毎日ぼくが通っている研究室は建物の4階にある。3階までぐらいならエレベーターを、とも思うのだが、残念ながら4階なので、ついエレベーターを使ってしまう。 いや、ホント3階までなら。ホントに、絶対。エレベーターの神様に誓ってでも。(うそ) 朝夕などには同乗する人が多く、彼らと同じ階である確率は大雑把に言えば1/3である。「(3)(4)(5)」と各階停止になるとなんだかずいぶんと損をした気分になる。でもそれは「時間が~」ではない。 エレベーターは、カゴを吊るすヒモを、カゴのはるか上から巻きとったりほどいたりして高さを調節しているから、調節(駆動)のためのモーターが電力を消費して僕たちが垂直移動できる仕掛けになっている。 であれば、トルクがかかるモーターの起動と制動の際ほどエネルギーを消費すると考えられるので、停止回数が少ない方が消費するエネルギーが小さくてすむのではないか、と考えていた。 大きなところで不健康な暮らしぶりをしながら小さなところで健康に気づかうぼくとしては、上記の考えに、さらに「1階分の上下運動って、ある程度運動をしたことになるのではないだろうか。何しろ昇り階段1段で17歩分歩いたことになると言うし云々・・・・」と考え、この夏ぐらいから次のようなことを実践している。 先に乗った人が3階、もしくは5階、とボタンを押したときは、自分が4階で降りたくてもそれに従おうというものだ。もう半年近くも続けてきた。このことで周りの評判は、というと、 ふだん別の階で降りていく人が用事もないのに自分達の階にやってくる、とたいそう気味悪がられております。