《こんにちは、矢澤にこです》


 違います。

《議論は踊る……踊らない?》

 このラブライブ二期の考察シリーズも三日坊主どころか半日坊主と言われる私なのに、ついに3回目に突入できた。で、2回目もそれなりな、というか累計したら前以上のPVをもらったので、もう、はい、うれしかった。ね。うれしいです。はい。うん。うれしい。
 そんなことはさておき、私と違って真面目に劇場版ラブライブに対する論議は組み交わされている。大体は批判側のおりあそさんに対する批判という、ややこしそうで実にシンプルな構図だが、それをいくつか紹介したい。
 アキトさんの「劇場版ラブライブ雑感 話題の記事への反論」ではキャラ批判への妥当性が反論されている。あとアイカツ。からすまゆうきさんの「おりあそ氏の論考を読んで思ったこと。映画「ラブライブ!」雑感」には脚本批判に対する反論がある。どちらもちゃんとしているので、この辺の議論に興味がある人はオススメだ。そう、例えるなら彼らのは毎日新聞とか産経新聞とかの一応は超大手会社の社説みたいなもので、私は週刊実話とか、最後のページに女性の裸体がある感じのやつである。どうでもいいがヤングジャンプの巻末グラビアのアオリ文はすごくダサかった記憶がある。

《ラブライブ二期?振り返り》

 とにかく振り返りましょう。今回はぶっちゃけ、ネタが、ないです。

〔第3話 ユメノトビラ〕

 アイドル甲子園・ラブライブの予選、μ'sのいる東京地区は激戦の場であった。ただ予選はカメラ中継ができるなら会場以外の場所で歌うことも認められているらしい。穂乃果は自分達の学校がいいんじゃないか、となるが我らが矢澤にこ先輩の「インパクトが薄い」とかいう意味の反対から議論は続く。海未が被害妄想で怯えたり、爆発音と例えられるほどの音量で校内放送したりと、色々あった。
 結局、学校を探したが目新しいものがでてこない。だが秋葉原を使おうにも、そこは東京地区でスゲースクールアイドルであるA-RISEのシマである。途方に暮れる彼女らの元に、そのシマを持つA-RISEのリーダーである綺羅ツバサが来たのだ。すごい名前である。それはさておき、彼女はμ'sを自分の在籍する高校・UTX高校に向かい入れる。そこでメンバーを1人1人褒め称えながら宣戦布告するという、よくわからない感じのことをした。穂乃果も売り言葉に買い言葉で「俺達は負けん!(意訳)」と返す。するとここでツバサが「ライブをする場所がないなら、自分たちのする予定の我が校にカモン」と言うのだ。μ'sをそれを了承する。
 2週間の練習後、予選に挑むμ's。だがそこでのA-RISEのライブは作画班が過労死しそうなほどの出来である。実力の差を思い知ったμ'sは絶望に打ちひしがれるが、穂乃果は「足りない分は勇気で補え!(意訳)」と激励し、メンバーを鼓舞する。いきなり同級生がやってきたりする中、彼女達の屋上ステージライブは夜景が綺麗だったりして、なかなかよかったらしい。彼女らのやりきった姿を見て、ツバサはただ黙って見ているのであった……。

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↑見つめるツバサ

 と、今回はまともな話だったのである。アキバより彼女のホームであろうUTX高校で予選をするというのはどうなのか、とは思ったが、それはこの話では些細なことなのである。そう、この話の真のテーマをわかっていれば、それらはまともな視聴者をミスリードさせる、巧妙な脚本といえるのである。一流のラブライバーならこの程度のことは逆立ちしてでもわかるのだ。

