2005年02月28日

The Rotters' Club

The Rotters' Club

BBCのドラマ「The Rotters' Club」があまりにもよかったので、原作本を読んだ。

バーミンガムに住むティーンエイジャーたちの73年から77年までの青春。面白い。「The Rotters' Club」の題名は、Hatfield And The Northのアルバムのタイトルから来ているんだけども、バンド、音楽、恋、政治、IRA、労働争議、家族のあり方、食い物事情、等々、とにかく70年代の英国。っちゅうものが事細かに描かれており、学習書としても価値ある一冊。

特にパンクが出現するあたりの、それぞれの少年少女の反応が面白い。素直に波に飲まれちゃう奴とか、静観してる奴とか。この本に書かれている世界が、連合いやその友人に聞いている話に一番近いなあ。ミュージシャンやその周辺にいた有名人の「パンクが出て来た時代はこうだった、ああだった」証言と、普通の庶民のPerceptionが食い違うのは当然の話だが、わたしはどっちかっつうと後者の方に興味があるので、本書にはぐいぐいひきこまれた。

それにこの本、小説としてもとてもよく出来ているから飽きない。自分たちの親が共に過ごした青春について、30年後に子供たちが語り合っている、と云う設定もうまいし。本人が回想するとどうしてもくどくなりがちな青春回顧録が、さっぱり、さらっと、でもほろ苦く、可笑しく、少しばかりのズレを包有して、いい感じに仕上がっている。「ライ麦畑・・・」みたいに文学的なわけでも、「69」みたいにはじけてるわけでもないんだけど、実際の生活なんてそんなに文学的でも熱くもないんだから、この淡々さ加減でちょうどいい。青春ノスタルジー小説なんてもうこの歳になると鬱陶しいけど、これは全然オッケー。勉強させていただきました。

追記:この表紙は、ドラマ・ヴァージョンの主人公3人の写真なんだけど、一番右の男の子が傑出していた。ワーキング・タイトル社は、彼をヒュー・グラントの後釜にしてラブコメを撮ればいいと思います。そういう質感のある子。

  

Posted by mikako0607jp at 00:27 BOOK 

2005年02月27日

ああよかった。

Vision Express大変なことが起こったの。

二ヶ月前に新しいコンタクトレンズ買ったんだけど、そこが貧乏人のいじましさって云うか、古いコンタクトレンズがまだ使えるものだから、もう6年使用しているにも拘らず(注:からだの丈夫でない人は真似しないでください。通常は目に傷がついたり、インフェクションを起こしたりするそうです)相変わらず古い方を使ってたのね。

で、本日久しぶりに新しいペアを着けてみたら、見えないの。目の前がうすぼんやりしてて。購入後2週間目のチェックに行ったときには、バッチリ見えてたのに、わずか6週間やそこらで視力ってこんなに急激に落ちるものなの?ここまで見えなかったら、危なくて街も歩けやしない。まるで目の前に靄がかかったよう・・・。

とパニックしながら、チャーチル・スクエア・ショッピングセンターのVISION EXPRESS(また話が思いっきりローカルになっとるけれども)に駆け込んだの。「おたくで二ヶ月前に購入したコンタクトレンズが、すでに目に合わなくなりました。何も見えないんです」って、カウンターで涙ながらに申し上げて検眼してもらったりなんたりしてたら、意外な事実が判明したの。

どうもわたしが右と左のレンズを反対に装用してたみたいで。前にケースに入れた時、ちょっと酔ってたものだから、RIGHTとLEFTを逆に入れちゃったのね。ははははは。(って笑ってたのは店員の皆さんの方だったけど)

またもや人様に笑われてしまいました。でも、わたしは再び目が見えるようになってとても嬉しい。

  
Posted by mikako0607jp at 03:08 OTHERS 

2005年02月26日

馬まで泥酔。We mean it maaaaaaaan.

Oh ! モーレツう。今日は仕事の〆切りが二つも重なっちゃって、あああああ。になるかと思いきや結構早く終わったんでさっさと晩酌して飯食って新聞読んでたら、バッキンガム宮殿関係者のスキャンダル記事が。どうも女王陛下の馬が、勤務中に泥酔しとったらしいのである。

と云うのも、最近宮殿の近衛兵たちの風紀が乱れきっており、完全にラリった状態で仕事をしてる奴なんてのも結構いるらしくって、そういう奴らが女王陛下の馬にラガー8本と赤ワイン1本を飲ませた挙句、重要行事のパレードまでさせとったらしいのである。

しかし、そんだけ飲んでいながら黙って歩く馬も気丈って云うか、そこに一番感心するけどね。わたしなら間違いなく路上でへたったり、踊り出したりしとったやろう。

それにしても。泥酔した馬に跨るラリるれろな近衛兵に護られたクイーンなんて。いまや現実の方が完全にパンクを追い越してる気がするわね。We mean it maaaaaaaaan.

  
Posted by mikako0607jp at 10:02 NEWS 

2005年02月25日

シモーヌちゃん94歳で大往生

わが心のSimone Simonわが心のシモーヌ・シモンが、94歳で他界なされた。

ガーディアン紙の追悼記事には「フランス・アメリカ映画のファム・ファタールが逝く」の見出し。「SEX KITTEN(セクシーな子猫ちゃん)の愛称は、ブリジット・バルドーではなく、その20年前に活躍したシモーヌ・シモンにこそ相応しかった」の書き出しで。

シモーヌちゃんの魅力については、昨年映画コラムの頁で書きまくったので、もう触れないけれども、ここでは、ジャン・ルノワール監督(オーギュスト・ルノワールの御子息)が「獣人」(1938)のヒロインにシモーヌちゃんを抜擢したときのコメントを引用。

「彼女は猫だ。いかにも愛撫してくれと言わんばかりの絹のような毛に包まれた」「ヴァンプの役は、イノセントな顔の女が演じなければならない。イノセントな顔をした女が一番危険なんだよ!」

1956年に映画界から引退し、ルノワール監督に関するドキュメンタリー番組の取材申し込みを受けたときには、「私はこんな年寄りだからもう人前には出ません」と断ったと云うシモーヌちゃん。美人薄命もいいけれど、たった一度の人生なんだから、どうせなら上り坂と下り坂の両方を経験した方が盛り沢山でお得な人生って云うか、まあ損得じゃないんだろうけど、このように大往生を遂げる美女の人生には実に清々しいものを感じるな。拍手喝采の上、紅白のテープを投げて花道から送り出してさしあげたい気分だ。

