2008年03月13日
ピーター・パン
ジェームズ・バリ/本多顕彰訳(新潮文庫)この本には、ディズニーのピーター・パンと違って、海賊やチクタク・ワニは出て来ない。あれは、この本の続編の戯曲『ピーターとウェンディ』をアニメにしたものだ。ディズニーのピーター・パンは本当によくできているアニメで、子どもが夢中になって見るし大人も楽しめる。ストーリーの展開のリズムがよく、思わず笑ってしまう個所が何カ所もある。
しかし、この地味な『ピーター・パン』の本も、なかなか深いものがあって、「子どもはみんな生まれてくる前には妖精を知っていたし、赤ん坊のときにはまだ覚えていた」が、大人になるにしたがってみんな忘れてしまうというところなど、本当によく分かる。この本を読んだ人は誰でも自分の幼少年時代を思い出して微笑むだろうと思う。