1986.秋、デンマークのコペンハーゲン港で、豊永和子さん(当時22)のバラバラ遺体が発見された。
豊永さんは西独の臨床薬理試験会社で新型のピル(経口避妊薬)の
臨床試験治験者となるアルバイトをするため、5月20日に成田空港を出発した。
現地では一緒に治験を受ける他の日本人女性4人とともに、
フライブルグ市のホテルに9月中旬まで滞在。1日約1万円になる報酬を受け取った後、
9月17日にイタリア、オランダ、スウェーデン方面へ旅行する為に出国した。
10月4日には日本の家族宛てに、「コペンハーゲンから南ヨーロッパを回る」
と手紙を出した後、消息を絶っていた。
 ICPO(国際刑事警察機構)からの情報によると、豊永さんの他にも、
同じ製薬会社で治験を受けた2人の女性が、82年と85年に西独・フライブルグ市内で
バラバラ遺体となって発見されているという。
 その後臨床薬理試験受託会社は会見で、豊永さんが治験を受けたことは認めたものの、
会社と事件との関係と、他の2名の女性が治験を受けた事実は無い、と否定した。