お疲れさん、シモーヌちゃん。

  
Posted by mikako0607jp at 06:28 MOVIE 

2005年02月24日

そっちとあっち

Ioan Gruffudd80年代初頭の福岡市内で、パンク・ニューウェーブ系の音楽にかぶれていた少年たちは、どういうわけかみなサラッとした長い髪のコンサヴァな少女たちを連れていた。つまり、スージー・スーを連れて歩いているシド・ヴィシャスはいなかったのである。

それゆえ、UKかぶれの少女たちは、「何よ、あんな音楽もろくに知らない女のどこがいいの?」とプリプリしてたわけだが、わたしにはその少年たちの気持ちよくわかった。なぜなら、わたしもまた、ハンサムなヤンキーのにいちゃんにほんわかしたものを感じたり、茶髪のサーファー大学生にもやもやしたものを感じたりしてしまう後頭部じょりじょりのパンク娘だったからである。

ジョニー・ロットンや坂口安吾はブリリアントではあるが、わたしはこれらの方々から男の色気と云うものを感じたことはただの一度もなく、要するに、好みではないのだと思う。あの頃の少年たちがニナ・ハーゲンと中森明菜を使い分けていたのと同様、わたしにとっても「そっち」と「あっち」は別物なのである。だって、そうなんだもの。

と云うわけで前置きがべらぼうに長くなったが、Ioan Gruffudd(写真)。わたしの明菜。

英国で史上最高の007ボンド投票があると、いつも1位になるのはショーン・コネリーかピアス・ブロスナンだが、この両者はどちらも辺境の人(ケルトの人)であって、イングランド本土出身(アングロサクソンの人)ではない。で、次のボンド俳優は誰か、が頻繁に取り沙汰されている今、ショーン・コネリーはユアン・マクレガーを、ピアス・ブロスナンはコリン・ファレルを、と云う風に、やっぱりそれぞれ同郷の俳優を推しているわけだけども、スコットランド、アイルランドもいいが、ウェールズを忘れとったらいかん。Ioan Gruffudd。わたしの聖子。彼が「The Forsyte Saga」でGina McKeeの若い愛人を演じた折のビデオは、今でもわたしの生きる糧だ。次代のボンドは、わたしの中では彼しかいない。好みなの。要するにすごく。

  
Posted by mikako0607jp at 06:24 MOVIE 

2005年02月23日

降っては降っては電車が止まる

SNOWY BRITAIN 2と云うわけで、壮絶な朝を体験いたしました。朝6時に家を出ても10時からの打ち合わせに遅刻。だのに、ロンドンに着いてみれば、全然雪がない。どないなっとんねん。

とは云え、こちらはもう雪の中、歩く、走る、へたる、再び全力疾走する。などの血反吐をはくような思いをして某社に伺っておりますので、1.スーツのボトムの裾が完全にほつれてラッパズボン状になる。2.お気に入りのみなしごハッチ・マフラー(クリーム色と黒の縞々なの。ぬくぬくモヘアで。別名KILLER BEE)を外し忘れる。3.雪と風で乱れに乱れて髪がヒッピー状になる。等の理由から、ひとり遅れて会議室に突入したときには、まるでグランジの人のような惨状で参上してしまっており、急いで輪ゴムで髪を結ぶ、眼鏡をかける、などの応急処置を施し気取ってはみましたが、やはりどうにも調子が出にくく、本日も無口なままに打ち合わせを終えたわたしでございました。

でも、電車が幾度となく止まった(雨が降る。風が吹く。雪が降る。などすると、この国はまともに電車を走らせられない。アンティークをインフラとして使用しているからである)せいで、隣近所に座っていた人々と新聞の取り替えっこなどして、電車の中でたっぷり新聞が読めた。ピストルズ関連記事も目にしたので、久しぶりにライドンページも更新。entirelyに忘れてるわけじゃないのよ。わたしだって。

  
Posted by mikako0607jp at 07:26 OTHERS 

2005年02月22日

雪は降る、電車は来ない

SNOWY BRITAIN今年は気色悪いほどあったかいね。なんて言ってたら、ついにブライトンでも初雪。積もっとるよ、うちの方は。丘の上だから。バリさぶ(注:非常に寒いの意)。こんな時に限ってまた明日は早朝から仕事でロンドン行き。雪は降る〜、電車は来ないい〜。って事にならなきゃいいけど、なりそうな気配濃厚。

さてさて、博多麺ネタの反響が結構あって、リンガーハット全国展開話(しかも英国人リンガーさんが店名の由来だったとは・・・。感動の秘話)、しばらく東京店オープン話の心温まる談話に加え(返事は明日書くけんね、今日はもう寝る。明日は朝っぱらから、雪は降る〜、電車は来ないい〜。で、一駅分長靴で歩くなど、難儀しそうだから)、タモリが「博多ではうどんにはこしが無いものだ」と言っていたと云う貴重なタレコミも有り。これ、ラーメンにもあてはまるかもね。ほら、細いやん、麺が。

やっぱ、飲み会を麺で〆る、二日酔でゲッソリしてるときに麺をすする、などすることの絶対的に多い福岡市民は、いちいち噛んで味わないかんようなしち面倒くさい麺は食えんよ。つるつるっと難なく入って行くのが基本でしょう。やはり。あ、皿うどんは例外ね。あれは素面で食う麺として。

追記:そうそう。博多には因幡うどん派もおるけんね。因幡うどん派と牧のうどん派で福岡のロック史を語るっちゅうのも可能な気がするけど、わたしゃしません、明日仕事やけん。

  
Posted by mikako0607jp at 08:23 OTHERS 

2005年02月21日

STUPID。とまで言われて。全国紙上で。

命名サジェスト表英国はいま、ベッカムの御子息は何ゆえクルーズ(CRUZ)と命名されたのか。で大騒ぎ。と云うのも、どうやらこの名前、女性名らしいのね。

スペイン語で「十字」の意味を持つと云うこの名前、オックスフォード大学のラテンアメリカ文学の教授は、「男性の名前として使われているのは、過去一度も聞いたことがない」と語っており、同大学のスペイン人講師などは、「スペインでは変な名前だと思われるだろう。非常に古風な女性名だから。STUPIDだと思う」とまで言い切っている。

ほんでもって、The Sun紙の推理によれば、ベッカムの嫁がPenelope Cruz(ちなみにこれ、英国ではクルスとは発音されない。クルーズです。リネカーのことをゲーリー・リネカーなどと言っても英国人はわかってくれないのと同じこと。アシスタントに2週間わかってもらえなかった某日系大手新聞の運動部記者をわたしは知っている)のファンだからとか、いや、ベッカムはCrossを入れるのが得意だからだろう、とか云う説もあるが、サッカーでクロスを入れる場合、スペイン語ではCruceが使われ、Cruzじゃないんだけど、でもやっぱりベッカム夫妻がぼんやりしててまた間違ったんじゃないか、とか、いろいろな勘ぐりが展開されている。

