aamall

デッサン

2007年11月11日

シワ。

 移動中の電車内、皆はどんな過ごし方をするだろうか?

 新聞や雑誌、漫画を読む人。音楽を聴いたりゲームをする人。メールを打つ人に、化粧をする人。それぞれなりの有意義を見出していると思う。私の場合は昔から職業柄、ネタを拾ったり、ストーリーを練ったり、人間観察の時間。時には絵描きとして絵を描くこともある。ただし、描くといっても脳の中での話。大部分は脚の組み方などの下半身のデッサン。

そして「シワ」。

 私の場合、シワでいうと肩から伸びるそれと膝下のそれが観察点。シワには「力点」が有り、それを見極めるのが難しく、絵を描いていて常に納得いかない部分だ。現在の満足度は30%というところか。

 シワはその素材を現すのと人物の動きや重心のかかり方を表現するのには欠かせない。また、平面に描画される絵に立体感を与えてくれる。描き手には意識的に、見る者には無意識に面の繋がり(つまりは回り込み)を与えてくれるのだ。

 ただし、面白いことに漫画において「シワ」はさほど重要ではない。別段リアルさは必要とされないのだ。ストーリーやキャラの動きを補い正確に伝えるだけの「情報としてのシワ」がそこに有ればいい。だから、描き手の手癖や馴れで描かれる「偽りのシワ」で十分。しかし、その「偽り」にどれだけ「真実味」をあたえて読者を騙すかが、マンガ家としての力量を量られるところ。

 「シワ」は、漫画の面白さから遠く離れた存在であり、漫画を面白くするという観点からは最も縁遠い作業に思われる。それでも、そこに拘ってしまうところが絵を描く者としての性。生産性という効率を無視出来ない職業に身を置きつつも、もっともらしいシワを描けた時の快感は言葉で言い表せないほどのもの。完全なる自己満足の世界。

 今日もその「もっともらしいシワ」を求めて頭の中で絵を描いてみる。裾の弛みのあたりが最も難しい。サラリーマンのスーツの裾、学生のGパンの裾やスウェットのそれ。千差万別である。これらを電車に乗っている時間を利用して脳内でイメージトレーニングする。非常に有意義な時間の過ごし方。皆さんも電車移動で向かいの人のシワを観察してみては?結構面白いですよ。



 ちなみに、今夜は3時間だけ仕事を抜けて、今日上京していた故郷の幼馴染みと食事を共にした。その帰りの終電の電車内でこのブログを書いてみたということ。携帯による初投稿だ。そして、その幼馴染みとは以前のブログで紹介した歯科医で元プロボクサーとして「おやじファイト」に参戦した金子謹也クン。あれから1年、その彼は現在、おやじファイトのウェルター級初代チャンピオンです。


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