フランス人 政治 EU 関連

2008年04月22日

欧州最大のヨットビジネス地 アンティーブの港

■Antibes Yacht Showは今年で2回目
曇り空が残念だけど


先週日曜の朝。
友人Kがアンティーブのヨットフェスティバルのチケットを
2枚くれた。前夜、港で花火があがり、華やかな雰囲気が
あったので、散歩がてら見に行こうと思っていたが、有料、
それも15ユーロとは知らなかった。持つべきは友だ。
参考URL) http://www.antibesyachtshow.com/

今日、Kに会い、ヨットフェスティバルに行った話になる。
Kは数年前まで7年間に渡り、大型クルーズ船に乗務し、
乗船客に最高のサービスでもてなしてきた経験者。
今は週末、クルー育成の仕事をしている。

私:「ヨットフェスティバルには行ったけど、ヨットビジネス
   の規模ってどういうものなのか、よくわからないんだ」

という私の質問に始まり、Kが興味深い話をし始めた。

まず、船は規模によるが、12人〜20人程のゲストを迎え、
クルーは40人〜60人。船内客室は5つ星ホテルかそれ以上の
クラスのもので、素敵なテラスやデッキに出れば地中海の
素晴らしい景色が広がる。さらに、ゲストの2、3倍のクルーは
全てゲストの為だけに動き回るから、もうよくわからない。
乗船は1日でも3日でも1ヶ月でOKだが、一日600万以上。
これも船の規模に依る。

給料やチップの話にもなった。
給料は普通のクルーでも月収2,000ユーロ(感覚25万円)程度で、
キャプテンはその何倍か。金額的に普通にも感じるが、
衣食住に関して完全なる”支出ゼロ”という。

K:「制服、食料、何でも支給で、歯磨き粉代すらかからないわ」

つまり乗船中の給料は全額「手取り」ということになる。
所得税はかかるが、タックスヘイブンの所属の船もある。

チップですごい話を聞く。現金収入のチップは非課税。
3日乗船で一人5万〜10万程度らしいが、15人のクルーに、
一人、5000ユーロ(感覚60万円)払った客人がいたという。
友人Kは驚いて、実家のお母さんに電話したと言っていた。

英国某サッカーチーム会長の船にも乗ったことがあるというK。
会長は、100m以上の大型船を4、5艘もっているはずという。
Kは船のキャプテンから依頼を受け、会長が喜びそうな
リゾート地や観光スポットを就航先で探す仕事もしたという。

個人所有のヨットの港としてはアンティーブは『欧州一』で、
この業界では有名だという。そして、この業界の金銭感覚が
ずれていることも知られており、乗員が豪華客船用に5万円の
絨毯を買いに行けば、15万円にふっかけられるというのも、
常識なんだとか(失笑)。

”ボートインダストリ〜”のふかーい話を、保育園の開放日に、
積み木クッションに座りながら話しふけってしまった。
途中、Kの娘が他の子に殴られたので、救出にKが離席(笑)。

Kは赤ちゃんが欲しかったから、船を降り数年が経つ。

Kの素敵な所は、船での金銭感覚を「crazy」と笑いながらも、
そこでの出会いや経験を大事にし、人生の楽しみをお金だけ
ではなく、上手に見つけてくる所だと思う。

ヨットフェスティバルに入場するだけでは伺い知れない話。
聞き入って酸欠気味の自分を、大きなため息で解放した。

夜、夫に話す。『日本にもそんな産業あるのかな』と夫。
日本は今日、広島高裁で大事な判決が出た。
以前から本村さんをテレビで見て想いを寄せていたが、辛い。
11ヶ月になる娘を抱きしめ、じわり泣く。

■入り口 順路には赤絨毯

■デッキやテラス
椅子1

■一艘、お父さんとお母さん買ってみようか。むふ。


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2008年04月08日

遊園地で感じる、フランス人の価値観

■園内 花がきれい


日曜の午後。友人D一家に誘われ、新たな友人L一家を誘って、
ニース空港近くのParc Phoenixに行った。
(2007年1月来園の様子)

この公園はフランス人にとても評判がいい。
『安くてくつろげる』からだ。
入場料は大人2ユーロで、12歳以下の子供は無料。
よく手入れされた花壇や植木、広々とした芝生の前にある噴水。
遊具が並ぶ公園エリアと、熱帯植物園やラッコやインコなど
小動物系も観賞できる。週末は、機関車の乗り物やトランポリンも
乗り放題、遊び放題の上、駐車場は2時間無料券がもらえる。