が、個人的に一番ぴんと来るのは、ベッカムがマンU時代に通っていた遊び場の名前にちなんだと云う説。マンチェ最大のゲイ・クラブCRUZ 101。http://www.cruz101.com/

なるほど、最近ゲイ・コミュニティーでの人気をコリン・ファレルにさらわれているベッカムの、商業的決断だったのね。ゲイ・クラブと女の子の名前をかけるなんざ、なかなか。たとえ偶然だったとしても。

(写真はThe Sun紙がベッカム夫妻の御子息のために選んだスペイン語の名前集)

  
Posted by mikako0607jp at 19:14 NEWS 

眠れぬ夜の肉うどん

牧のうどんはI LOVE 肉うどん某所から戴いたメイルに、牧のうどんに関する言及あり。おかげ様をもちまして本日は、紅毛人の妻としてサンデイ・ローストの支度をし、ブレッド・プディングまで焼きながらも、頭の中は故郷の食い物のことでいっぱい。とてもSANITYを保てないような状態でございました。

牧のうどんの肉うどんとかしわおにぎり、リンガーハットのちゃんぽん又は皿うどん、鉄なべの餃子、西新のしばらくのラーメン、味の正福の那須味噌定食とポテサラ、浜勝のヒレかつ定食と何か名前は忘れたけどオリジナルの漬物、あああああ。そもそも貧乏な人間やけん、寿司とか刺身とかはあんまり食いたいと思わんのやけど(どうせ滅多に食えんかったけん)、麺類、定食類はもう、たまらんものがあるね。考え出すと眠れんごとなって、バリつら(注:大変辛いの意)。いま、この瞬間に牧のうどんの肉うどんをふうふうしこしこっと食えたら、わたしはもう絶命してもいい。

と云うわけで、ローカルなネタになってしまったので業務連絡(何の業務かようわからんばってん)。旧友諸君は、メンバー頁を必ず開くこと。

http://ns1.bbplus.net/~bignose/

ニシハラさん、がんばりんしゃいや。ミカちゃんより。(ちゃん、なんて云う可愛いときがあったのよねえ、わたしにも。なんかしんみりしちゃう。いつの間にやらこんな大酒飲みの修羅のような女に成り果ててしもうて)

  
Posted by mikako0607jp at 07:52 OTHERS 

2005年02月19日

今度はNME AWARDS

Feargal Sharkey 飲んで帰ってきたら、NME AWARDSやってたわ、CH4で。最近ギネスの売上が激減してるっつうんで、そんなことではいかん、と一発奮起しちゃって何パイント飲んだか覚えてないから結構酔ってるんだけれども、そんな些細なことは気にせず今宵も元気に行ってみよう。

だいたいあれよね、Best British BandがThe Libertinesとか、Best Live BandがMuseとかさあ。まあよかばってん。わたしゃどっちかっつうとThe KillersとかThe Strokesとか、メリケン・バンドのほうがよっぽどUKっぽい感じで好いとっちゃけどね、この頃では。なんかこう、いま人気のある(注:英国において。他国のことは知らないので)ブリティッシュ・バンドって、緩かっちゃんね、全体的に。もっと締め上げんや、あんたたちゃあ、って感じで。Franz Ferdinandはオッケーやけど、なんかいかにもおタクな感じがねえええ。

ま、でも、ほんとはおばはんにはそういうことはどうでもよくって、わたしが書きたかったのは、Feargal Sharkey(写真) なのよ、The Undertonesの。John Peelが、Special Award For Lifelong Service To Musicってのを受賞したんで、プレゼンターとして出て来たのよ、彼が。だって、やっぱりJohn Peelと云えば彼でしょ。Teenage Kicksは、Peel御大の最愛の楽曲で、本人が墓石に歌詞を刻めとまで言ってたわけだから。ところがあんた、Feargalの野郎、スポーツ刈りの伸びかけみたいな頭で出てきやがって、凄くいい顔してんのよ、これが。こう、大工の八っつぁんみたいな。今、政府関係の、ライブ・ミュージックを促進するタスク・フォースかなんかで働いておられるらしいんだけれども、すっきりした職人みたいな顔で出て来て「John Peelがラジオで僕たちの曲をかけた日に、僕の人生は変わった」なんてスピーチされるもんだから、またもやじーんと来ちゃって、困っっちゃったわよ、こっちは。酔ってるし。

ニュー・オーダーが功労賞みたいなやつ貰って演奏してたのも、つい居間で踊っちゃったけれども、やっぱFeargal Sharkeyがハイライトだったわね、おばはんにとっては。中年になって、ああいう種類のいい顔になる人ってのは、いいね、ほんと、男も女も。明日の朝も起きようかなって気にさせられる。

詳しい賞の結果はhttp://www.shockwavesnmeawards.com/

追記:そうそう。Best Movieは「ショーン・オブ・ザ・デッド」でした。ふふふ。NMEとわたしぐらいは評価してあげないとね。でも、授賞式の司会がそもそもサイモン・ペグとニック・フロスト(「ショーン・・・」のしがない主人公コンビ)だったから、結果は見え見えだったけど。

  
Posted by mikako0607jp at 10:11 MUSIC 

2005年02月18日

己を笑うという伝統

Gary Lineker近影さて、この写真、誰だかわかりますか?

英国在住の方々はすでにおわかりでしょうが、日本の方々のためにちょっくら説明を加えておくと、この御仁は、Jリーグ創設時に、ジーコと並ぶ大物外国人選手として名古屋グランパスに招かれたこともあり、現在はBBCサッカー番組名物プレゼンターとして、そして、子供たちの間ではポテトチップスのCMでおどけてる愉快なおじさんとして有名な、リネカー氏であります。

今度はCMでブリトニー・スピアーズの扮装をなさるそうで。オースティン・パワーズになって紫のスーツで踊り狂ってるヴァージョンが個人的には好きだったんですが。この人も相変わらず芸人ごころを感じさせてくれますな。元世界の得点王などと云う過去には微塵も囚われておられません。

つくづく思うんだけれども、英国には、己を笑うという伝統がやっぱりあるな。どこか自虐的っちゃあそうなんだけど、この人たちゃあ、あんまり自分の存在をたいしたものだとは思っておられない。それに対して日本には、自分のことをたいしたものであると確信しておられる方が多いようで、そういう人に限ってまた笑いのセンスが欠落しており、わたしは深く失望および絶望することが多いの。トホホ。なんて表現はわたしは死んでも使わないわよ。何なのかしら、あの冷笑してるくせに悲しいふりをしているような胸糞の悪い表現は。トホホはおまえじゃ。ぼてくりこかすぞ、きさん(注:ハードコアな博多弁。しばきたおすぞ、だらあ。の意)。

