ではまた。

エッセイを書きつづってまいります。

運動神経悪いネエサン

 このエッセイでもお知らせしておりますように、私は恐ろしく運動神経が悪い人間です。

 50メートル走をすれば、体育の先生から何度も走り直しをさせられた挙句、「まさか本気で走っているとは思わなかった」と謝られ(「音痴伝説~運動編~」参照)。運動会でかけっこをすれば、後ろの集団に吸収されて1着でテープを切り(長距離なら周回遅れってことですか)。そのことを知った祖父(元陸上選手)から「どうやったら、そんなにゆっくり走れるのか教えてくれ」などと、真顔で尋ねられるという悲劇。普通に走ってるだけなんですけど、何か?

 そんな私が特に苦手だったのが、球技。走るのが遅い分には、勝手に私が1人で恥をかくだけで済みますが、球技っていうのは基本、団体競技ですからねえ。色々な方にご迷惑をおかけすることになるわけですよ。ほんとに勘弁してほしい…と、私が思っている以上に、一緒にプレーされる方々が思われていたことでしょう。

 あれは、私がまだ中学生の頃、バスケットボールの試合中でのことでした。極力コートの隅で気配を消していたんですが、ボールが足元に転がってきてしまいまして。仕方なくそれを拾い上げ、必死の思いでゴール下まで運び、誰かにパスしようと周りを見渡したその時。私の目には、信じられない光景が。

 なんと、敵も味方もしゃがみこんで大笑いし、審判までもが大爆笑。どうやら、私の動きがおかしかったようで……。挙句、その様子を見ていた担任の先生から「怪我でプレーを止めた奴なら知ってるが、笑いでプレーを止めた奴はキミが最初で最後だろう」と、予言めいたことまで言われる始末。真剣にやっているのに、何もそこまで笑いものにしなくても…と怒りすら覚えていたわけなんですが。

 先日「アメトーーク!」で「運動神経悪い芸人」の回を見て大笑いし、ハタと気付きました。

 ――そうか、私もこの芸人さんたちと同じように見られていたのか……。

 そりゃ笑われるわ、と30年近い年月をかけ、ようやく納得できた私でございました。

 ではまた。

エッセイも再開

 5年以上もご無沙汰しておりました。皆様、いかがお過ごしですか。

 実は、私、この空白の期間に2回ほど引っ越しまして。おまけに、何やかやと病気を重ね、なんだかもう、日々の生活に追われてバタバタしておりました。

 で、あっと言う間にもう5年。月日の経つのは早いなあと実感している毎日です。気付けば私も、30代から40代に……。いや、気持ちはまだまだ20代なんですけどねっ。

 うちは子どもがいないもので、普段の生活の中ではあまり実感がないんですけど。年賀状に載せられた友人のお子さんの写真を見るたび、「ぬお~、もうこんなに大きくなっているのかあ」などと、現実を思い知らされてしまう今日この頃。たしかに、カラオケで三代目のランニングマンを踊ろうにも、四十肩で腕が上がらないという残念な状況ですからねえ(涙)。

 というわけで(どういうわけだ)、小説の連載開始にあわせ、エッセイも少しずつ更新していけたらよいなと思っております。お暇な折にでも、お楽しみいただけましたら幸いです。

 ではまた。

そんなに似てますか

 私はよく色々な人に似ていると言われます。

 転校生の子が持っていた昔の学級写真に、自分とウリふたつの子が写っていてビックリしたり、高校の入学式で、知らない子から「また同じ学校だね」と声をかけられてポカンとしたり……。世の中には自分に似ている人間が3人いるとか言いますけど、既に超えてるわってな感じで。

 中でも困ったのは、とある小学校のそばに住んでいた時のこと。

 道を歩いているだけで、その小学校に通っている子供たちから「先生~!」と手を振られたり、いきなり腕につかまられたりいたしまして。それも、一人二人といったレベルではなく……。よっぽどそっくりな先生がいらっしゃるんだろうなあと思いつつ、どう対処したものやらいつも困惑。

 無視すると悲しそうな顔をするし、かといって、見たこともない人に成り済ますわけにもいかないし
……

 色々試してみたところ、一番効果があったのは、「何も言わずにニッコリほほ笑む」戦法。なぜか私の笑顔を見ると、ほとんどの子供たちが「あっ」と言って恥ずかしそうに去っていくんですよねえ。顔が似ていても、表情の作り方はそれぞれ異なるということでしょうか。