花壇の前に敷物をひいて、誕生日会や、ピクニックをする大家族や、
友人の集まりが多い。子供を自由に遊ばせ、大人達はで青空の下、
飲んだり話したりして、ゆったりと過ごしている。

先日ある本(※1)で、パリのディズニーランド(以下DL)が日本や
アメリカほど流行らない理由について書いてあった。
DLは子供の遊び場。(付き添う)大人もが高い入場料を払う位
だったら、家族や友人と田舎でゆったりと過ごした方がいいとある。

渡仏前、フランスに関心が無かった私は、この白けたフランス人に、
違和感を感じていたかもしれない。が、フランスに暮らして3年。
DLがさほど嫌いではない私も、その価値観に理解と共感ができる。

家族や友人と過ごす時間がとても好きで、お金は使う時は使うが、
合理的と思わない出費は控える、とは、私もそうだからだ。

しかし、なぜ、日本やアメリカの大人のカップルがデートでDLへ
行くようにフランスのカップルがDLに行かないかは、きっと
フランス人の親の価値観が影響していると思う。

フランス人は、休みになると、友人知人の田舎の家にいって、
その土地の食文化や歴史など地域性を吸収し、家族や友人と心底
ゆったりするという。

それは、日本人でも最近は好きな趣向のはずだ。

しかし、フランス人がしっかりしているのは、外食はせず、
バーベキューをしたり、持ち寄った食事や飲みものも体裁不要。
お土産文化もない点は、日本人からみたら合理的ったらそうだ。

究極の贅沢を『安価で』こなす、それがフランス人のように思う。

休みが長いから、安く過ごさないとやりくりが大変!なのも事実(笑)。
でもたとえ休みが短くても、元がとれそうにない入場料や駐車場代は、
やはり嫌なわけで、フランス人は、そういう出費を減らすことに、
妥協をしない。

誰に言われようが、嫌なものは嫌。
フランス人の合理的でアグレッシブな意見は、時に、日本人には
当たりが強いと感じることもあるが、実社会では社会保険制度や
育児支援制度にも反映されているから、それは大したものだ。

日本のお土産文化や”せっかくだからお取り寄せ”的な発想も、
程度の問題で、行き過ぎなければ、素敵な日本文化だ。
お国それぞれ。異文化を知って、良い所を吸収ってことで(笑)。

歯切れの悪い本文とは対照的に、写真は爽やかに!

※1「お金がなくても平気なフランス人、お金があっても不安な日本人」
(吉村葉子 講談社文庫)

■花の色が鮮やか


■ラッコも観られたり

■いざ出動!学校が2週間休みだから大賑わいだ


■念願の汽車に乗ったのに、乗ったら緊張する息子
(入場料さえ払えばあとは無料、的なのはフランス人は大好き)


■フランス語のクラスで一緒の中国人L一家を誘う
当然、会話はフランス語(笑)。旦那さんがイチゴのタルトを作って来た(笑笑)

■交流風景 (Lの仏人旦那さんは中国語+少し日本語も話す(驚))
子供が産まれたLは最近誘ったらよく外出する。前は午前中は寝ていたらしい。


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2007年11月14日

その結集力はマネできない フランス交通スト!

今日、フランス全土で大規模な交通ストライキが始まった。
国鉄が職員らへの優遇を廃止する政府の年金制度改革に反対して
13日夜から全土で無期限のストに突入したという。パリでは
市交通営団なども追随する予定で、仏全土で公共交通の混乱が
長期化する恐れがある、という。
さらに、オペラ座の劇団の組合や電力、ガスも合流。

フランス語のクラスでも話題になり、思わず、ガスが止まるの?
と質問がでるのも無理はない。ガスはさすがに止まらないが、
デモは全土で起こるという。

すごい結集力だ、本当、感心する。年金制度改革反対するために、
組合員で結集して、市民生活を麻痺させることて訴える。

過去に日本でも組合が強い時期はあったと思う。
今では、一部の半官半民企業の保守的なかつ時代遅れな活動のように
とらえられがちの日本だが、フランスに来たら、その熱気になんだか
目が覚める感じがある。

(政府案に、そんな反対の方法があるんだぁ。。。)

息子のクレッシュの迎えのバスを心配しつつ、賛否はともかく、
ただただ感心する日だった。


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2007年08月07日

家族手当の申請・受給開始

フランスは、出産育児手当が非常に充実している。
最近、義母や両親から送ってもらった新聞に、仏の育児出産の
考え方とそれを経済的に支援する国のあり方が特集されていた。

