これまでの判例を見ても、ジェンダー、家族観にかかわることになると、日本の男性判事への期待値は低い。
……なので、「もしかしてダメかもなあ」と思っていたが、やっぱりダメだった。

別姓認めない規定 合憲の判断

「まあ、そうだよね。妥当だよね」と頷いている人らは、それによって、何を維持しようとしているのか。
BBCのミニビデオ。
Japan court ruling: The women fighting to keep their surnames

Japanese women are fighting to keep their maiden names.Watch more: http://bbc.in/1T0WD5Q

Posted by BBC News on 2015年12月16日

FBのこの動画へのコメントを見ても、日本のこの状況というのは、ほかの先進国からは理解しがたいだろう。

「結婚=女が名字を変えること」が当たり前の世の中が、実は「結婚」から女性を遠ざけていることに、女性に「早く結婚しろ」「早く子ども産め」などと平然と言う男性政治家らは気づくべき。少子化、晩婚化って言うけど、自分で自分の首を絞めている。ついでにいえば、シングルマザーへの冷遇っぷりも、なんとかするべき。この国はとにかく、伝統的家族像に当てはまらない人々に冷たい。

「旧姓を通称として使うことが広まることによって不利益は一定程度緩和される」
この判決内容に、たかだが名字、というニュアンスを感じる。ならば、自分が成人してから、別の名字に変わる人生を生きてからにしろと言いたい。

選択制であっても認められないなんて。

***
日本は、女性が生きる上で選択できる事柄が少ない。
気づいていなくても。
女性側にあまり気づいてほしくないから、別世界を見てほしくないから、海外在住や海外帰国組の女に一歩引く男が多いんじゃないか。つまりは、家の中ではなくて、外で、自分の意見を言う女のことだけども。

いつまでも、妻を「嫁」扱いしたい男が多いとしか思えない。
……それによって、自分の男性性のアイデンティティーを保とうとする。

しかも、物事を決定する層の男女比がいびつだから、いつまで経っても是正されない。今回の最高裁判決を下した裁判官は15名、そのうち女性は3名(2割)。違憲としたのは女性3名全員を含む5名。……男性法治国家だよなあ。
男女半々の世の中、男女平等のはずなのに。