  
Posted by mikako0607jp at 06:50 TV 

2005年02月17日

ああ幻想のジェントルマン

チャールズ+カミラ婚約事件につき、法に背くとか背かないとか、国民は許さないとか許すとか、まあそういうドキュメンタリー番組が連日放送されている今日この頃の英国なんだけれども、
「日本の皇族は報道規制とかあるから、こんな何でも丸出しには報道されないわねー」
とわたしが言うと
「この国では全てがフェアだ。王族だろうが芸能人だろうが政治家だろうが、目立つ奴らは平等にネタにされる」
と連合い。
「それに、米国人なんかは、サクセスフルな奴らを尊敬したりする風潮があるらしいけれど、英国人は、やっかんで引きずり下ろそうとする。だって、サクセスした奴らなんて、憎たらしいじゃないか」
とも言うので
「でも、ジェントルマンの精神ってのはどうなのよ。英国人って紳士じゃないの」
とわたしが言うと、連合いは床にうち倒れて5分ほど笑った後、
「じゃあ憎たらしい気持ちを隠してへらへら笑ってるのが紳士なのか?そんなん、単なる腰抜けやんか。ああ、ミドルクラスなアイディアで気色が悪い」
と言って今度は怒り始めたので、わたしは黙って飯を食い続けたのでした。
ああ幻想のジェントルマン。ぷぷぷ。
  
Posted by mikako0607jp at 10:55 NEWS 

2005年02月15日

赤と黒

Sexy Barbie さて、今日(っつうか14日)はヴァレンタイン・デイ。と云うわけで、スーパーにカードを買いに行った。が、To my husbandと云う文句入りのカードが全然残っとらんやないかい。に対し、To my wifeのカードは山のように残っていて、男子諸君がすずなりになって選んでいる。生花売場に行ってみれば、男子諸君がもう何でもいいからとにかく買わねばと云う気迫丸出しで、花束をわしづかみにしてレジに向かっているし。

英国のヴァレンタインは、日本とは異なり、男女双方が貢物を行う日であって、大変にいやらしい。と云うかセクシー色濃厚なので、スーパーのヴァレンタイン売場にしても、スタンダールもびっくりの「赤と黒」だ。赤いハートに白レース、みたいな、日本のような清楚なアレンジは全く見られない。真紅のファーがふわふわついた手錠とか、LOVE GODの赤文字が股間部分にプリントされた黒い男性用下着、なんてものがスーパーの一角で平気で販売されており、幼児の手を引いた母ちゃんが、Madly naughtyなどと云う刺繍のついた黒い別珍のアイマスクを購入している姿などは、なんともシュールなものがある。

ほんでもって下着売場に行くと、これがまた、英国には、ヴァレンタインにはロッキー・ホラー・ショーの扮装で性交を行うきまりがあるのか。と訝りたくなるような下着セットがずらりと並んでいる。が、単品で見てみれば結構凝った刺繍の下着などもあり、そういった商品が、ヴァレンタイン当日の午後遅い時間になるとすでに半額になっているので、わたしのような貧乏人は、その時間帯を狙って出撃することになるわけである。

そんなわけで安売りコーナーで下着を漁っていると、不意に「君のサイズ、いくつ?」と話しかけてくる中年男子あり。「うちの嫁が、ちょうど君ぐらいのサイズなんだ」などと云うので「いや、同じぐらいに見えても、各部所の大きさには個人差があるから」とこちらが言っているにも拘らず、その男性が「これはどうかな」と言って豹柄のビスチェを見せたりするもんだから、「それはちょっとひどいかも」と意見を述べると、今度はピンク色のベビードール風スリップを手に掴んだりしてるから、「ちょっとそれも、カイリーちゃんだったら着るかもしれないけど、わたしだったら包みを開けた瞬間に笑う」などと言っているうちに、いつの間にかわたしが人様のロマンティック・ヴァレンタイン下着を選んでおり、当該男性は、結局わたしが選択した3組の下着を握りしめ、「半額だから、全部買う」と言ってレジの方に消えて行った。

白レースでふりふりの日本のヴァレンタインより、黒レースでウハウハの英国のヴァレンタインの方が、謳歌している感じが爽快でわたしは好きだな。どうせやる事は同じなんだもの。このあたり、「かわいい」もの好きの日本人と、「セクシー」なもの好きの英国人の差がはっきり出ていると思う。

と云うようなことを思索しながら、はっと気づいたのは、わたしが買いたい下着はもう安売りコーナーには一つも残っていないと云うことだった。だって、くだんの男性が全部持ってってしまったんだもの。あっはっはっ。時間を無駄にしてしまいました。またしても。

  
Posted by mikako0607jp at 07:33 OTHERS 

2005年02月14日

すすり泣くBAFTA(英アカデミー賞)

Mike Leigh監督賞がマイク・リー(写真)、主演女優賞がイメルダ・スタウントンだったから、作品賞も「ヴェラ・ドレイク」かと思っていたら、作品賞だけは「The Aviator」。折角スコセッシやディカプリオにロンドンまでご足労戴いて、何もあげないってのもねー。みたいな配慮なのか。ディカプリオは主演男優賞も「レイ」のジェイミー・フォックスに持ってかれちゃったし。

詳細はBAFTAサイトで

http://www.bafta.org/film/announce.htm

監督賞を授賞したときのマイク・リーの反応が印象的だった。まったく期待してなかったみたいで、困ったような顔でステージに上がってきて、「僕のキャラクターじゃないんだけれども、こればかりは本気で驚いている」と、相変わらず飄々としたコメント。そして、さらに印象深かったのが、それを見ていた客席のスコセッシの顔。瞳がきらりと光っていたのは、あれは悔し涙と云うより、マイク・リーを称える涙だったのか。

なんかこう、米アカデミー賞に比べて、英アカデミー賞ってやたら湿っぽいと云うか、会場で泣いてる奴が多い。こじんまりした業界だし、金が集まらずにみんな苦労してるからそうなるのかな。今年は特に、マイク・リー監督が活躍してるものだから、「ショーン・オブ・ザ・デッド」のサイモン・ペグのような輩ですら、こっそり涙を拭いたりしてる始末。

可笑しかったのは、カメラがしつこく北京人形ことチャン・ツィイーのアップを捉えていたこと。「House of Flying Daggers」は何も貰わなかったから、まったく意味はなかったんだけど。単にカメラマンの趣味なんだろうなあ。上り調子の人と云うのは、この辺でわかりますな。