しかし、単純に日本と比較するのは難しいと感じる。
フランス人と日本人では、育児に対する考え方が男女共に違うし、
背景には、働き方の違いも影響している。それゆえに特に女性の
就労意識とそれを支援する国の政策もまるで違う。

日本で出産育児経験の無い為、日本の実情に疎い私だが、帰国後も
フランスで体感した母親として女性としての心地よいスタンスを
覚えておこうと思う。この感覚に触れられた事は、フランス生活で
得られた最も価値ある経験と言って言い過ぎではないと思う。

さて、今日、CAF(家族手当金庫)に家族手当の申請に行った。
フランスでは、日本の出産一時金と同様に出産育児手当もある。
ただ一人目の場合は、所得制限があり、駐在員は家賃補助などで
制限を越えることが多い。だが、二人目からは『所得制限なし』
で『家族手当』なるものが支給される。外国人でも、住民税や
所得税を払っているから、私達も対象だ。

過去に2回手続きに足を運んでいるが、申請して半年も反応が
無かったので、現状把握のため、産後落ちついた先月に行った。
そしたら、直後、7月から家族手当てが支給が始まった。
(職務怠慢!催促にいってよかった。まったくやれやれだ、仏人)
ということで、7月から月約120ユーロ。物価感覚で1万5千円程度。
クレッシュの1ヶ月分が約80ユーロだったからその分カバーできる。

手当をもらうつもりもなく渡仏したので、一重にラッキーだ♪ 

CAFは窓口登録申請後、インターネット上で書類作成するが、勿論
全部フランス語。単語がわかっても仕組みがわからない箇所は、
まさに勘。二者択一(笑)。

今日は、足りない書類をさらに、2通提出した。
家族手当以外に何かくれるのか?!暑い中、二人を担いでバスに
乗るモチベーションはここにある(笑)。

■アルプスマルティム県CAF
URL:http://www.nice.caf.fr/
■アンティーブ最寄りのCAF
address:660 allée des terriers 06600 Antibes

■CAFの玄関

■目の前のロータリーは高速入り口ともつながっている。
トラックいっぱい!バスいっぱい。窓ガラスにへばりつき歓喜の息子。


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2007年05月06日

仏大統領が決まる日

■投票日和 投票所のアンティーブ市役所 


今晩20時に新しい仏大統領がサルコジ氏に決まった。
夫も私も、言葉の問題や仏人の知り合いの少なさで、
この話題について、深く話しができなかったのは
残念だったが、ピザ屋のおじさんや仏語の先生が、
「オレはサルコジを支持する」とか、「事前のテレビ
討論でロワイヤルが意外といい」など熱く語っていた。
大統領を国民が直接投票するのも新鮮に映る。結果、
過去最高の投票率(約85%)をだった事も納得できる。

フランスに来て、日本がとてもアメリカの民主主義政治
に関心を向け続けてきたかを実感する。同じ民主主義でも
フランスとアメリカは”自由”は同じだが、フランスは
特別”平等”への配慮が医療、労働時間、出産育児手当
などに通して反映されているように思う。
外国人滞在者かつ育児に専念する無職の身でありながら、
そう実感するのだから、仏国民はより具体的に色々なこと
を考えているはずだ。

今回、選挙戦も、移民に対する処遇や人権の尊重なども
焦点となっていたようだし、新政府や新大統領になる事で
ガラリと政策が変わるのでは、と危惧する声も高い。

サルコジ氏はフランス経済の競争力をあげるために、
米国的な政策を推し進めるのか不明だが、現在、フランスの
労働時間が35時間が決められていることが今後どう変化する
のかなどは単純に関心がある。

ただ、なんとなく思うことは、仏の35時間労働の制約は、
確かに国全体の経済力を衰えさせたのかもしれないが、
働き方と医療、教育、少子化政策は密接に関連している
ものであり、就労外の時間が増えることで、国民の意識は、
生活自体に重点が置かれ始めるのだと思う。そして次第に、
国民は、生活重点分野への財源の分配に関心を向け始めたり、
その財源の工面に、国が動いたりするのではないか。

働く事の本来の意味を考える暇もなく走り続けてきたのは、
まさに日本であって、結局今、医療、教育、少子化の問題が
山積みになってしまったような気がする。
働き方を考えることは、その背景に深い課題が潜んでいるなぁ、
なんてことを考えるが、じっくり色々と読む時間がないので、
感想文になっているのが情けない。(情報、知識求む!(笑))

今日は投票所を経由し、レバノンレストランでテイクアウトし、
海岸でゆったりと過ごした。海岸で寝ている人は、投票を
済ませたんだろうなぁ、なんて思いながら。

■水の奇麗な地元海岸 ここ穴場 ピカソ美術館を右後ろに。


■あれ?海に足入れないの?行かないの?

