松村恒夫著
川越キリスト教会の信徒でいらっしゃる松村恒夫さんが10年程前に出版された著書をもとに
読書会を呼びかけたところ、約20名の方が集まってくださいました。
松村さんは90歳の誕生日を迎えられました。
松村さんは教会の古くからの信徒として、多大な影響を与えてくださったことが分かりました。
松村さんは昭和24、5年頃に地域で子ども会を開き、近所の子どもたちを誘って、演劇を上演した
そうです。「牛泥棒」「イワンの馬鹿」などなど。
Yさんは当時小学生で、松村さんに誘われて、ピノチオ子ども会に入会したそうです。
それがきっかけとなって、Yさんの人生は教会と切っても切れない縁となりました。
Yさんは礼拝奉仕を今も率先してやっておられます。

さて『久慈の潮騒」の中に出て来る大みかのおばあさんのエピソードは大変に感動的です。
おばあさんは3人のお子さんがおられましたが、男女一人ずつのお子さんを肺結核で
喪います。しかしお子さんたちが受けたケアはキリスト教精神にあふれていたようです。
おばあさんは4000坪の土地を購入して、そこに結核患者のホームを建てたのでした。
松村さんは13歳の頃にそこで肺浸潤の療養生活を送りました。

さておばあさんは自給自足の生活の中で、患者さんたちの生活を支えました。
当時の日本は不況のどん底でした。
ある日常磐炭鉱が閉山となって、失業した親子がホームにやってきました。
おばあさんは彼らに親切に対応し、食事の提供もしたのです。
ホームでは水道がなく、200メートルも離れたところから井戸で水を汲んでいたそうです。
炭鉱夫だったその人は自慢の掘削技術を駆使して、ホーム内の土地をあちこちを掘り、ついに
水脈に当たったのです。
それは「恵みの井戸」と名付けられたそうです。

大みかのおばあさんのクリスチャンとしての足跡を松村さんが朗読してくださいました。
亀井文夫氏は大みかのおばあさんの御次男で社会派の映画監督ということもお聞きしました。