2006年07月19日

『わが愛しのキャンディーズ』(7月17日 NHK BS2)

テレビが世の中の、社会の主権を握っていると思わせたそんな時代がありました。動く映像をリアルタイムで映し出すテレビは、家庭のお茶の間に置かれることによって、その威力が老若男女すべての人たちへ向けて隈なく伝播されていきました。情報が不特定多数の人々のあいだで趣味嗜好とは無関係に共有されていく。その圧倒的な伝達力を発揮できたからこそ、テレビはあの時代に神通力を持ち得たのでしょう。

そんな時代に一世を風靡して、70年代アイドルブームの頂点に昇り詰めたキャンディーズ思い出の映像を集大成した特番『わが愛しのキャンディーズ』が昨晩放映されました。記憶のなかのラン・スー・ミキが、まさに全盛期の姿のまま眼前に蘇りました。さすがNHK。局に保管されているキャンディーズの出演映像を惜しげもなく開陳してくれました。

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『レッツゴーヤング』『紅白歌合戦』は無論のこと、何と解散直前にキャンディーズ特集として放映された『ひるのプレゼント』の映像まで飛び出して度肝を抜かれる始末です。あれは生放送ではなかったのか?マスターレベルの極美映像が残っていたとは!そして、デビュー前の3人が紅白のステージでスクール・メイツとして踊っていたときの映像。さらに、キャンディーズ結成初期、番組のマスコットガールとして出演した伝説の『歌謡グランドショー』の映像も盛り込まれて、片時も目を離すことができません。いやはや降参いたしました。NHKエライ!!拙は死ぬまで受信料払います(ぺこり)。

あなたに夢中



しかし、これほどの美麗映像で次々と映し出されると、歌よりもキャンディーズの飛び抜けた可愛さに目が行くってなもんですが、いろいろと妄想も湧いてきて、いや困った困った。「やさしい悪魔」での黒地に真っ赤なフリルが付いた衣装とタイツ姿は30年を経た今も濃厚に記憶に残っていますが、そんなことよりも、あの指先がエロっぽく動くマイクアクションにはゾクゾクさせられてしまって。ああーっ、こ、この、マイクになりたいっっっ!それと『ひるのプレゼント』で歌唱の「危ない土曜日」の扇情的なキャミソール姿ときたら、あんた。こんなあられもない格好で、愛しているならやさしくして、も〜っと、も〜っと♪なんて歌われた日にゃ、オジさんどうすりゃいいの?デヘヘヘ。キャンディーズが実は芸能界きってのオヤジキラーだったことに、腹も出て中年ぶりがいよいよ板に付いてきた拙はついぞ実感させられたのであります、ハイ。

やさしい悪魔



もうちょっとマジメな視点から見ますと、プックリとしたスーちゃんの体形は愛らしい瞳とともにそのあどけなさが魅力だったけど、今となっては完全にNGだとか、その反対に、当時は痩せすぎて異形に感じたミキちゃんが実に現代的で美しかったりして、21世紀の今キャンディーズが活躍していたとしたら、ひょっとして一番の人気はミキになっていたんではないかとすら思われました。歌の実力もコントの演技力も最も秀でていたのはミキだったしね(『みごろ!たべごろ!笑いごろ!!』のコントはミキの独壇場でした)。ランちゃんは、お手本とでもいうべきスタンダードなアイドルっぷりを貫いていて、色気のある声質の素晴らしさは永遠に記憶されるところですね。でも、やっぱりあの3人の声がハーモニーになってこそ最高にセクシーなんだと思います。いまどきのハロプロ何するものぞ!ですよ。

その気にさせないで



キャンディーズは、テレビによってピークを迎えた未曾有の高度情報化社会真っ只中の73年にデビューしてから78年の解散まで、4年7ヶ月の月日を疾風の如く駆け抜けて行きました。それは線香花火の火玉が落ちるまでのわずかなあいだの出来事であったかもしれません。しかし、あの時代に神風を起こしたテレビという存在なしにはあり得なかったアイドルブームのなかで、そのすべてを見届けることができた一大旋風だったと、かように思うのです。

え?キャンディーズの音楽について何も語ってないじゃないかって?アーティストとしてのキャンディーズの評価、ラン・スー・ミキのプロフェッショナリズムは如何になどなど、また次回の機会に語りたいと思います。

NHK BS2『わが愛しのキャンディーズ』(1時間30分番組)

