うみねこのなく頃に散 EP5 End of the Golden Witchの感想です。
ネタバレしかないので続きからどうぞ。

一言で言うならば、超展開の一言に尽きます。
ええ、今までのがバカらしくなるくらい、超展開です。
でも、同時にEP2で推理することを放棄した者達に対しての救済でもあるでしょう。

それが物語に中心となって現れる「ノックスの十戒」(本編ではノックス十戒)です。

  1. 犯人は小説の初めから登場している人物でなくてはならない。又、読者が疑うことの出来ないような人物が犯人であってはならない。(例、物語の記述者が犯人)
  2. 探偵方法に超自然力を用いてはならない。(例、神託、読心術など)
  3. 秘密の通路や秘密室を用いてはいけない。
  4. 科学上未確定の毒物や、非常にむつかしい科学的説明を要する毒物を使ってはいけない。
  5. 中国人を登場せしめてはいけない。(当時の欧米における人種感の反映)
  6. 偶然の発見や探偵の直感によって事件を解決してはいけない。
  7. 探偵自身が犯人であってはならない。
  8. 読者の知らない手がかりによって解決してはいけない。
  9. ワトソン役は彼自身の判断を全部読者に知らせるべきである。又、ワトソン役は一般読者よりごく僅か智力のにぶい人物がよろしい。
  10. 双生児や変装による二人一役は、予め読者に双生児の存在を知らせ、又は変装者が役者などの前歴を持っていることを知らせた上でなくては、用いてはならない。


以上がノックスの十戒。即ち推理小説におけるルールのようなもの。
ひぐらしは推理物ではないけれど推理物とするなら第3条と第4条、第6条、第2条、第10条とかが当て嵌まるだろうか。

EP5で出た新キャラは4人。

あと今回の敵はゲームマスターとなったラムダデルタ、ベルンカステル、そしてベルンが送り込んだ新たな駒「古戸ヱリカ」。ふるどえりか→フルドエリカ→フレデリカ 単純すぎだろベルン。
もっともベルン側は魔女を否定する側なんだけど、ヱリカはニンゲンとして魔女を否定する。

このヱリカ、最初は可愛いなぁと思ったけどところがぎっちょん、性格は最悪でした。
戦人に推理勝で負けた時はもう「ヱリカざまぁwwwww」しか出てこなかった。

さて、EP5で現れた新キャラはヱリカ含めて4人です。
ドラノール・A・ノックス そしてその部下のコーネリアとガートルード。
魔女たちを否定するノックス十戒を持つ者達であり、言わば魔女の天敵。
ドラノールは感情ないただの人形かと思ったら黄金郷の薔薇庭園に現れてお礼まで言いに来るほどの律儀さ。そこの世界では戦人とドラノールは意気投合します。

ここから判明した謎をQ&A形式で。

Q:EP1における金蔵の生死について

A:金蔵は既に死んでおり、担保がバレないよう金蔵の死を隠すことにした夏妃、蔵臼、南條、そして郷田を除く使用人家具達が口裏を合わせただけだった。

Q:EP1で夏妃が金蔵に励まされるシーンは?

A:全て夏妃の妄想。金蔵はこれっぽっちも夏妃に期待などしていなかった。


まぁこれだけですけどね。
???で戦人は世界の最後奥に辿り着き真実を知り、無限の魔術師として復活。
次回のエピソード6で色々な謎が紐解かれることになるのでしょう。

1:碑文の謎について

今回も色々ヒントが出されました。
戦人はヱリカの助けもあったけど黄金を見つけ、右代宮家次期当主になります。

因みに冒頭で言った超展開とは、今まで魔女を否定したアンチファンタジーの戦人が、
無限の魔術師となり、ファンタジー側に立ったということ。
彼はベアトの何を知ったのか。全ては次回にて明かされる、のでしょうか。

それにしてもEP5はもう完璧に「ベアバト」でした。
ロノウェがラムダのゲームを「愛がない」と評したのも頷けるというもの。
今までのゲームはベアトが戦人に送っていた解り難いラブレターだったのかも知れない。

それと今回で魔女達の評価も変わった。
ラムダは評価変わらないけど、ベルンは正直氏ねばいいのにってくらいむかついた。
特に夏妃に浴びせた上の赤き真実は許せないわ。真実であったとしても。
後何かと縁寿の名前出したりとか。ベルンカステルがひぐらしのベルンカステルと同一ではないかも知れないという説もなんとなく現実味がつく。一緒にしている人いるけど一緒にしちゃ駄目だろ。

解答編という明記はないけれど、さらなる謎を残しつつ、しかし解答となるヒントをちりばめつつ、
うみねこのなく頃に散 エピソード6へと続く。

無限の魔術師 右代宮戦人。真実の魔女 ヱリカ。果たして、勝つのはどちらなのか。