2005年05月31日

連休明けもいろいろ。

*金原ひとみの「蛇にピアス」が今週英国でも発売されるのを受け、ガーディアン紙ARTSページが、著者インタビューおよび日本のフェミニズム、日本女性のカルチャーの変遷に関する考察記事掲載。
 
「言葉と小道具が過激なだけで中身は普通の青春ばなし。読む必要なかよ」と信頼できる筋から断言されたので、わたしはこの本は読んでない。
 
言葉と小道具が過激な書き物ってのは、80年代の初頭、パンク・インディー系の音を愛する女の子たちが好んで書いたものである。ただ、あの時代は、現代のように「ちょっと過激な女の子」が一般的に流行していたわけでも、「キュート。ふふふ」なんつっておっさんたちに愛されたわけでもなく、犬の首輪を装着してボロボロに引き裂いたミニスカートと黒い網タイツを履いて歩いただけで左右各3メートルぐらいは通行人が近付いてこないような時代だった。だから、あの時代の女の子たちは、自分たちでコピー機を駆使して、学級通信に毛の生えたようなしょぼい同人誌をつくってごくごく狭い世界で流通するしかなかったんだよね。
 
金原嬢の小説は読んでないので何とも言えませんが、おそらく、あの頃の女の子たちが書いていたもののような勢いや激しさはないんじゃないかと、思わずにはいられない。
 
*もう一つ文芸関係。CH4が、30日7時から1時間枠でThree Authors In Search Of The Novel放送。Kazuo Ishiguro、Julian Barnes、Jonathan Coeの超豪華顔ぶれが、英国文学界の過去・現在・未来について対談。日本から来た駐在員の人なんかがよく、「英国のテレビは面白くない」なんて言うけど、こんな番組が、日本で祭日の午後7時から放送されるか?視聴者の母国語を喋っているのにも拘らずわざわざ字幕をつけるような国のテレビ番組こそ、わたしにはようわからん。パンチラインというものは、わざわざビジュアルにして強調しなくとも人を笑わせるもの。芸を磨け。いやしくもそれを生業としているのなら。
 
*その後の日本でのピアノマン報道についてじょんこさんからメイルあり。独自に取材・報道しているのは日本だけ。って、それ、確かにそうかもしれない。英国ではもう思い切り盛り下がってますから。なんでなんだろうな。日本人はああいう話題を追いがちで。日本人って、暇なのかな。でも、告白してしまえば、わたしはものすごく暇です。あはははははは。ははは。は。
  

Posted by mikako0607jp at 08:09 BOOK 

2005年05月30日

連休中のいろいろ。

いまの方が色っぽい。*Friday Night With Jonathan Rossに、ミッキー・ローク(写真。左は昔で右はいま)出演。おそらくわたしは(ものすごく)少数派なんでしょうが、いまのミッキーの顔が好き。「鼻なんか5回折って手術したから、もう原型はとどめてないよ」って。色っぽくなったぞ、この男。ジャミロクワイのJKも出演。この人は最近、「ウィノナ・ライダーはセックス狂で、俺を憔悴させた」みたいなゴシップ・ネタを急に流しはじめたなあ、と思ってたら、CDが出るわけね。

*28日の日記で書いた「PLAINSONG」の米ドラマ。Y田さんよりメイルで教えていただきました。Victoriaはもうちょい華奢な不良少女のイメージでしたが、McPheron兄弟はいい線行ってる行ってる。

http://www.cbs.com/specials/plainsong/sweepstakes.shtml

*Later With Jools Holland(ジュールズ倶楽部)。ブラック・フランシスことFrank Black出演。I Burn Todayという曲を披露。アコギタ抱えてズンチャ、ズンチャ、とやり始めたときは、喋り方が金八化するだけではなく、音楽的にも海援隊になってしまったのかと一瞬懸念した。おばはんはやはりPixiesが好きでした。と云っても、同い年なんだけどね、彼とは。その他、EelsとVan Morrisonが◎だった。

*American Idol決勝は盛り下がりましたね。っつうか、あのシリーズはどうしても、決勝は退屈になる宿命にある。優勝者の初シングルのA・Bサイドが課題曲になるから。英ヴァージョンでも米ヴァージョンでも、もれなく屑だもん、それらの曲たちが。

*先日、欧州CLでリヴァプールが優勝したときの、GKのくねくねダンスの話を書きましたが、どうやらあれは、21年前にリヴァプールが優勝したときのGKが使った技であり、そのときのGKが、「PKではくねくね踊れ」とDUDEKに言っていたんだとか。しかも、近所の少年Aの話によれば、どうやら英国の少年たちが、早くもあの技をフットボールに取り入れ始めた模様。これから、ゴール・キーピング・テクニークの一つとして、無気味なダンスが定着するのか?いろんな踊りをする奴が出てきたらフットボール観戦の楽しみも増えそうで、個人的にはワクワク。

  
Posted by mikako0607jp at 09:31 TV 

2005年05月28日

一つのメルヘン:PLAINSONG--- Kent Haruf

PLAINSONG*米国コロラド州の片田舎で暮らす人々の、単調な日常が淡々と描かれているだけの小説。PLAINSONGの題名通り、複数の人間の時間や経験が平行に流れ、ばらばらに存在しているんだけれども実は一つの歌になっている。