助演女優賞は「当然よ」と云った感じで余裕のケイト・ブランシェット。だが、彼女、もうわたしの目にはキャサリン・ヘップバーンにしか見えない。それでなくても普段の喋り声が似てるんだから、思い切ってスキンヘッドにしてみる、ぐらいの大胆な変身をしないと、ドレスなど着用してしまうとケイト・ブランシェットなのかキャサリン・ヘップバーンなのか判然とせず、紛らわしい。

助演男優賞も、「やっぱりね」のクライヴ・オーウェン。この人がタキシードを着てると、わたしはどうしても「Croupier(邦題:ルール・オブ・デス カジノの死角)」(By マイク・ホッジズ監督)を思い出してしまう。(http://images.amazon.com/images/P/B0001BKACG.01.LZZZZZZZ.jpg) いや、「Croupier」は非常にいい映画なんだけどね。彼さえ主演でなければ。この人の顔ってのが、どうもわたしは苦手で。これはもう生理的なものだから、説明のしようはないんだけど。    

  
Posted by mikako0607jp at 07:37 MOVIE 

2005年02月13日

Small World Big Band

Small World Big Band1男は、「俺は馬鹿だ」と言いながら、どこかでそういう状態になっている自分や、そういう事を明言できる自分ってやつを人様に誇示したいって云う部分もあるんだろうけど、その点、女は「おロマンより団子」ってとこあるから、自分が馬鹿だったらそれは自分が馬鹿なのよ。それ以上でもそれ以下でもなく。でも、それがわかっていても、女だって馬鹿になることがあるわよね。・・・恋をすると。

珍しくそういうことを考えながら4曲目のValentine Moon。実はこういうのも好き。サム・ブラウンの声も。ジョージ・ハリスン最後のレコーディング曲になった2曲目Horse to the Waterも、ジョージには悪いけれども実は彼女が歌ったヴァージョンの方が素晴らしかったし。

5曲目のジョー・ストラマーのThe Return Of The Blues Cowboyは、聴く度に、力の抜けた爺さんになった彼というのも見てみたかった気がする。

マーク・アーモンドが17曲目を歌うところは、このアルバムが出た年のジュルホ(Jools Holland)のコンサートで見たんだけれども、「こいつ、歌えるやんか」と連合いもびっくりの出色の出来だった。バイク事故後初のロングインタビューが、少し前にデイリーメイル紙の付録雑誌についてたけど、ちょっとせつない感じは否めず。ここが踏ん張りどころなのかもしれんな。負けるなよ、マーク。

*上記はすべて、Jools Holland and His Rhythm & Blues Orchestra and Friendsの「Small World Big Band」(写真)に関してです。長過ぎて全部タイトル欄に入らないんだもの。

http://www.scarlet.nl/~gugten/album134.htm

追記:レイ・チャールズの伝記映画「RAY」の公開時期が、日本と英国はほぼ同時だったんだけど、その映画について、日本のYahooニュースで和田アキ子が語っていた頃、英国のYahooニュースではジュルホ(Jools Holland)が語っていた。ジュルホのバンドで和田アキ子が歌うと云う企画を一度やっていただきたい気がする。

  
Posted by mikako0607jp at 02:52 MUSIC 

2005年02月12日

The Art of the Novel・・・クンデラ先生

The Art of The Novelずっと前から、自分のサイトでライドン先生の尻を目にする度に「世の中には、’こうでなきゃいけない’っていう事はないんだ」と云う文句が目について、うーん、これ、どっか別のところでも聞いたことあるんだけど、いったい何処だったっけかなああ。と云うことが気になっていた。ところが今日、ひょんな事をきっかけとしてダニエル・デイ・ルイスの写真を目にするにあたり、わたしは突如として思い出したのである。

これ、クンデラ先生の「存在の耐えられない軽さ」のトマシュの台詞でしたね。つまり、クンデラ先生が創作なさった小説の主人公とライドン先生の言葉がシンクロしてたってわけ。「存在の耐えられない軽さ」の主人公は犬だ。と云う説もあるけれど(By うちの妹)。

クンデラ先生の小説には若い頃はまったことがあり、「不滅」以後の作品も一応チェックはしてるんだけど、エッセイの類は読んだことがなかった。で、読んでみたら、やはり凄かった。先生はセオリーの人だと思われがちだけれども、実はしっかり地に足のついた実践の人で、そこら辺の線の太さがやっぱり巨人だなと確認してしまうと、もう仰ぎ見るしかないわね。でっかい太陽として。

「何を言葉として選択したのかと云うことを読者に伝える以外に、作者が読者に伝えることなどない」。なんて。

おおおーっ。の拳も握り過ぎてもう腱鞘炎になりそう。

  
Posted by mikako0607jp at 08:20 BOOK 

2005年02月11日

Brit Awards

Joss Stoneさて、今夜はBrit Awardsを観ておりました。我家も。

受賞者等の詳細は、http://brits.co.uk/ 

以下、印象に残ったことを幾つか。

*Joss Stone(写真)が妙に別嬪やったぞ。だいたいこのお嬢さん、化粧が薄いときに笑うとジャニス・ジョプリンにそっくりじゃん。それが現代のジャニジョプと呼ばれ始めた直接の原因だと思うんだけれども、メークさんが上手かったんやろなー。えらく今夜はFOXYな美女でのけぞった。

*結局過去25年間のベストソングっちゅうやつに選ばれたのはロビー・ウィリアムズの「Angels」やったわけやけども、それを、彼はステージでJossとデュエットしていたが、っつうことはあれかしら。彼がモリ蔵に「Brit Awardsでデュエットして欲しい」と申し込んで断られたってのは、もしかして、この部分のこと???近頃の若いもんは本当にものを知らんで困る。と思って大笑いしました。

*スージー・スーが賞のプレゼンターとして登場。相変わらず、ゴシックにお顔を塗りこめて。しかし、こうして彼女とケリー・オズボーンを同じ番組で見ると、スージーはそもそも素材が美しかったのだと云うことが嫌と云うほどわかる。

*シザー・シスターズが複数の賞を貰っておりましたが、あれよね、いつも思うけど、ここのフロントの二人って、ジャミロクワイのJKと「イーストエンダーズ」のゾーイって感じ。ほんでその「イーストエンダーズ」のゾーイの方が、スージー・スーからトロフィーを受取るときに、スージーをぎゅーっと抱きしめ、マイクロフォンで「スージー・スーと云う女性がいなければ、私は今ここにはいなかった」などと言うもんだから、ちょっと泣きが入りそうになりました、おばはんも。

*ボブゲルが功労賞貰って、I Don't Like MondaysとRat Trapを披露。政治活動と募金活動以外のことをやってるボブゲルを久しぶりに見た。最初はなんか違和感があって、ああ、駄目かなと思ってたんだけど、勘が戻ってきたのか昔とった杵柄なのか最後のほうはやけに格好よくて。音楽やるべきですな。この人は。