■結局抱っこですか?
 「こんな奇麗な海岸、ココではどこにでもあるけど、普通、
どこにでもあるものじゃないんだよ」と言い聞かせてみる。


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2007年04月22日

エズ村も仏大統領選挙 観光地リンク

■コートダジュールの人気の鷲ノ巣村エズを下から


■観光村エズも市役所前には選挙ポスター
仏の選挙ポスター、はじめて見た(笑)


今日、フランス大統領選挙の第一回目投票日。
即日投票の結果、前内相のサルコジ氏が30%、ロワイヤル氏が
25%の得票で決戦をすることになった。日曜でも、アンティーブは
開店している店が多かったのは、選挙の日だったからかもしれない。

さて、選挙のある週末。後輩Achanが滞在。
近場のニース、カンヌ、エズ、モナコなどコートダジュールらしい
場所を見て、街の位置関係や生活の話などして楽しくドライブした。

身重の私は、午後から参加合流するなど、無理のないように心がける。
2日目はまる一日観光が可能だったので、午前は夫がカンヌを案内、
午後から息子と私含め皆でエズでランチ、モナコドライブ。
夜はイタリア人友人一家とニースで話題の日本食レストランへ行った。

英国在住のAchanは、飛行機で2時間で帰宅できる地の利を活かし、
欲しい食材を見て、迷ったら買う感じで気持ちいい♪
特に最終日のアンティーブの朝市や路地裏探索では、
「アンティーブは面白い、一日かけて十分回りたい」と満足して
くれたのが私も嬉しかった。見かけより奥深い街だから案内しがい
がある。そして、もしかしたら、Achanは5月末のモナコF1GPを観戦
しに来るかもしれない。GP前後は、私の出産予定日と近いので、モナコへ
のアクセス、チケット引き換え方法など十分に引き継ぎしておいた。(笑)

気持ちよくAchanが買ったモノをざっと列挙すると、
・パスタ用、サラダ用、魚料理用香辛料(エズ&アンティーブ)
・オリーブオイル100%の上質アレプとマルセイユ石けん(エズ)
・香り石けん(エズ)
・リキュール各種(エズ)
・チョコレート(アンティーブ)
・いちご+ミントのジャム(アンティーブ)
・白アスパラ(アンティーブ)
・蜂蜜(アンティーブ)      などなど(笑)

各場所、何回も訪れている場所なので、過去の紹介記事のリンクを添付。
<エズ村紹介 バックナンバー>
エズ村 初入場、エズ村・サボテン庭園<2006年6月4日>
エズ村 〜改めて観る〜<2006年5月1日>

<モナコ紹介 バックナンバー>
GP前のモナコへ<2006年5月1日>
モナコグランプリ!<2005年5月22日>
モナコXmasイルミネーション<2006年12月23日>

<カンヌ紹介 パックナンバー>
探す目 カンヌ開拓<2006年9月9日>
映画祭の街 カンヌへ夜侵入<2006年5月22日>

<アンティーブ紹介 パックナンバー>
PART1(街編)<2005年9月20日>
PART2(観光電車編)<2005年9月27日>
PART3(港編)<2006年5月25日>
アンティーブ岬からの眺め<2007年2月3日>


■村の中は急勾配
階段をえっちらえっちら、一人で上ろうとするのは、
半年前に来た時と比べ、また進歩。

でも、補助は欲しがる


Achanにも補助してもらう


■エズの頂上からの眺望


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2007年02月26日

ZONE別に休むフランス

ニースを中心とした、ここアルプスマルティム県は2月24日
から3月12日まで約2週間、子供達の学校は休みになる。
子供の休みに合わせて親も休みを取ることも多い。
どうりで先週末、ペンションに沢山の子供が泊まっていた
わけである。息子の遊ぶ公園にも、いつもいない中学生が
沢山いたり、少し雰囲気が変わっていることに気づく。

面白いのが、フランスは学校の休みを3つのZONE分けて
管理しており、パリとこの辺りでは、休みの時期が違う。
 例)2007年の冬休み
   ZONE A: 2月10日〜2月26日
   ZONE B: 2月24日〜3月12日
   ZONE C: 2月17日〜3月5日

