2005年04月20日

歌謡アルバムの傑作

 
内山田洋とクール・ファイブ 第2集
内山田洋とクール・ファイブ『第2集』

まずは、内山田 洋とクール・ファイブですが、
69年リリースされた1stアルバム『内山田 洋とクール・ファイブ』からして傑作の誉れも高いものでした。
ここで紹介する全曲クール・ファイブのオリジナル曲(外部作曲家によるものとメンバー自作によるもの)
で占められた70年『第2集』と72年『第5集』は、
どちらも緩急自在なアルバム構成と十分に練り込まれたアレンジによって
ことさらに味わいも深い傑作に仕上がりました。
 
内山田洋とクール・ファイブ 第5集
●内山田洋とクールファイブ『第5集』

『第2集』
には、「噂の女」「愛の旅路を」「恋は終わったの」など初期の代表曲が含まれており、
『第5集』は、永遠の名曲「そして、神戸」「男泣き」「恋唄」などの嗚咽しながら絶唱する
全盛期の前川清の歌唱テクニックが、聴く者の涙腺を波状攻撃します。
加えて、テクニックが確かなバンドなだけに、
アルバムこそが存分に力を発揮できる場であると、
水を得た魚の如く張り切るメンバーの姿が浮き彫りにされています。
ぜひ今後、クール・ファイブのオリジナル・アルバムもCD再発を望みたいものです。
 
尾崎紀世彦 アルバムNO.4
尾崎紀世彦『アルバムNO.4』

そして、尾崎紀世彦絶頂期の最も脂が乗り切った時期71年の傑作アルバム『アルバムNO.4』
このアルバムと同時にリリースされた『アルバムNO.3』は全曲英語の歌詞によるカバー・ポップスでしたが、
『アルバムNO.4』は日本の歌謡ポップス・ナンバーで占められています。
尾崎紀世彦という人は、楽曲のレパートリーが幅広く、
シングル・ヒットだけではその本当の魅力は伝わってきません。
そんな意味では、この人はアルバム・アーティストといえます。
とにかくできる限りのフル・ボリュームで、
そのスケールの大きな歌いっぷりを堪能していただきたい。
残念ながら現在再発CDは廃盤ですが、近い将来再び入手できるようになってほしいですね。
 
森進一 影を慕いて
森進一『影を慕いて』

最後は、現在芸能ニュースで渦中の人、森進一です。
なぜか「帝都熱烈音盤解放戦線」で採り上げた平山三紀に次いでこの人も離婚という(笑)。
いや、ここはあくまでも純粋な音楽ブログなので(ホントか?)、
芸能ネタは極力避けたいです(笑)。
でもってその森進一が、デビューから2年目の68年に、
歌謡史上に燦然と輝く名作アルバムを残しました。
それがこの『影を慕いて』です。
昭和歌謡の父である大作曲家古賀政男のトリビュート・アルバム(当時はそんな言葉はありませんでしたが)ですが、
その古賀政男本人とアルバムを企画した作曲家猪俣公章の全面的なバックアップを得て、
当時弱冠ハタチそこそこだった森進一が持てる力を振り絞って歌い上げています。

白眉は「人生の並木道」
森進一はこの曲の収録で、歌詞の内容そのままに、
郷里の鹿児島にいる妹と弟のことが脳裏をよぎって泣き崩れたという逸話が残されています。
感極まったときの破調こそが森進一の最大の魅力であり、
それゆえに一切のフォロワーを寄せつけない森進一は、今や日本の演歌でも孤高の存在といえますね。
ちなみにこの初期の傑作は、アルバムにして当時異例の60万枚を売り上げたそうです。
この『影を慕いて』は現在CDで入手可能です。
 

mickbanzai at 23:39│Comments(0)TrackBack(2)

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1. アルバムNo.4  [ 尾崎紀世彦ワールド研究室                ]   2005年04月21日 19:00
路傍の石さんの「尾崎紀世彦アルバムNo.4」のコメントが嬉しくて、 初トラックバックしました。 拙ブログにレア盤(笑)「No.4」を載せましたので、宜しかったら鑑定して下さい。
2. インナーイヤーヘッドホン  [ 宝島のチュー太郎 ]   2005年10月23日 14:10
ipodは手軽で便利。 けど、音質がイマイチじゃないかなあと思っていた。 そこで、最近よく利用する知恵袋で調べてみた。 するとやはり、ipodに標準でついてくるイヤホンではいい音は望めないとのこと。 音の出口に3千円も出せばかなりそれが向上するとのこと。 なんだか...

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