  
Posted by mikako0607jp at 08:37 MUSIC 

プリンス・ハリー(日本ではなぜかヘンリー王子)の日記

プリンス・チャールズのエンゲージメントに際し、日本の方々にはヘンリー王子、そして、英国の皆さんにはプリンス・ハリーとして知られている人物の日記が、ガーディアン紙に掲載されており、大笑いさせていただいたので、ここにリンクさせていただきたいと思う。特に、第三パラグラフに注目。
 
 
注:本当に本人が書いたわけではありません。なんぼハリーがファンキーでアホでも、そこまではね。
  
Posted by mikako0607jp at 08:15 NEWS 

2005年02月10日

イングランドVSオランダ、0−0。

Shaun Wright Phillips終始Confusedって感じだった。やってる方も観てるほうも。スヴェンは何を考えていきなり4−3−3を試したのかしら。フレンドリイだからそりゃ試したいことは試した方がいいとは思うけど、なにも本番では絶対に使わないようなフォーメイションまで試す必要はないような。ベッカムはまた中央でだらだら下がって行って何がしたいのかようわからんし。期待のShaun Wright-Phillips(写真)は、いいとこ見せようとしてふかし過ぎだし。父ちゃんに似てのぼせもん(注:すぐ調子に乗る人間の意)なのか。でも、血は繫がってない父子のはずなんだが、彼とIan Wrightは。父ちゃんの方はこっちhttp://level.xdap.jp/Wright_I.htm)。

あんまり最近フットボールの話をしてないんだけど、実は今、プレミアの方が面白い。アースナルとマンUの二位争いが。(一位はもうチェルシーで仕方ないのよ。ロシアン・マフィアに買われてから、金はいくらだってあるんだから)アースナルとマンUって、監督同士も性格が正反対で仲悪いし、宿命のライバルなのよね。ほんで近年は、マンUが負け続けだったわけじゃない。ところがここに来て、今年はマンUがアースナル抜いたのよ。

ジョン・ライドン先生には悪いけれどもわたしは今年はマンUに肩入れしている。だって、顔ぶれがいいんだもの。「俺はスコティッシュだからイングランド代表試合なんざどうでもいい」と横暴なことを言って代表監督を困らせるファーガソン監督、タックルされたらきっちりリヴェンジして相手を負傷させる主将ロイ・キーン、ラリッていてもディフェンスの柱を務めるリオ・ファーディナンド、ぶち切れると相手チームの選手に蹴りも入れるが点も入れまくるルーニイ、控えのベンチからFワードを連発して審判をびびらせるアラン・スミス。ってもう、ずらっと並べて写真撮ったらまるでギャング映画のポスターみたいなんだもの。ベッカムがいなくなってからのマンUは、ファーガソン監督の目指す方向に進んでると思うなあ。

  
Posted by mikako0607jp at 07:48 NEWS 

2005年02月09日

スプリングロール&チップス

今日(っちゅうか、2月8日)は、パンケーキ・デイ(Pancake Day)だったのねえ・・・。なんて夜になってから呟いていたら「貴様はそれでもクリスチャンか」と連合いに罵倒されたんだけれども、そんなもん、わたしがクライスト教を奉じておったのは、とおーい、とおーーい、気が遠くなりそうにむかーしの話ですし、言ってみればあちらさまから破門された身ですから、明日から四旬節などと言われても、わたしは食いますよ、肉。牛乳も飲むし、卵も食う。ほしたらパンケーキを盛大に焼きまくって家の中の牛乳・卵を使いきらねばならぬ理由はどこにもございませんので、我家にとってはパンケーキ・デイなんてものは何の意味もありません。今では99%(推定)の英国の家庭がそうであるように。
 
パンケーキどころか、今日はバタバタ忙しかったんで飯もつくれず、フィッシュ&チップス屋へ。連合いはコッド(ラージね)&チップスでわたしはスプリングロール&チップス。春巻とチップスなんておかしいと思うでしょ、日本の方々は。でも、あるのよ、チップス屋には。特に中国人、インド人が経営しているところには必ず。わたしも昔は、チップスと春巻なんておかしいじゃないか。春巻には酢醤油とご飯だろう。奇妙奇天烈な組み合わせで食うな、気色の悪い。と机を叩いたものだったけれども、もはや舌が腐りきってしまったのでしょう。いつの間にか春巻とチップスに塩とビネガーぶっかけて、平気でケチャップつけて食うようになっていました。
 
さて、明日(っちゅうか9日)は、イングランドVSオランダ戦。ルーニイは当然ながら、Shaun Wright-Phillipsに注目してます、わたしは。お父さんも好きだったし(今でも面白いし)。
  
Posted by mikako0607jp at 08:23 OTHERS 

2005年02月08日

尻取り。尻鳥。いや、尻フェチじゃなくて。

うちのサイトの特徴として、「頑張ってください」の激励メールが来ることは殆どないが、「僕も、わたしも、なんとかやっています」の報告はちょくちょくやって来る。嬉しいことだと思う。そういう時は、ほんとにサイトをやってて良かったと思う。
 
なんて書いちゃうとまるで辻仁成のオールナイトニッポン。たしか、タモリかビートたけしの枠の後が辻仁成だったと思うんだけど、3時になると彼が出て来て「壊れたハートの天使たちに」だの「朝日と共に新しくなるブランニューな僕たち」だの、そういう事を真剣に言うもんだから、大笑いさせてもらったものだった。彼の小説も、やはりあのようにシュールなのだろうか?
 
シュール。と云えば、Magnus Millsの「Only When The Sun Shines Brightly」。何もない。そういう小説がいくらお洒落とは云え、ここまで何もなくてもいいものなのか。何かあるとしたら、サイズよね、これ。日本の文庫本ぐらいのサイズで。こんな小さい本、英国にはないもん。何もない。でも、サイズが斬新。
 
サイズが斬新と云えば、ブロードシート。最近はタブロイド・サイズが出てるから、通勤の折には楽になっただろうな。昔は真面目な新聞はみんなデカかったから、電車の中で読むのやおいかんやった(注:ハードコアな博多弁。骨が折れた、大変だった、の意)もの、混んでるときは。わたしなんか通勤してた時はThe Sunばっかり読んでた。
 
The Sunばっかり読んでたってのは、9.11後の対応で同紙に惚れたから。だって、あのときは、ブロードシートもタブロイドも全紙が崩れ行くWTCだのビン・ラディンの写真だのを一面掲載してたのに、The Sunだけは宣言したのよ。「世間が暗くなってるからこそ、本紙は一切テロ報道はしない。あくまでも姉ちゃんたちの裸で、人々の心を明るく照らしたい」と。この心意気がね。
 
