1990.2.28未明、小学6年生の宮城拓磨くん(当時12歳)は、文京区の自宅を
「ボクは家出する。親切なおじさんのところへ行く」
「船橋の方に優しいおじさんがいる。そのおじさんはお母さんより大事な人だ」
と母親に言い残して自宅を飛び出していった。
そのまま行方がわからないまま3月18日になって、
千葉県我孫子市の利根川で遺体となって発見された。
 拓磨くんの遺体は全裸状態で、両足首をひもで縛られていた。
検視の結果、頬に縄で縛られたような跡と全身に内出血の跡が残っていたことから、
犯人に拷問を受けたと思われる。
また、臓器内に川の水から検出される植物性プランクトンが含まれていないことから、
風呂の水などに押しつけられて窒息死した後、川へ投げ捨てられたと推測された。
 拓磨君は家出前、「サイジョウ」と名乗る30代の男性と付き合っていることを
母親にほのめかしていたほか、「優しくしてくれるおじさん」「モノを買ってくれるおじさん」
「待っていてくれるおじさん」「車に乗っけてくれるおじさん」などと呼び、
この男性を慕っていたことが伺える。
 拓磨くんは千葉県船橋市から文京区に引っ越してきたばかりの為、
転校せずに船橋の小学校へ電車で通学していた。
その通学路で犯人と知り合ったものと思われる。
 「優しいおじさん」は拓磨くんの証言から、複数ではないかと警察は見ている。
(1)千石駅や水道橋駅、東船橋駅で待っていたおじさん
(2)よくモノを買ってくれたおじさん
(3)それに車の運転をしていたおじさん
と、それぞれが別人と思われ、犯人は3人のグループの可能性もある。