 人間の脳は、初対面の人に会うと、顔の似ている知り合いのデータをはじき出し、好き嫌いを判断する傾向があるそうで。それって、第一印象で「あっ、前に意地悪されたことのある○×さんに似ているからキライ」とか「昔優しくしてくれた○○さんに似ているから好き」とか決められてしまうってことですよね。こわいわ~。

 今はただ、私に似ている皆様が、全員いい人であることを祈るばかりです。って、逆に私のせいで第一印象が悪くなっちゃったらごめんね~(笑)。

 ではまた。

おばあさんキラー

 実は私、見知らぬ方からよく声をかけられます。そのほとんどがお年寄り。それも、おばあさんがとにかく多いんです。

 町を歩いていて道を聞かれる、観光地で撮影を頼まれる程度のことは日常茶飯事。券売機の前では「○○駅まではいくら?」、駅のホームでは「△△駅に行くにはどの電車に乗るの?」、座席に座れば「この電車、××駅には停まる?」「どの駅で乗り換えたらいいの?」
……。もう、鉄道会社に案内係として雇ってもらおうかしらん的な勢いです。

 先日など、スーパーでお買い物をしている時に声をかけられまして。

「こっちのお魚とこっちのお魚。どっちが美味しいかねえ。どう思う?」

 お魚の良し悪しなんてさっぱりわかりませんが、結局、一緒に選んじゃいましたよっと。はい、お買い上げありがとうございます(笑)。

 でもって、極めつけはこの間、体調を崩した時のこと。夜中にいきなり40度を超える熱が出まして。心臓はバクバクするわ、頭痛はひどいわ、吐き気はすごいわ、大急ぎで夜間診察をやっている救急病院に向かったわけなんですが。

 診察カードに必要事項を記入しようにも、めまいがひどくて書くことができず。夫君に諸々の手続きをしてもらい、私はグッタリと順番待ちのベンチに座っていたわけです。

 すると、誰かに肩をトントンと叩かれました。痛む頭を押さえながら振り返ると、そこには診察カードと鉛筆を手にしたおばあさんが。

「これ、どうやって書いたらいいのか、教えてもらえないかねえ」

 へ? 私が? 自分のカードすら書けない状態なのに? とは思いつつ
……

 診察される方はどなたですか? あ、ご主人さまですか。だったら、ご主人さまのお名前と生年月日を。いえいえ、今日の日付じゃなく、生年月日ですよ。ああ、そこは住所ですね。え? おばあさんのお宅のお電話番号ですか? ちょっと私にはわかりませんねえ。

 などと、朦朧とする意識の中、一生懸命説明いたしまして。無事にカードを書き終えられたおばあさんは、ほっとしたよう微笑まれると、受付に向かわれたのでありました。

 にしても、他に人はいくらでもいるというのに、おでこに冷えぴたを貼ってマスクをし、パジャマ姿でへたり込んでいる「どう見ても患者です」な私に、なぜ声をかけてこられたのか
……

 何か、おばあさんを引き寄せるフェロモンでも出ているのかもしれないと、真剣に思っている今日この頃です。

 ではまた。

左の手のひらの受難

 数ヶ月ほど前、夫君の実家に泊まりに行ったんですが。その惨劇は、二日目の朝、洗顔を終えて部屋に戻ろうとした時に起きました。

 部屋の襖を開けたところ、何かが上から落ちてきて、スポッと左の手のひらにはまったんです。驚いて確認してみると
……

「ぎょえ~~~っ!!!」

 そこに鎮座ましましていたのは、真っ黒なゴキブリ。テントウ虫が服に止まっただけでも意識が飛びそうになるほど虫が嫌いだというのに、神様はなんという試練をお与えになるのか。

 すっかりパニックに陥った私は、断末魔の叫びとともにそれを放り投げると、「みづきちゃんのことやから、コレやろっ?!」と殺虫スプレーを片手に助けにきてくれたお義母さんにゴキブリ退治を任せ、掌紋が消えるまでゴシゴシと手のひらを洗い続けたのでした。

 あ~、今思い出しても涙が出そう。

 でもって、今日。

 干していた傘を取り込んで畳もうとしたところ、左の手のひらになにやら嫌な感触。おそるおそる見てみると、それはそれは見事なナメクジが・・・。

「ぬお~~~っ!!!」

 悲鳴ともうめきともつかぬ声を上げながら、新進気鋭のダンサーのように手を振り回し、ナメクジを払い落とした私でありました。で、先ほどようやく、手洗いを終えたところです。

 左の手のひらちゃんも、ほんの数ヶ月の間に二度も掌紋を消されることになろうとは、夢にも思わなかったことでしょう。ははは。

 あ~、今夜はうなされそう。

 ではまた。

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