心意気と云えばジョン・ライドン先生。去年、彼がジャングルの中で「俺はThe Sunを読んでる」と発言したものだから、同紙の宣伝文句に、しばらく「ジョニー・ロットンも読んでるThe Sun」なんてスローガンが使われてたぐらいなんだけれども、敢えてThe Sunを読んでいると言ってみるその心意気がね。建築現場のおっさんたちにも愛される理由でしょう。
 
建築現場のおっさんと云えば、英国のビルダーたちのステレオタイプ的なイメージは、バギーのズボンから半ケツ出して働いている姿。ビールのCM(カールスバーグかな?)で、休暇先のホテルの窓を開けると眼下が建設現場だったので、青年たちが激怒してると、バギーパンツから半ケツ出して働いてるのがみんな綺麗な姉ちゃんばかりだった。みたいのがありましたね。
と云うわけで、けっして意図したわけではありませんが、やはり尻に落ち着きました。いや、だから、フェチじゃないってば。尻も屁も。
  
Posted by mikako0607jp at 07:07 OTHERS 

2005年02月07日

The 100 Greatest Pop Videos (CH4)

と云う番組を今夜は観たんだけれども。でも、昼間は行動しちゃったわ、珍しく。ブライトン・ピアとマリーナを往復で歩いちゃったりなんかして。金がないからと云ってしみったれた暮らしをしとったら益々気力が湧かんようになるんじゃ。もともと歪んでる人間性も曲がる一方だし。それならいっそ、素直に使ってしまえ、明日のことは考えるな。ノー・フューチャー。なんつって、スパニッシュ・タパス食って映画まで観ちゃったし。
 
おっとまた脱線してるけど、そうそう。偉大なるポップ・ビデオ100本。10位までは以下の通 り。
  1Michael Jackson  Thriller
  2Peter Gabriel   Sledgehammer
  3A-ha   Take on Me
  4Queen  Bohemian Rhapsody
  5Madonna   Like a Prayer
  6Robbie Williams   Rock DJ
  7Michael Jackson   Billie Jean
  8The Verve   Bittersweet Symphony
  9Madonna   Vogue
10Nirvana   Smells Like Teen Spirit
 
詳細は以下で。
 
The Verbeの「Bittersweet Symphony」がやっぱ格好いいなあ。「ロンドンに出て来たばかりのノーザナー(北部出身者)は、みんなああいう風に肩をいからせて歩くもんだよ」と云うコメントに、そうよねえ、これって、例えば福岡出身のバンドマンとかが花の大東京に出た場合とかにも言えるわよね。と妙に納得。そういう視点から、これからはあのビデオを観ちゃうだろうと思う。
 
わたし、実はマドンナの「Like a Prayer」もかなり好き。あのユーモアのセンスとスケベさが。ピエール&ジルなゲイっぽさも。実家にうち捨ててある(本当に捨ててある可能性もあり)写真集が物凄く見たくなった。1位の「スリラー」のビデオは久しぶりに見たけど、なんかこう、その後の彼の人生を考えると、あのビデオって非常に深いものを示唆していたのかなと。モンスターになりたいと主張したのは本人みたいだし。
 
追記:ときに、CH4は今年、The 100 Greatest Albumsもやるみたいで投票が始まってます。わたしも早速DONE。何に投票したかはもう言わずもがなでしょうけれども。
  
Posted by mikako0607jp at 09:52 MUSIC 

2005年02月06日

TVづけ。金もないし。

The Rotters Club金もないし、連合いは軽い鬱期に入ってて面白くないし、TVづけのサタデイ・ナイトでした。印象に残ったものを3つ。

●What Tony Blair Can Learn From The Iron Lady(CH4)

出ました。ついに。トニー・ブレアが鉄の女から学べること。なんて云う、サッチャー外交待望論の番組が。

隣室で聞いていた秘書がぶっとぶほどの啖呵でレーガンを叱り飛ばし、ゴルバチョフと食事した際には最初から最後まで口論を続け、食事の後で「あの男とはビジネス出来るわね」とぼそっと言ったという鉄の女。印象に残ったのはSpectator誌のジャーナリストの言葉。「如何なる場合でもMrs Tは、自分のアイデンティティーをしっかり持っていた。ブレアにはそれがない」「ブレアの欠点は、人に好かれようとするところ。Mrs Tは人に好かれようが嫌われようがそんな事は気にしちゃいなかった」ってのは頷ける。

さらに、「Mrs Tがあのような強烈な首相になれたのは女だから。男はあそこまでDecisiveにはなれない」ってのにも考えさせられました。いろいろな意味で。

●FILM−KIKUJIRO(BBC4)

連合いが、主人公の少年の自宅正面の映像を見て、「あああああ、俺は日本に行きたい。みんなが鉢に植物を植えたりして自分ちがナイスに見えるよう努力をし、ヴァイオレンスはないし、路上は清掃してあってクリーンだし、天国みたいじゃないか」って、そりゃあうちの近辺のガラの悪さと比べるとそうかもしれんね、と思ってちょっと笑いたかったけど堪え。きゃつが鬱のときにうっかり笑うと物が飛ぶから。

●The Rotters’ Club (BBC2)

幅広い意味での70年代がお好きな方は皆さん観ておられるはずですが。今週は水曜日に観れなかったんで、再放送でチェック。面白いのは当たり前なんだけど、主人公がかわいいですなー(写真)。初見では何とも思わなかったんだけど、ナイーヴで知的でシャイな質感が素晴らしく、特に姉を見舞いに行くシーンなどで、ちょっとぐっときてます。おばはんは。来週でもう終わりなんて、淋しいわ。

  
Posted by mikako0607jp at 09:52 TV 

2005年02月05日

色欲是空

色欲是空最近、結構よく本を読んでる。と云うと暇なのがバレバレなんだけれども。そうなの。まずいの、こんなことじゃ。仕事が少なくて。ほしたら営業活動などの外向きの努力を始めればいいんだけれど、もともと人づきあいが苦手+面倒くさい方だし、場合によっては失語症に陥ったりしてスラスラ喋れない体質だから、やっぱりこういう人間には自営業は無理なのかな、と思う。ってこんなことつらつら書いても陰気なだけでクソ面白くも何ともないから、そう、本なのよ、本。

洋書は貰ったり購入したりしてて読んでないのが結構あるから読むものに不自由はしないんだけれども、和書が切れてるなあ、と思って日本のサイトで今売れてる本をリサーチしてたら、「純愛」とか「恋愛小説」とか「ひたむきな恋心」とか、ほんなんばっかやんけ、解説文が。もしかすると、あれなの?日本って、乳繰り合いの話が流行してるの?