《神の絶対的な力》

 今回のテーマ、これはずばり穂乃果の「神としての力」である。これらを実に巧妙に表現しているのだ。その証拠と言える場所は、この話のいたるところにある。
 まず最初は穂乃果がラブライブのルールをロクに把握していないところである。μ'sのリーダーであるのに把握していないのはどうか、ということには「文字を読むことが苦手」と返している。トム・クルーズは失読症だからそれと同じか、と安直に思ってはならない。それならまず彼女は1期第1話にある廃校の知らせが読めないはずだ。そこまで極端なのかはともかく、これはとある名作ゲームの存在を出さねばならない。
 皆さんは「ゼルダの伝説 風のタクト」というゲームを知っているだろうか。まあ読者層的に8割は知っていると思うが一応説明すると緑色の服を着たショタが剣を片手に暴れるゲームである。私は途中でひたすらサルベージしなければならないのがとてもダルくて投げたのだが、それはさておき、この中にこの話を説明するのに重要な要素がある。
 水の精霊・ジャブー様というでかいチョウチンアンコウのキャラがいる。精霊というから偉い人であり、ストーリーを進める上で必要な存在である。だが彼はハイリア語とかいう古代言語を使う人なので何を言っているのかさっぱりわからない。一応はなんらかの方法で翻訳はあったが、文字だけみても何がなんやらなのである。

「ジャブー様 ハイリア語」の画像検索結果
↑日本語でおk
 
 穂乃果はジャブー様と同じように超自然的な力を持っている。そして彼女にはおそらくハイリア語のような普通の人間では理解できない、それも神の言語が見えていると考えられる。つまりは「ラブライブの世界」を構築する言語だ。つまりはプログラミング言語だ。私はよく知らないが、多分C言語とかK言語とか色々あるんだろう。それらを穂乃果は読める、というより超能力を使用するためにはその構成要素を分解して使用する長門有希的なものが必要なのである。だから彼女は道路を普通に歩いてもその言語が目に焼き付いてくるわけである。
 そんな言葉をいつも見ていたらどうなるか? 普通の人間が使用している言語などは脳の容量が抑えきれなくなり、追い出してしまうのである。故に彼女は文字を読むことが苦手になってしまったのである。
 このことはまさに神なるものが持つ脅威性とその苦しみをうまく描いていると言えよう。

 もう一つは「交信能力」である。彼女は校内放送の際にものすごく爆音で校内を揺らした。もちろんこれは事情があり、花陽が蚊の鳴くような声で好きな食べ物は米とか言っていたのでボリュームを上げたら、そこに穂乃果が割り込み、叫んだため恐ろしいような声量になったということがある。
 だが冷静に考えてもらいたい。そもそも、そんなもので生徒たちが耳を両手で塞いで廊下に座り込むとかいうパンデミック後の世界みたいなことが起こるだろうか。理事長は爆発と形容し、我らが矢澤にこ先生は「耳がまだキンキンする」といい、アルパカもびっくりした。なぜここまで人知を超えたような声を、しかも花陽をどかしてまで何故言ったのだろうか。

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↑よくもこんなキチガイレコードを!
 
 これは神の交信である。邪馬台国を統治していた卑弥呼は神の声を聞ける巫女ということで権力を持っていた。そのように「神の声」とはあらゆる宗教において現れるものだ。穂乃果はまさしくそれを使用したのである。であるから並外れた音響兵器のような声を出せたのである。
 ではなぜそんなことをしたのか。もし威力を間違えれば学校中の人間の頭を爆発させていたはずである。「マーズアタック」という映画でも火星人はカントリーミュージックを聞かせると頭が爆発したので、それと同じようなことが起きる可能性はある。そんなリスクもあるのに、なぜやったのか。
 それはアルパカが大きな要因である。私の最初の記事で花陽がアルパカに穂乃果を場所を聞いて発見するという名シーンを紹介した。これはこの「世界」の拘束性を表していると言ったが、それと同時にこのアルパカは「世界」の拘束性を体現した存在ということだ。つまり、このアルパカは「世界」の監視者なのである。
 この監視者は穂乃果の声にびっくりしたというシーンがある。つまり聞いていたということだ。これはどういうことを表すか? 
 ここで穂乃果の叫んだ台詞を思いだそう。意訳すると「μ'sを応援しろ」ということである。これを監視者に伝えることにより「自分はラブライブの世界に従属する」ということをアピールしたのではないか。これは一歩間違えれば危ないだろう。なぜなら「自分は『世界』を認識している」ということを表しているからだ。下手をすれば消去されてしまう可能性がある。
 だが「世界」はここで「穂乃果は裏切らない」と踏んだのである。軍事力による抑止力のように相手が反抗しないと踏んだのである。穂乃果は賭けに勝ったのだ。
 また最初に穂乃果がマイクに頭をぶつけるというシーンがあるが、これは穂乃果は未だに危機に陥っているというミスリードを誘う描写である。大体考えてみよう。マイクを頭にぶつけて死ぬ人間はいない。前に電車を死の象徴とか言ってたやつが何を言ってんだと思われるかもしれないが、まあ許してほしい。