ただ、ZONE毎に休みがズレるのは2月の冬休みと3月の
春休みだけで、夏休みやクリスマス休みはさすがに、
全フランスで一斉に休む。
休みをずらすメリットはなんだろう。
交通渋滞の緩和?社会生活の麻痺の回避?他は、、?
日本と違うのは、単純に面白い。国民が一応に長期休みを
頻繁に(笑)とれるように工夫しているのだと思う。

通学する子供がいない親は当然働いている。
日本企業に勤める夫はいわずもがな(笑)。

追伸:ZONE別の休みのメリット/デメリットに詳しい人、
   思いついた人、是非コメントください。
■参考URL
http://sne-csen.net/pagprat/Vac06_07.htm#ZONE%20B

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2007年02月19日

女子総合職の後輩からメール 日仏出生率まで考える

半年前に一時帰国した際、大学の後輩の女子のみんなが、
集まってくれた。みんな仕事でバリバリ活躍し、話題も色々。
私が最年長であり、結婚出産を経験している事もあり、
興味深い質問や意見を沢山もらった。面白かった。

そこにいた後輩から昨日、半年前に彼女が私に言った
発言の弁解をしたい、と突然のメールがきた(笑)。
メールを読むと、ふむふむ。

要約すると、私が”今後必要なら派遣社員として働く”
可能性を否定しなかった時に、彼女が「派遣はダメ!
もったいない」的なニュアンスを前に出し過ぎたようで、
彼女が反省している、というものだった。

言われた内容は私もよーく覚えていて、会の終了後、
電車の中で「そんな風に見てくれているんだぁ」と
自分の歩みを考えたのも事実だった。

それで、彼女に電子メールで返信を出した。

・母になる事が自分の人生のキャリアの中で
 大事だったこと。
・子に見られる事を素敵なプレッシャーにして、
 今後の人生設計を考えていきたいと思っていること。
・やりたいことをやってお金を稼ぐことが一番幸せ、
 という価値観は今も変わらないこと。

など書いた。さらに、

フランスに居るから二人目の妊娠に前向きだったことと、
その背景について、次期大統領候補の女性ロワイヤル氏が
4人の子供の母でありながら、高級官僚を続けていることや、
フランス女性が自然に復職をする姿を例にあげて書いた。

日本を離れているから違う感覚で、別の側面を考えられる
のかもしれないと思う。後輩の文面にあった、「若いうちに
会社に投資してもらう機会」「仕事を通しての自己実現」
という文字が妙に懐かしかった。

日本に帰国したら、色んな情報や価値観により事を複雑に
とらえしまい、さらに内向きな方向に収まる予感がする。
(日本社会から隔離されたココ南仏で考えたことが、日本
帰国後どう自分に響くのだろう)そう思ったので記事にした。

今、日本は、女性の活躍の場と結婚出産、出生率の低下などが
閣僚の発言と合わせて話題になっているが、日本の物事を
極論する傾向が女性を苦しめる気がする。時代は変わっても、
「結婚育児vs仕事」の二者択一を迫る傾向は存在するし、
専業主婦のイメージも実態も低下、停滞させる背景だと思う。

フランスに来て、仕事を続けるのか、子供を産むのかという
極端なプレッシャーをあまり感じない。逆に
「なぜ、したい事をしないのか?」的な空気が満ちている。
(ドイツやイギリスでは日本的な感覚が強い(参考資料参照))
数年前から政策を充実させ、国民がそれを支持した結果、
フランスは近く出生率2%(女性1人あたり2人出産)に突入する。

話しが大きくなる話題なので、この辺りで小休止。

仮に自分が退職しなかった場合、大したキャリアではない、
と納得しているのは、自分の身の程を知っているからだと思う。
勿論、キャリアは継続によって積み上がる部分はあったとは思う。

今回久しぶりにメールをくれた後輩や友達は、私よりも私を
高く評価してくれているのは恥ずかしいが、励みになる。
育児中かつ妊娠後期だが、家でも引き続き話題にしようと思う。
私よりも”若干”私を高く評価している夫とともに。

以下、
”日本の財源はどこに消えているのだろう”と疑問に思う資料。
<参考資料>
フランスとドイツの家庭生活調査
-フランスの出生率はなぜ高いのか-
 (平成17年4月25日 内閣府経済社会総合研究所)
http://www.esri.go.jp/jp/archive/hou/hou020/hou12a.pdf