でも、そうなのかなあ、と思ってよく見てみると、どうも乳繰り合いまでも行ってないのね。まだお互いにあれこれ妄想してほんわかしてる段階、って云うか、要するにプラトニック・ラブね。色欲のウォーミングアップってやつ。

恋愛などと云うものは、色欲を巧妙に言い繕いし言葉であるにも拘らず、恋愛至上主義とは何事か。いやらしい。色魔集団なのか、貴様らは。と書いたのもやはりGEMINI・D兄なんだけど、なんだかそのくだりを思い出しちゃったわ。いつの間にか色魔国家になり果てておられたなんて。そういうことを考えながら本を選んでいると唐突に焼肉が食べたくなって困りました。カルビとロース。あとは焼肉のたれと白飯だけでだああっと一気に。色欲と焼肉の関係については長くなるのでここでは触れませんが。

  
Posted by mikako0607jp at 09:32 BOOK 

2005年02月04日

今年のオスカーに物申す

Taxi Driver今年のオスカー(要するにアカデミー賞ね)に物申す。誰もわたしの言うことなんか聞いちゃおらんやろうけれども。

いや、今日ガーディアン紙をチェックしてて目についた記事なんやけれども、どうもスコセッシ&デ・ニーロが、「タクシードライバー」の続編をつくる相談中らしいのである。

ほしたらよ、何も「悲願だから」という理由で今年スコセッシにオスカーあげなくても、そっちで受賞させてあげると云うのが、ここまで来たら筋なんじゃないかとわたしは思う。と云うのも、「The Aviator」じゃなんかこう、スコセッシ作品としては不発感満載だから、どうもその、「爺さん可哀相だから」では賞を貰って欲しくないんだな、彼のような人には。

映画としては「Million Dollar Baby」の方が断然素晴らしかったし。この映画には、わたしはかなり意表を突かれたんやけれども、けっしてスポーツものとか、感動の盛り上がり映画とかではなくて、終盤は絶望的に盛り下がるんやけれどもその部分がうまいんだな、って云うか、ちょうどいい暗さ。淡々が絶妙で。技あり、でしょう、あれは。

よってわたしはここにオスカーの作品賞および監督賞を「Million Dollar Baby」およびクリント・イーストウッドに与え、スコセッシには今年も涙をのんでいただき、どっひゃあああああ、と腰が抜けて映画館の椅子から立ち上がれなくなるような「タクシードライバー」の続編をつくっていただきたい意思を、表明させていただきたく存じ申し上げます。

  
Posted by mikako0607jp at 10:38 MOVIE 

2005年02月03日

ジョン・ライドン先生にわたしが最近冷たいって?

ある筋から(って云うか無記名)上記のようなご指摘をいただきましたが、わたしはね、1年みっちりやったんだよ、さすがに飽きるじゃないの。なんぼ長浜ラーメン大好きでも、1年365日食ったら飽きるでしょ。マクドナルドなんか30日食ったら絶命する恐れもあるんだから。同じものばっかり食うのはよくないの。精神衛生上。惰性になっちゃうし。「習慣は必ず悪癖になる」とアウグスティヌスだって言ってるじゃないの。
 
愛にはね、距離感が大事なのよ。
再び先生の動きがわたしの心の琴線をがっちり掴み、わたしの内側から愛が噴出炎上するようなことにでもなれば、憑かれたようにライドンページを更新する日も来るやもしれません。が、どうしても先生に関する記事に飢えていると云う方は、以下のリンクより、当サイトのライドンページについて語っておられる方々のブログをご覧になってくだされ。かなり面白いのもあるので。
 
  
Posted by mikako0607jp at 10:03 MUSIC 

2005年02月02日

お知らせ:こちらの方も、ひとつ宜しく。

今月より、MovieWalkerさんの’ゴシップ&ニュース’にも、UK発ネタをちょくちょく書かせていただくことになりましたので、映画お好きな方は、こちらの方も、ひとつ宜しく。
 
 
 
  
Posted by mikako0607jp at 08:32 MOVIE 

今週の復活野郎

Blunkett2昨年の12月、「今、最もパンクな男」としてわたしに大評価されていたブランケット元内相(事情をご存知ない方は12月16日の日記をご参照くだされ)。辞職会見後、霙の中を去って行く哀切きわまりない彼の写真に、思わず「今後の立ち上がりを熱く支持」と書いたわたしだったが、そのブランケット君が、思いもよらなかった立ち上がりを見せた。

なんと、ブランケット君と愛人のラブストーリーが、ウエストエンドのミュージカルになると云うのである。今年4月にプレヴューが予定されているそうで、プロデューサーによれば、最近BBCで放映されて話題になった「オペラ・ジェリー・スプリンガー」と「危険な関係」をミックスしたような作品になるとか。

盲目の人格者からファンキーなスケベおやじへ、そして、恥まみれの爆沈野郎からウエストエンド・ミュージカルのスターへ(何もブランケット君が自ら演じるわけではないが)。相変わらず、いいねー、ブランケット君。振幅の大きい、笑いに満ちた人生。これよ、これ。こいつもふたご座らしいし。あーはははは。

  
Posted by mikako0607jp at 07:49 NEWS 

2005年02月01日

Larry's Party---Carol Shields

Larry's Party六年ほど前だったか、日本に帰省したときに、道場六三郎が全国を旅しながら料理をすると云う番組があった。で、わたしは実家の炬燵ばたで焼酎を飲みながらそれを観ていたわけだが、あのとき、親父がぼそっと「この人は、よっぽど自分の仕事が好いとっちゃろうね」と言ったのを覚えている。

この本の主人公であるところのラリーと云う男性は、若くして結婚し、離婚し、再婚して、また離婚したりなんかしているうちに40代後半になり、ある日、配偶者No.1およびNo.2と現在の恋人を招待してディナー・パーティーを開く。そのパーティーがこの話のクライマックスになってるわけなんだけれども、この小説の洗練されたほろ苦い男女関係の根底には、ラリーには何よりも愛する仕事があり、その仕事で成功していると云う事実があると思う。

現実問題として、恋人と過ごすより、配偶者と過ごすより、親兄弟、友人と過ごすより長い時間を、わたしたちは働いて過ごす。それだけの長い時間を、自分の好きなことに没頭して生きられる人は世の中で一番幸福な人だ。乳繰り合いなんてのは一時のことだ。人は一生働かなくてはならないのだから。

幸福な人の、幸福な話である。わたしは俄然不幸な気分になったが。

  
Posted by mikako0607jp at 08:04 BOOK