 これらは彼女の、どちらかと言えば物理的な強さであった。だが彼女は同時に概念的なパワーがあることも、この話では見て取れる。それは最後のライブシーンを見ればわかるだろう。
 彼女は最初、秋葉原でライブをすることは選ばなかった。それはA-RISEのお膝元であり、とてもアウェーだからだ。これは希や我らが矢澤にこ先輩が提言したことでもある。
 だが結果的にA-RISEの一番の本拠地であるUTX高校でライブを行なった。流石にスクールアイドルと名前がつく彼女らが高校ではハブられているとか、そういう可能性は薄いだろう。やっていることがハチャメチャだと思われるかもしれない。だがここには重要な要素がある。それは穂乃果の「絶対勝利」という概念的なパワーである。
 A-RISEはライブを行うが、彼女らのライブはかなりの完成度である。ものすごく動くのである。対するμ'sはどうかというと選挙ポスターのような腕の構えなど、物量作戦と言う感じはあるが、予算的な問題か、比較的動いているという感じはしない。多分……。あんまり自信がない。けど、そういうことにしてほしい。


↑アイドルを、取り戻す
 
 とはいえ、彼女らはライブをしているステージがすごいのだ。A-RISEの時は謎の壁があったりしたが、μ'sの場合はバックが美しい夜景だったりする。めちゃくちゃ広い屋上なのかもしれないが、まあ画面的にはとても絵になるのである。そして最終的にはものすごく盛り上がっていた。いくらμ'sがすごいと言っても二週間の練習で、それも強豪のスクールアイドルの本拠地でやってアウェー感がないというのは、果たしてどういうことか。
 つまりこれは穂乃果の「絶対勝利」が関係している。簡潔にいえば彼女はこの「世界」の神であるので、負けるはずがない、ということである。であるから彼女はライブの場所も簡単に受け、さらに打ちのめされたメンバーを鼓舞する時も自信満々だったのである。さらにラブライブを視聴済みの方(ほとんどだと思うが)は、この後のA-RISEの体たらくを思えば、かなり納得できると思われる。
 彼女を神と認識しているメンバーは、彼女の自信からかなりの勝利への確信を抱いたはずだろう。だが神と認識していないメンバーはどうか? これはおそらく穂乃果が精神を操作してハイにさせたに違いない。元々、凛のようにテンションが少しおかしい人もいたため、これはかなりやりやすかったと考えられる。
 またこのライブシーンでは天の川が出てくる。私は天文学は全くわからないが、これは天の川とさせてほしい。頼みます。
 アステカ神話では確か天の川は神の通る道とされたのだ。多分。そうだったような気がする。まあともかく、皆さんもお気づきのように、この天の川はその通り、穂乃果が神の力をフルに活かしてライブを行ったことを表している。おそらく宇宙のパワー(螺旋力とか)を受け取ったりもしたのだろう。


↑アマノガワリュウセイ
 
 こんな超自然的な力をライブに使われてはツバサもとにかく驚くしかなかっただろう。技術でもなんでもなく、単なる攻撃力。根源的な破壊力なのだ。それは反則的な技である。
 そう、ここから踏みこむところは「神の力による犠牲」である。


《スクールアイドルの犠牲》

 ツバサは一流のアイドルである。相手を褒めたたえ、なおかつ宣戦布告するという、ライバルキャラの伝統のような行いをするのだ。実力もそなわっており、歌唱力もダンスも相当なものだ。ルックスもいい。デコの面積が広いのは私は結構好きだ。けいおんの律ちゃんとか結構好きだった。