◆演奏曲目

微笑がえし 『レッツゴーヤング』78年
春一番 『第27回NHK紅白歌合戦』76年
暑中お見舞い申し上げます 『レッツゴーヤング』77年
――スクール・メイツ時代の映像―― 『第23回NHK紅白歌合戦』72年
ちゃっきり節 『歌謡グランドショー』73年
――加藤 茶コメント――
あなたに夢中(with 森田公一) 『ひるのプレゼント』78年
危ない土曜日 『ひるのプレゼント』78年
年下の男の子 『第26回NHK紅白歌合戦』75年
――都倉俊一コメント――
その気にさせないで 『ひるのプレゼント』78年
ハートのエースが出てこない(with 森田公一) 『ひるのプレゼント』78年
――伊藤四朗コメント――
『みごろ!たべごろ!笑いごろ!!』の出演映像
(with 伊藤四朗・小松政夫)
夏が来た! 『レッツゴーヤング』77年
――都倉俊一コメント――
――解散宣言の映像―― サマージャック'77 77年7月17日(日比谷野外音楽堂)
――加藤 茶コメント――
――伊藤四朗コメント――
――伊藤 蘭コメント(当時)――
やさしい悪魔 『レッツゴーヤング』77年
――喜多條 忠コメント――
アン・ドゥ・トロワ 『レッツゴーヤング』77年
わな 『レッツゴーヤング』77年
ハートのエースが出てこない
哀愁のシンフォニー
微笑がえし
年下の男の子
あこがれ
つばさ
 ファイナル・カーニバル 78年4月4日(後楽園球場)

 
※関連ページ
キャンディーズ ハートのエースが出てこない
キャンディーズの人気を決定づけたもの
キャンディーズ・トレジャーDVD BOX


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mickbanzai at 00:37│Comments(14)TrackBack(1)

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1. BSエンターテインメント − わが愛しのキャンディーズ −  [ 永遠のセルマ+昭和懐音堂 ]   2007年05月07日 20:44
ずいぶん昔の記事だが、再掲示しておく。 ------ 今も多くの人々の記憶に残っ

この記事へのコメント

1. Posted by Refugee   2006年07月19日 00:50
5 うわぁ〜 これ観たかったんですよ〜
でも、うちBSは観られないんです。NHKめ、地上波でやれ〜 受信料拒否するぞ〜(笑)

でも、ほんと、素晴らしい映像の数々だったみたいですね。
キャンディーズが活躍してた頃って、私はまだ小学生とか中学生で、色気の部分ではあんまり魅力を感じてたわけではないのですが、ミキちゃんが一番好きだったなぁ。

今あらためて観たり聴いたりしたら、あの頃とはまた別の魅力を感じるんでしょうね。
あ〜観たい・・・
2. Posted by 路傍の石   2006年07月19日 01:19
Refugeeさん、早速コメントありがとうございます。

8月にハイビジョンで放映予定だそうですが、今のところ地上波の予定は聞かれません。ただし、『歌伝説 ちあきなおみの世界』が大好評のうちに4回目に地上波で放映されたという実績がありますので、気長に待ちましょう。

> ミキちゃんが一番好きだったなぁ。

一見地味な存在だったミキちゃんは少数派ながら根強いファンに恵まれていたように思いますね。キャラも結構ぶっ飛んでいて、陰の実力者といったところかな。ちなみに拙はラン・スー・ミキの3人とも好きです(笑)。
3. Posted by やぎさん   2006年07月19日 09:09
私もしっかり録画しましたよ。
普通の女の子が「超アイドル」となり、また普通の女の子に戻って行きました。
考えると(考えなくても)、彼女達も私と同じ50代なのですねぇ。ひゃー。
4. Posted by 路傍の石   2006年07月19日 22:44
5 やぎさん、はじめまして。ようこそいらっしゃいませ。

