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    「人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです」

    『外海地区東出津町に文学館を構える作家・遠藤周作の沈黙の碑』より―。

    この映画は敬虔なカトリック信者であり、芥川賞作家でもある

    遠藤周作氏が『神の沈黙』という重いテーマをもとに描いた小説を

    遠藤氏と同じくカトリック教徒であり、映画監督の

    マーティン・スコセッシが28年もの歳月をかけて

    映像化した作品です。



    物語の舞台は『島原の乱』が鎮圧されて間もない頃の日本。

    二人のポルトガル人司祭。ロドリゴと同僚のガルペが

    自分たちの師でもあったクリストヴァン・フェレイラが日本で

    『穴吊り』の拷問を受けて棄教した一報の真意を確かめるため、

    キリシタン禁制の厳しいことを承知で潜入を企てるところから

    始まります。

    そこで彼らを待ち受けていたのはかつては熱心なキリスト教徒あったが、

    弾圧に狡知の限りを発揮する井上筑後守。ロドリゴに棄教を勧め、

    過去に神学校で学び洗礼を受けた通辞。この物語には欠かすことの

    できない存在である遠藤周作自身がモデルとなった「弱き者」の

    代表であるキチジロー…。

    一番僕が印象に残っているのはやはり、ロドリゴは『穴吊り』にされる

    信者たちの悲惨なうめき声を獄中で聞かされ、かつて自分とほぼ同じ

    ような立場に立たされたフェレイラの言葉に苦悩の末踏み絵を踏んで

    棄教し、その後は岡本三右衛門の名を与えられ、「日本人」として

    生涯を終える…。

    ラストシーンでロドリゴと神との関係が示唆される描写があるわけ

    ですが、スコセッシ監督はそこにすべての『思い』を込めたと感じて

    おります。





    沈黙-サイレンス- [Blu-ray]
    アンドリュー・ガーフィールド
    ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
    2017-08-02

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    久々に王道もののスポ根青春映画が観たくなりました。

    この映画は全米チアダンス選手権大会で優勝した

    女子高生たちの奇跡の実話を映画化したものであり、

    登場する女の子たちがかわいかったです。



    物語は県立福井中央高校に入学した友永ひかり(広瀬すず)は、

    中学から同級生でサッカー部の孝介(真剣佑)を応援したいが

    ためにチアダンス部へ入部します。

    そこで出会った顧問の鬼教師・早乙女薫子(天海祐希)に

    「目標は全米大会制覇! おでこ出し絶対! 恋愛禁止! 」

    と宣言され、そこから地獄の特訓の日々が幕を開けたのです。

    チームメイトで部長の彩乃(中条あや)らとともに、練習に

    必死で食らいついていくも大きな大会でやらかしたり

    するわけでありまして…。

    空中分解寸前のチアダン部。校長や教頭が廃部を決定する寸前、

    ひかりは校長室におしかけ

    「私たちアメリカで優勝します! 」

    と、とんでもないことをぶち上げるわけです。

    ひたすら走り続け、ついには全米大会制覇を成し遂げるわけですが、

    安心して最後まで観ることができた映画でした。






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    僕も放送されてからほぼ毎週欠かさず観ている

    独自の視点や強いこだわりを持ち世界を巡る

    「クレイジージャーニー」の皆さまが特異な体験を

    語る伝聞型紀行バラエティーのDVD化第五弾です。



    MCである松本人志&設楽統&小池栄子とこのDVDで

    対峙するクレイジーな面々は

    1【麻薬密造地帯アヘン王国潜入】高野秀行

    2【世界のカジノで戦うポーカープレイヤー】木原直哉

    3【「奇界遺産」×「刑務所廃墟&劇場の廃墟

    inキューバ」】佐藤健寿

    4・5【ブラジルのスラム街ファベーラで

    ギャング撮影 前・後ろ編】伊藤大輔

    6【千日回峰行&四無行を制した僧侶】塩沼亮潤

    これらの錚々たるナインナップに加えて、放送時には泣く泣く

    カットしたエピソードや特別収録

    【4人のジャーニーとMCあべこうじによる生座談会】

    丸山ゴンザレス×佐藤健寿×荻田泰永×永瀬忠志×あべこうじ

    も収録されており、愛すべきジャーニーたちが己の全存在を

    かけてそれぞれの道にまい進している姿が収録されており、

    改めてこの番組が「教養番組」であることを認識させて

    くれたのでした。

    それにしても思うのは、どのジャーニーも押しなべて「ストイック」

    であることでありまして、千日回峰行&四無行を制した塩沼亮潤師や、

    世界中のカジノを転戦するプロのポーカープレイヤーである

    木原直哉死に至るまで、どこかそういうオーラをまとっている

    ように見えるのは果たして僕だけでしょうか?




    クレイジージャーニー vol.5 [DVD]
    松本人志
    よしもとミュージックエンタテインメント
    2017-08-23


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    この映画を見るきっかけになったのは

    『黒澤明が描こうとした山本五十六 映画

    「トラ・トラ・トラ! 」制作の真実』(谷光太郎, 芙蓉書房出版)

    についての書評を書かなければならなかったことと、それ以前に

    僕が読んでいた『トラ・トラ・トラ! 』の降板劇を描いた

    黒澤監督の伝記漫画である

    『クロサワ―炎の映画監督・黒沢明伝 (Big spirits comics special―

    日本映画監督列伝)』(園村昌弘、中村真理子, 小学館)を

    読んだことでした。



    書評を書く前に

    「しまった…。『トラ・トラ・トラ!』の映画自体を僕はまだ観ていない…!」

    そのことに気付いた僕はTSUTAYAに駆け込んで、

    『トラ・トラ・トラ!』のDVDを借り、観終えました。

    ラスト5分前に『寝落ち』してしまいましたが…。

    物語は1941年12月未明に行われた日本軍による真珠湾攻撃の全容を、

    日米オールスターキャストで映画化した戦争大作であります。

    黒澤明監督はこれを執念を燃やして完成させようとしたのですが、

    様々な要因が重なって精神的な疲労が蓄積され、ついには降板の仕儀と

    相なってしまうわけです。

    映画としては今後ものこるであろう傑作だと思いますが、いろいろと

    「曰くつき」

    の作品であることも否めません…。






    トラ・トラ・トラ! (完全版) [Blu-ray]
    マーチン・バルサム
    20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
    2011-04-22

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