それは、以前居たところと比較してはいけない。こころの中で思うのは勝手だろうが口に出してはいけない。
入職直後の正看護師二名が、この「やってはいけないこと」をやってしまった。
一人目がひどかった。試用期間二ヶ月が終わる頃、「給与が低くて生活が苦しい。・・・『◎◎手当て』が前の病院ではX万だった。」などとこれまで聞いたことも無いようなひどい比較をしてきた。結局、准看護師時代の経歴を履歴書に書いていなかったので、その年数分だけ給与が安くなっていたことが、その後判明。給与を計算し直すことになった。
二人目は、入職二日目の朝辞めたいと言ってきた。どうした?と聞くと週休二日とは聞いたが祝日が休みではないのが納得できないと。
勤務時間の短さなどの話しをして口説いたら納得したようで、今は元気に働いている。
それにしても、二人ともひど過ぎる。呆れてしまう。
恋愛と同じではないのか?山口百恵の歌ではないが、去年の人とまた比べている〜だよね。
全てパーフェクトなものなどあるわけはない。人間も企業も、良いところもあれば悪いところもある。
過ぎ去った過去と今を比べてどうなる?
過去がどれだけ良い企業であろうと、以前にどれだけ良い待遇を受けていたとしても、今は何も関係無いではないか。
一度だけ、入社した会社の部長に、「前の会社ではどうだった?」と聞かれたことがある。「いやぁ、私は忘れっぽいので以前のことは覚えていないんです。」と惚けたら、二度と同じ質問をしてこなかった。
試されて、上手くかわして、合格だったんだよね。