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2007年02月01日

仏 公共の場で禁煙開始

朝日新聞(2007年02月01日21時23分)
■オフィス・学校・病院が全面禁煙に フランス
 フランスで1日、オフィスや学校、病院が
全面禁煙になった。違反した喫煙者には約1万円、
黙認した上司には約2万円の反則金が科される。
フランスでは16歳未満へのたばこ販売が
禁じられているが、実際には中学生の1割、
高校生の3割が喫煙者。来年1月には、
レストランやカフェなど飲食店も禁煙となる。

 欧州ではアイルランドが04年に飲食店を
含む禁煙化を実施して以降、各国が全面禁煙を導入。
イタリア(05年)、スペイン(06年)に続き、
最後の喫煙大国となったフランスも、これで
禁煙化に踏み切った。

-------------------------------------
04年末に日本から来た私達にとって、フランスは
本当に「喫煙大国」の印象を受けた。歩きタバコ、
カフェ、駅、色々な場所で男女ともに喫煙していた。

特に、女の人のタバコの吸い方が、男性的というか、
豪快で、革コートや革ブーツを履きこなし、タバコに
”かぶりつくように”吸う姿が新鮮で格好いいとすら
思った。

その後、私が妊婦になり、乳児をかかえるようになって、
カフェでも禁煙の場所を探す事が多かったが、時おなじく、
公の場所での禁煙モードが広がっていたので、あまり
害を被ることなく、今にいたる。

ただ、”あのフランス人”に禁煙を強いるのは政府であれ、
難しいのではないか(笑)。政府は高額なタバコ税(例:
マルボロ700円以上)で縮喫煙対策をとってきたと
思われる。
禁煙開始の昨日、ニュースで”オレの勝手にさせろ”的に
公でタバコを吹かすムッシュに報道陣がカメラをかかえ、
インタビューしている映像が出る。きっと、それが本音
なんだろうと思う(苦笑)。
でも、だから、法律で縛るしかないのだろう。

私にとっては、いいこと尽くしではある。

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2006年12月10日

小学校同級生が総合馬術で金(ドーハ)

『ドーハ・アジア大会は8日、当地で第8日目を行い、
 馬術の総合馬術個人で大岩義明が優勝し、金メダルを
 手にした。 
 団体では、開催国カタールが今大会初の金メダル。
 日本(大岩、細野、村上、加藤)は2位となった。
【ドーハ 8日 ロイター】』

だそうだ!

今日、小学校時代の担任の先生がメールで教えてくださった。
先生に了承なく、一部掲載すると以下のとおり。

> さて、日本ではドーハのアジア大会での
> 日本人選手の活躍が毎日のように報道されていますが、
> その中で今朝びっくりしたことがありました。
> maikoさんの同級生の大岩君が乗馬で金メダルを取ったとのこと。
> 大岩義明君、覚えていますか?
> 歯磨きしながら新聞を読んでいて、
> ブラシを落としそうになりました。
> 小学生のころから乗馬をやっていたのは知っていましたが
> 立派なものです。
> 早速卒業文集を見てみたら
> 将来の夢は、
>「世界で一番うまい乗馬のオリンピック選手になりたい」でした。
> もしかしたら本当にかなえるかもしれませんね。
>
> もう知っていたかもしれませんが、
> 誰かに話したくてメールしました。
> では、また近況などお知らせください。

いやー、すごいね、同級生!大岩君とは同じクラスでは
なかったが、足が速く、小柄で、目がクリクリしていた
記憶がある。

小学校の先生がわざわざメールをくださったことも喜びを
増してくれた。18年間、年一回、年賀状をやりとりする
だけで失礼していたが、”誰かに話したくて”と思い出して
くださったのは、本当にうれしい。

さっそく、同級生でパリ在住のOmori君に電話。
彼も「へぇー」と感心&喜ぶ。勿論大岩君を覚えていた。

その他、大岩君の隣に家に住んでいた同級生や小学校の
メーリングリストにもメールをした。本人とはクラスが
違ったので、親しく連絡は取れないし、有名になると
友達が増えて大変だろうから(笑)、喜びを心に留める
だけだが、とても素敵なことだと思う。
継続は力、とも思った。

興奮覚めやらないまま、ネットで記事を調べていくと、
大岩君の写真がロイターにあった。

『あ”っ』
・・・面影はある。が、、、クリクリおめめの
キンキン声のイメージとは違う。そりゃそうだ30歳!
■大岩義明選手


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