> 普通の女の子が「超アイドル」となり、また普通の女の子に戻って行きました。

本当にその通りですね。そういう意味では80年代のおニャン子クラブの10年先を行っていたとも言えますが、大きな違いは、キャンディーズは最高のレベルで完全なプロフェッショナルとして羽ばたくことができたということだと思います。最後の1年間のパフォーマンスはベテランさながらの輝きを見せていました。しかし、解散から28年ですか。こりゃ拙も歳を取るわけだ(笑)。
5. Posted by MASA   2006年07月20日 00:46
あ〜ん、私も衛星放送が不調で観られなかったんですよー。観たかったなあ。ヨダレが出そうな貴重映像満載だったんですね。
でも当時ミキちゃんが好きだったというのはかなりマニアですよね(笑)。私はコテコテのランちゃん派でした。でも実は歌唱力でいうとミキちゃんがダントツかも知れませんね。引退から4年後くらいに突如化粧品か何かのCMソングだった細野晴臣作曲のテクノ歌謡「夢恋人」で一時的に芸能界に復帰した時は驚いたのと同時に、ミキちゃんの歌唱力にたまげました。
6. Posted by 路傍の石   2006年07月20日 13:08
5 MASAさん、コメントありがとうございます。
番組は観ることができなかった方のためにも、ぜひ年内に地上波で再放送されるといいですね。

> でも当時ミキちゃんが好きだったというのはかなりマニアですよね(笑)。私はコテコテのランちゃん派でした。

当時はランちゃん派が多かったですね。拙の友人のKさんはスーちゃんだと言ってききませんが、当時はそんな論争もあったことが思い出されます(笑)。
7. Posted by Silver Train   2006年07月23日 21:12
私もランちゃん派です。
え?あんたには尋ねてない?・・・失礼しました。
でもランちゃん派です。
私もこの番組、ちゃんと録画しました。
素晴らしい映像の数々でしたね。
NHKさんにはもっともっとお宝映像を放出して欲しいです。
8. Posted by 路傍の石   2006年07月24日 00:35
5 Silver Trainさん、コメントありがとうございます。

ランちゃんのファンだって?何ちゃんと録画してまで見てるんじゃないですか。今度、貴殿のブログでも昭和歌謡を取り上げること。いいですね!(笑)
9. Posted by Kenny U   2006年12月04日 17:59
5 誰も書込みされていないようなので・・・

http://www.nhk.or.jp/premium10/

今日、この番組が、NHK総合で放送されますよ!
10. Posted by sue3   2008年04月10日 01:37
30周年を記念して、今年も放送してください。
11. Posted by 路傍の石   2008年04月12日 21:10
5 sue3さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
今年も再放送があるといいですね。今の若い音楽ファンにもキャンディーズのことを知ってほしいです。
12. Posted by わい   2008年05月20日 18:29
5  私もキャンディーズ・ピンクレディー直撃世代なので、これ見たかった(録画したかった)です。

前に地上波で放送しまして気付いたときは手遅れで、ほとんど終わっていました。
解散コンサートのあたりだけ見ました。

私は完全にスー派でして、目が大きくややぽっちゃりして、優しそうなとこがモロ、ストライクなんですわ。
今でも理想の女性なんです。

周りはラン派ばかりで一人、隠れキリシタンの如くスーを応援してましたね。

解散後にLPに入っていた「涙色の幸せ」を聞いて感傷にふけることも、しばしばありました。
キャンディーズはもういないんだなと。
13. Posted by 路傍の石   2008年05月22日 01:40
5 わいさん、どうもです。
> 私は完全にスー派でして、目が大きくややぽっちゃりして、優しそうなとこがモロ、ストライクなんですわ。
> 今でも理想の女性なんです。

拙はまたスーちゃんをやり玉に挙げて随分な言い草ですよねぇ。でもね、今のスーちゃんを見たら、結果的には彼女が一番いい女になったのかもしれない。そんなふうに感じたりもしますね。今でも理想の女性・・・大いに結構なことだと思いますよ。

> 周りはラン派ばかりで一人、隠れキリシタンの如くスーを応援してましたね。

スーちゃんのファン、決して少なくなかったと思いますけどね。ランちゃんのファンとちょっと拮抗しているようなところが当時はあったような。拙も今度の週末にまた映像を観ながら、当時のことをいろいろ思い出してみたいですね。
14. Posted by 大朝 (オオアサ)   2009年11月09日 03:13
 私は個人的にはスーちゃん派でしたが、それ以上に3人のコーラスがとてもきれいでさわやかだったと思います。一般的には1975年以降の華やかな曲が評価されていますが、私はスーちゃんファンという理由とは別に初期のもののほうが好みです。
 「危ない土曜日」はエレキギターの音等にちょっとゾクゾクするような感じが加わって、この歌の主人公の女性はこの先大丈夫なのかな、なんて要らぬ心配をしてしまいました。
 地味ですがメロディーのきれいな「なみだの季節」が一番印象に残っています。

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