私の読書日記

本との出会いを通して

二度目の大往生

永六輔著

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整形外科の待合室で読みました。「大往生」も読んだことがあります。「二度目の」ですが、宗教の話題が興味深かったです。今世界では宗教の対立で戦争が起きています。一方日本はどうか。永氏によれば、日本は世界の中で、宗教に対してとても寛大であると。大昔は八百万の神を信仰し、仏教が入ると仏教の良いところを取り入れて、両者は共存する。キリスト教が入ってきても、キリスト教の愛の精神を取り入れて、3者とも社会に共存する。その他の宗教についても然り。クリスマス、年末には仏教由来の除夜の鐘、初もうでは神社へと寛大さは驚くほど。

世界はラテン語でできている

ラテン語さん 著

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少し読むと眠たくなって、数日かかりました。でも面白く読了できました。著者は若い方で、ラテン語について広いジャンルに渡って解説されていて、感心しました。もともとパニス・アンジェリクスというセザール・フランクの作った聖歌を礼拝でクワイヤーで歌うことになり、友達がこの本を貸してくれました。礼拝も終わり、よい思い出となりました。日常目にする言葉が実はラテン語であることをたくさん教えてくれる本でした。この本で、多くの方のラテン語への興味が増すことを願います。

思い違いの科学史

青木国夫ほか

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時間がかかりましたが、最後はとても面白く読了できました。苦手な分野である科学の本が読めて感激しています。画家の安野光雅さんの挿画もよい気分転換でした。物理学者と生物学者の見方の相違から「花粉は水の中で運動する」とたくさんの書物に書かれてしまったが、実は花粉から出る微粒子が運動しているというのが正しく、ブラウン運動というそうです。また「ウランから新元素」(P195〜)市場泰男の項ではウランの核分裂を発見したハーンが知らない間に米国では原爆を完成させ広島長崎に落としたことは衝撃だった。

ギリシャ神話

眥貼嬌法高津久美子訳

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何度も中断してやっと読了。神話は苦手。ファンタジーとか漫画の世界は疎い私です。著者は1908年生まれ、妻は1913年生まれ。両者とも私の両親と同じ世代と分かった瞬間、興味が湧いた。ギリシャ語・ギリシャ文学を研究されたご夫妻が数々の文献に当たって、原語から訳されたであろう本なので、「これは読まなければ!」と気合を入れた。大神ゼウスは旧約にも出てくる。他の神の名前もプロメテウスとかギリシャ語の語源から意味を想像するのも楽しかった。今パリオリンピックの真っ最中でオリンポス山、競技会が今に繋がる歴史を楽しんだ。

この国のかたち三

司馬遼太郎著

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時間がかかりました。甲冑の変遷など、興味ない分野も興味を持てた。宗教のことも興味深かった。南無阿弥陀仏と唱えるだけで誰でも浄土に行けるという法然、親鸞の教え。キリスト教の考えも仏教に含まれるという推理も興味深い。宗教は人を救う面と対立の原因になる側面がある。本書を読んだりして、成り立ちを学ぶことにより、たとえばイスラエルで起きている戦争など冷静に考えたり、自国の未来なども感情だけで判断して政治家を見誤らないことができるのではないか。病院の待ち時間は格好の読書になった。そして一年間の骨折治療を終えた。

この国のかたち五

司馬遼太郎著

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おもしろかった。読みやすかった。鉄器をつかうようになって、時代は急速に変化した。日本は鉄鉱石でなく、砂鉄が主だった。精錬に膨大な量の材木が必要だった。中国山地は湿潤な天候が幸いして、枯山を免れた。中国、韓国と日本の関係では、中華思想、儒教の教え、朱子学について知った。幕末の歴史に無知な私は、本書から、坂本龍馬、吉田松陰、高杉晋作など知ることができた。高田屋嘉兵衛という人とロシアのリカルドの会話が可笑しい。テンは天の意志を、クスリは効き目があるという意味。ニコライ堂を建てたニコライは彼に憧れ日本へ。

この国のかたち四

司馬遼太郎著

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「この国のかたち五」が面白かったので、これも読み始めました。歴史を学んでこなかったと反省しています。70台後半となり、好きな時に好きな本を読める幸せを感じます。この本も夫の書棚から。退院してみて、我が家がどれほど安心して寝られるかを痛感しました。病院では看護師さん、ヘルパーさんも独楽鼠のように立ち働き、面倒をみてくださいますが、消灯9時の制約や見知らぬ方との大部屋生活は我が家とは違います。料理もせず夫の作った料理を食べて、すっかり気楽な時間を過ごしています。

半月の夜

野沢直子著

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明日退院なので、慌てて読み終えました。本当に感動して、涙が出ました。野沢直子さんはテレビで自然体の明るいキャラという印象が残っています。親が子どもを自分の理想とする枠にはめるべきではない。さて私の子育てはどうだったか?私の両親は私をどう育ててくれたか?考えさせられた。50歳になった主人公カオルと中川誠に心からエールを送る。本書を20歳になった孫にプレゼントしたくなった。野沢さんの作家としての力量を知った。

世界地図から歴史を読む方法

武光誠著

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夫の書棚で見つけた本です。大航海時代に地球上を経線で分けて半分ずつポルトガルとスペインで分けた。しかしポルトガルから文句が出て、経線をずらしたので、ブラジルがポルトガルの取り分になった。私は昔、南米でブラジルだけポルトガル語なのが不思議でした。その理由がここにあったことを確認できました。しかも当時の教皇の権限で2国の所有を認めたとあって、驚きました。その他、この本の面白さを偶然知り、夫はいつ、どこで本書を手にいれたのか、思わず尋ねた私です。

東松山地区合唱祭2024

私の所属する東松山市民コーラスも加わって、東松山地区合唱祭が開かれました。 私たちは、佐藤信作詞、林光作曲の「うた」を歌いました。間奏にピアノ・ヴァイオリンの演奏が入ります。夫が指揮をしています。私はアルトを歌います。20名ほどの団員は、最近は毎週この歌を歌って、この歌が本番でうまく歌えるよう頑張りました。なお埼玉県東松山市は今年は市制70年を迎えます。複数の合唱団も活発です。「日本スリーデーマーチ」というのが11月にあり、外国からの里山ウオーキングファンが訪れます。

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