↑かわいい
 
 私の好みなどはともかく、彼女はまさしくスーパーアイドルなのだ。だがそんなハイスペックな彼女でも「神の力」には抗えないのだ。これはツバサはおそらくわかっていない。だからこそ、彼女はかなり辛かっただろう。
 さらに彼女が勝つ見込みはゼロである。こう断言できるのはA-RISEの中に「世界」の監視者がいるからである。
 それは統堂英玲奈である。ツリ目で個人的には好み、すいませんもういいですねごめんなさい、だが、彼女の喋り方はファンからロボ子と言われている。つまりは棒読みなのだ。それは真姫を演じるPileさん以下である。というよりPileさんは演技をしているんだけど演技が下手くそという感じなので、ちょっと違う。ロボ子は本当にロボットなのである。


↑暖かいニコニコでの言葉
 
 しかもこの声優・松永真穂はPileさんとは違って、このアニメに出演する以前に声優経験がある。いくら演技が下手と言ってもそこまではないだろう。多分。あの小見川千明だって最近ではなかなかいい感じなっているんだ。
 つまりこれは音響の演出だと思われる。音響監督の長崎行男はプリパラという狂気のアニメを手かげたくらいだ。そんなに甘い人とは思えない。
 お役所仕事、という言葉がある。つまりは色んな仕事を形式的にこなすことを揶揄した言葉である。多分。
「世界」の監視者とはそのようなものである。大体、「世界」の構成を扱うという一歩間違えれば世界がマッドマックスになる可能性もあるのだ。だから完全にマニュアル通りに動かねばならないのである。なので必然的に感情はあまりこもらず棒読みになってしまうのだ。
 これは恐ろしい事だ。なにせ監視者は「ラブライブの世界」を完成させる役割にいる。そのためにはA-RISEは絶対負けてもらねばならぬのだ。だから何があっても必然的にツバサはμ'sに一生勝てないのである。彼女は「もっと知りたい~知りたい~♪」と歌っていたが今では「死にたい~死にたい~♪」という感じだろう。なんでもないです。

 またこの犠牲はμ's内にもある。それは海未である。
 彼女は予選ライブで目立たねばならないという話になった時、セクシーな服を着てはどうかと言われた。彼女はチャイナ服という謎のチョイスから「嫌」だと謎の被害妄想でうずくまっていた。この精神的なショックが大きかったのか、彼女は校内放送で宣伝をする際に「園田海未役の園田海未です」というようなことを言っていた。それは皆が言っているが三森すずこである。一体、彼女はどうしちゃったのか。
 前回の記事でわかるように、彼女は穂乃果を神であると知っている。だが同時に彼女から消しさられたくないため、神になろうとした。だがそれは失敗したわけである。
 そこでこのセクシードレス、という言葉。恐ろしいのである。もしこれに穂乃果が本気で賛同すれば神の力的に彼女はセクシードレスを着ることになる。
 ただそれだけでは終わらない。つまりこれはセックスアピールをするということである。ラブライブのゲームであるスクフェスをしている者達はギリギリ男性が多い。つまり海未は自分が犯されると思ったのである。これは「園田海未 レイプ」とグーグルで検索すると約30万件ほど出てくるから、ほぼ確実である。

 このように絶対的な力の前では数々の犠牲が踏み台になっているのである。


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 今回もえらく長く書いてしまったが内容はとっても薄いという自信がある。皆様には原液3%のカルピスを味わってもらいたい。糖分の取り過ぎは体によくない。ごめんなさい。
 この話ではラブライバーも「μ'sに負ける要素がない」と言っている方がいたが、この神の力の描写をきちんと読み取って言ったものである。別に妄信的に愛しているわけじゃないのだ。
 そしてこれもまた神回と言われている。さながら多神教だが、この「神の絶対的な力とそれに悩む人間」を描いた話はまさに神回といえよう。これは前も言ったが許してもらいたい。
 というわけでここまで見てくれたごく少数の方々は本当にありがとうございました。あと最後ですがラブライブのアイドルってマイクもないのにどうやって歌っているんでしょうね。相当な声量なんでしょうか。同じことやっているのモリッシーくらいしか見たことありませんよ。

 
↑モリッシーのラブライブ!