July 18, 2005

おばーちゃん

昨日は母方の祖母の13回忌だった。
が、会場は関西で、このスケジュールの中、行くのは無理だった。
ごめんよ、おばーちゃん、こんな孫で。

母方のおばーちゃんは、私がスクウェアに入社した年の夏に他界した。
我が家はちょっと事情アリな家庭だったので、かなりおばーちゃんには世話になったし、
また、私がものすごいワガママで母泣かせだったので、おばーちゃんは心配で心配でならなかったらしい。
で、東京に来るちょっと前ぐらいから、ようやく少ーしオトナになって、
これからちったぁ親孝行でもしようぞ、って思ってたのに、結局おばーちゃんは、そんな私を知らない。
なんかさ、今でも、おばーちゃん、
「お母さんに優しくしたりや〜、そんなことで怒ったらアカンで〜、いい子になりや〜」
と、あの世で思ってるような気もしなくもない。
子どもの頃は、何かっちゃ「いい子に、いい子に」って言われるのが、うるさくって、ホントに嫌だったけど、
(「いい子って何さ!?むきーっ!!」みたいな…)
オトナになってから、自分は本当におばーちゃんに可愛がられて心配されてたことを思い知った。
しかも、御礼を言おうと思ったら、おばーちゃんはもうこの世にいないわけさ。
まー、今もたいした親孝行なんてしてないけどさ(汗、もし、今の私をおばーちゃんが見たら、
どんなふうに思ってくれるのかなー。
「がんばっとうけ?仕事も大事やけど、お父さんお母さんも大事にしたりや。」ってやっぱり言われちゃうのかな?(笑)


一方、父方の祖母は私がスクウェア入社の翌々年に他界した。
こちらのおばーちゃんにも、ずいぶんと面倒みてもらったけど、
このおばーちゃんは、ものすげー豪快なばーちゃんだった。
私がワガママっぷり炸裂すると、「なにゆうとんねん!アホなことぬかせー!カーッ!」と怒られた。
とにかく阪神タイガースが大好きで、ナイターのTV中継が始まる前から、私も並んでTVの前に座らされた。
んでもって、「うわっはっはっはっ…(ガホッ!)」と大笑いすると入れ歯が飛び出すばーちゃんであった。
「笑わすなや〜陽子ぉぉ〜(ホガホガ…)」と言いながら、
入れ歯を再装着するのが子ども的にはなかなか怖かった。
このおばーちゃんは、私が東京に来るときに、
「陽子ならきっとできる。自分を信じて頑張れ!」といった内容の手紙と、餞別を包んでくれたのだ。
東京で封を開けて手紙を読みながら涙ぐんだものだ。

まぁ、なんつうか、ちょっとしんみりしちゃったりしたワケよ。
自分ひとりで精一杯頑張って生きてきたつもりになっててもさ、
本当は、いろんな人に支えてもらって、応援されて、それが励みになってるんだなーって。
ワガママで調子に乗ってばっかりじゃなく、ちゃんと感謝の気持ちも出していかんとな。
ワシってばシアワセもんやのー、ってしっかり噛み締めて生きてくのだ。

そんなこんなでおばーちゃん、ありがとうなのだ。
13回忌に行けなかった私の、自分なりのおばーちゃん13回忌ということで、記させて頂きました。

midiplex at 23:36│Comments(2)TrackBack(0) つぶやき 

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この記事へのコメント

1. Posted by 零獅   August 01, 2005 15:40
13回忌ですかぁ・・・コメント遅れました^^;

俺のおばあさんも義理のおばあさんですが今とてもよくしてくれています
もっと元気で生きてほしいなと改めてこのブログを見て思いました

下村さんもお仕事頑張ってください

俺もそろそろ専門学校の受験です
頑張って下村さんのような音楽を作りたいです
2. Posted by gem   August 05, 2005 23:44
>> 零獅さん
こちらこそ、遅レスすみませんです〜。
うんうん、お祖母さんのことを思い、そして長生きを願うのが、きっと孫として一番のお祖母さん孝行ですよ!
私の書いた拙い文章で、零獅さんがお祖母さまのことを思って下さるなんて、嬉しいことです。
零獅さん、受験なのですね。悔いのないように全力でぶつかって下さい!
私も、がんばりますよ〜!ありがとうございます。

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