雑記 「LilyとK2の地獄旅行」雑記 「日本のRPGはそんなにダメでもないよ」(その1)

2010年02月08日

雑記 「兎にも角にも亀にも毛」

なんの脈絡もなく突然再開。

ちょっとワケあってtwitterやってます。

思いつくままつぶやいてるつもりなんだけど、
生来のクセでついつい長文になりがち。
そこで長文を連続投稿した記事のうち
そこそこ形になりそうなものをまとめてみることに。

自分で言うのもなんだけど、
相変わらず大して面白くありません。

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恥ずかしながら、書生気取りで「とにかく」を
「兎に角」などと書いていた時代が自分にもあった。

でもこれって夏目漱石が広めた単なる言葉遊びであり、
言わば当時の“流行語”みたいなものなんだよね。
「沢山(たくさん)」とか「馬尻(ばけつ)」とかもそんな感じ。

ついでに気になったんで調べてみたら本来の語源は
「兎角亀毛(とかくきもう)」って四字熟語だそうで、
「この世にはありえないもの」の比喩表現なんだってさ。

角の生えた兎と毛の生えた亀……
確かにファンタジー系のRPGに出てきそうな感じですな。
ところが最近では、“兎角”も“亀毛”も
実在するということが確認されているのだ。

例えば毛の生えた亀(蓑亀)とは
特定の水生緑藻類が甲羅上に根付いたもので、
そうした個体は現在でもアジア各国の水辺で
まれに確認されているという。
蓑亀(みのがめ)

また、兎特有の乳頭腫(パピローマ)ウイルスに感染し、
角質化したイボが角のように成長した兎も確認されている。
ジャッカロープの正体?

アメリカのワイオミング州には「ジャッカロープ」と呼ばれる
角の生えた兎の伝説が伝えられているが、
その正体は件の病気に感染した兎であるというのが
現在の定説になっているのだ。

とすると「兎角亀毛」のもともとの意味は
「存在があやふやなもの」とするのが正しいんだろうね。

いずれにせよ「兎に角」という当て字が
日本語として軽薄であることは間違いない。
それこそ男塾名物「撲針愚」と同じノリ。

もしかしたら夏目漱石自身も
兎角亀毛な日本語作りを楽しんでいるうちに
「兎に角」なんて当て字を思いついたのかもしれん。
そう考えるとそれはそれで趣深いかも。


mightatras at 20:42│Comments(0)TrackBack(0)

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