1982年8月29日午後1時40分頃、熊本県天草郡大矢野町串の沖に浮かぶ
羽干島近くの海で、熊本市の会社員Aさんi一家がヨットで楽しんでいた。
長女B子さん(13)と弟2人が泳ぎたいと言い出したので救命胴衣を着せ、
ヨットの船尾に結んだロープとつないでヨットを走らせながら引っ張っていた。 
30分程たった頃、B子さんが「お父さん、引っ張って…」と声を上げた直後、一瞬のうち海中に沈んだ。
 Aさんがすぐ救い上げたが、B子さんは腹部を食いちぎられ、即死状態だった。
B子さんは胸の下半分から下腹部にかけて 鋭利な刃物で切り取られたようになっており、
内蔵はほとんどない状態だった。 歯型の跡も残っていた。
 B子さんは扇形に泳いでいた3人の真ん中にいたうえ、
弟たちより1メートルほど長いロープを付けていたという。

30分ぐらい泳いでいるうち、B子さんが「お父さん(ロープを)引っ張って…」と
声を上げたので、Aさんがロープを引き上げようとした一瞬のうちにB子さんが
海中に沈んでしまった。

【人喰い】日本における食害事故~サメ編