったハスキー・ボイスの共通したキャラクターにより、レコード会社のビクターからは”ためいき路線”と銘打って揃って売り出されました。

夜と恍惚とため息と左の画像は、そんなふたりの最初のアルバム『夜と恍惚とため息と』。LPのA面が青江三奈、B面が森進一のカップリングです。丑三つ時に、そのレコードにそっと針を落とすと、青江三奈のデビュー曲「恍惚のブルース」がゆっくりと流れ出します。やがて、ためいき混じりの声に酔わされて・・・あとはおぼろ、あとはおぼろ♪
 
青江三奈、2000年6月2日鬼籍に入る。偉大なる艶歌ブルースの女王に合掌。

ああ〜、このところの演歌続きじゃあ、コメントは来ないわな。次回からもう少し考えることにしよう(笑)。

※関連ページ
『歌伝説 青江三奈の世界』(1月20日 NHK BS2)
 

mickbanzai at 03:35│Comments(6)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by 美中年   2005年04月15日 17:53
確かにブログを始める方が増えた関係上、コメントがめっきり減りましたね。
いやいや、他ブログでの路傍の石さん自体のコメントも減っていますから・・・(笑)

各自、大切な「ネタ」は他で使わず、自分のブログに使わなければなりませんからねえ・・・。(笑)
だから私は中立の立場を取って、各方面へ参加したい次第です。

・・・と申すより、今の私がブログを始めましたら、寝る時間が無くなってしまいます。(笑)
2. Posted by Arthur   2005年04月15日 22:52
>拙の周囲でブログを始める方が増えて、それはとても喜ばしいことなのですが、
>それに反比例して、このところいただくコメントがめっきり減って、
>寂しい思いをしている路傍の石です(笑)。

いつも拙ブログにコメントありがとうございます。私がHPやブログに手を染めたくなかった(という言い方もアレですが)理由は、まさにこれなんですよね。風来坊でいろいろなところに書き込みしている分には自由でいいのですが、自分のHPやブログなどを持っているとそこが中心になってしまうし、何かと制約も出てくるような気もします(私がそう思っているだけでしょうか)。

それでも私はこれからも、反応できる部分は出来るだけ反応していくようにするつもりです(笑)。

§明日、明後日TBSラジオで放送される「お宝音源スペシャル」、ちょっと期待しています。
3. Posted by DOBRO   2005年04月16日 20:39
ご無沙汰しております。何も新しいことは始めてないのですが、ご無沙汰致しました。
さて。
ご無沙汰の理由その1:
僕もこの番組改編期特別番組歌謡シリーズのうち、TBSとTV朝日とは録画したのですが、TV東京は録り損ねてしまいました。
再放送しないかな。
で、録画した2番組もなかなか観る閑が無くて。
ちゃんと見てから書き込もうとしてるうちにズルズルと。
で、DIGAのCMカットしながら、ちらっと見た感じでは、時間的な長さもあってTBSは圧巻ですね。
僕の認識が間違ってるのかもしれないのですが、NTVはホリプロOKのナベプロNG、フジテレビはその逆。
どっちも分け隔てなく出るのがTBS・・・そうでもないのでしょうか。
当時は2大芸能プロダクションってことで、いろんな意味での棲み分けがありましたよね。
4. Posted by DOBRO   2005年04月16日 20:39
ご無沙汰の理由その2:
当初、こちらはストーンズを中心とした話題展開を予想していて、歌謡曲は「軽い余興」なんだと思ってました。
なので、藤圭子の話題辺りは、僕も気楽にほいほいフォローしちゃったりしてたのですが、そのうち歌謡曲関係がどんどん深いところへ潜り込んで行き始めて「これはただごとではない」と思うようになりました。
僕のような記憶も曖昧な奴が軽々しく意見を述べてはいけないんじゃないかと。
例えば、この青江姉さんにしたって、リアルタイムでは認識しているものの、それが理解出来るようになったのは、大人になってから。
そりゃぁ小学生にあのハスキーヴォイス・ブルースの凄さなんてわかりゃしませんよね。
5. Posted by DOBRO   2005年04月16日 20:40
かつて、ダウンタウンブギウギバンドが日本のブルースのカバーばかりを集めたアルバム出してましたよね。
淡谷先生とか青江姉さんとかの「○○ブルース」集。
当時(今でも?)「所謂、米黒人民族音楽としてのBLUES」と、「日本のムード歌謡としてのブルース」とはどういう関係にあるのか、全く関係ないのか、考えたりしませんでした?
6. Posted by MASA   2005年04月16日 22:16
こんばんは。
コメント投稿が少なくなったとお嘆きのようですが(笑)、ちょっとディープだったり私の守備範囲を逸脱している内容にはコメント出来ないものの、ほぼ毎日興味深く拝見させていただいているので、ご心配なく(笑)。

青江美奈、私も凄さが分かったのは大人になってからですが、和製ヘレン・メリルともいうべきあのハスキー・ボイスは大好きですね。
今でこそ茶髪は当たり前ですが、当時からブロンドに近い茶髪にしていた芸能人も彼女くらいでしたね。
私の選ぶ1曲はやっぱり「伊勢佐木町ブルース」ですねかえ。
確かあのため息がセクシーすぎるという理由で、当時はNHKで長いこと放送禁止でしたよね。

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