*この話の中に、ど田舎で暮らす二人の無骨な農夫の話が出てくる。人里離れた農家で孤独に暮らしている兄弟オヤジである。で、ひょんなことからその二人が、身寄りのない妊娠中の17歳の少女と一緒に暮らすことになる。「こりゃ輪姦・監禁・殺人のルートだな」とわたしは思ったが、そうはならない。おっさん兄弟は少女を慈しみ、(途中で少女は自分を妊娠させた青年の許に走ったりもするが、結局戻ってくる)少女は赤ん坊を出産し、4人で(けっして淫猥な関係にはならず)家族として暮らす。

*現実味のない話だが、わたしはこのメルヘンは好きだ。この人たちは、ふりふり互いの頭を撫であったり、わらわら他人と手を繋ごうとしたりして、仮想の連帯感で自らの孤独を誤魔化そうとしない。ただそれぞれが無器用に、淡々と、静かにしょぼく日常を生きているだけなのに、なぜか人間の最深部にあるもので触れ合っている。だからこそ、ああこういう事もありなんじゃないかと云う希望(う。)が垣間見える。

*今世紀のはじめ、米英両国で大売れした本だ。日本であのメルヒェン本が売れていたのとそう違わない時期、米英ではこのメルヘン本が売れていたのである。でも、メルヒェンの好きな人は、きっと数ページで飽きると思うので、買って読んだりしないでください。ここにあるのは、ふりふりやわらわらが極限まで排除された世界なので。

追記:米国で昨年ドラマ化されたとか?ご覧になった方、情報お待ちしてます。(そういえば、日本のメルヒェンの方も小泉今日子でドラマ化されたみたいだけど)

  
Posted by mikako0607jp at 10:17 BOOK 

2005年05月27日

一つのメルヒェン

王子じゃなくて、ツバメさんのバカタレさに泣くのよ。ようやく「センセイの鞄」と云う本を読んだ。わたしは川上氏の短編には結構好きなものがある。で、文庫本になってたので、本書も日本から送ってもらうことにしたのである。しかし。これは。

「ツキコさんは、とてもいい子ですね」。そう言って、センセイはわたしの頭を撫でた。

エンドレスで挿入されるこのシーン。これが出てくる度にすべてが壊れる。少なくともわたしは、金縛りにあう&PUKEしそうになる。メルヒェンなんだろうな、と覚悟はしていたんだが。誤解しないで欲しいが、わたしはメルヘンは嫌いではない。「人魚姫」とか、ワイルドの「幸福な王子」(写真。っちゅうか、絵)とか。どうしてそこまでするのか。何処かおかしいんじゃないか、君たちは。と、読むたびに泣かされる。

が、「いい子ですね」。って、これ、だって、40前の女の頭を、70前の爺さんが撫でてるんでしょ。ほんで褥で乳繰り合いながらもまだ「いい子ですね」なんてやってるわけでしょ。気色悪くないか?とわたしは申し上げているんですけれども、それは何も中年と老年だから気色悪い、などという世間体ちっくな問題を提起してるわけじゃなくて、大波小波乗り越えて生きてきた四十女の頭をよ、「いい子ですね」なんてふりふり撫でる男がいたら、わたしなら布団から蹴り出すだろう。そのことが言いたいわけである。それに、ほんなことをされてうっとりしてその気になる女なんて、いるのか?萌え小説なのか、ひょっとしてこれは、年寄り向けの。

なんでも、日本ではおっさんたちの間で大ヒットしたらしいが、なんかこう、「ランティエ」についた句点を思い出さずにはいられない。ああ気色わる。などと云うことを考えるにつけ、読後の印象が、まるで毒後の印象みたいになってしまった小説として、記憶に残る作品ではある。「反復される’いい子’シーンは、風刺ですか?それともマーケティングですか」と問うてみたい気がする。

しかし。ふりふり撫でたり撫でられたりしたい中高年が多いいのかなああ。あとほら、わらわら輪になって、みんなで手えーをつーなごー、ほーら、ほーおら、大きなおなべができましたあ、とかやってる中高年ね。火をつけて燃やしたくなる。

  
Posted by mikako0607jp at 09:07 BOOK 

2005年05月26日

リヴァプールの踊り勝ち:Champions League Final

踊り勝ったポーランド人いやあ、びっくりしました。チャンピオンズ・リーグのリヴァプール。まさか優勝するなんて。前半ACミランに3点入れられたときには、こりゃもう駄目よね、なんてさっさと見切りをつけて、後半は見ないから。なんつって風呂に入ってたんだけど、出てきたら、いきなり連合いと隣家の息子が「3−3!」なんて言うから冗談かと思えば本気なんだもの。

しかもあの、延長戦の果てのPK戦。週末のFAカップ・ファイナルのカーボンコピーみたい。と思っていたら、一つ違っていたのが、リヴァプールのGKのDUDEKでした。PK戦になってから、ゴールの中で左右にぴょんぴょん跳ねてたうちはまだ良かったんだけど、そのうち、なんか膝の関節が交互にへなへな抜け落ちてゆくかのような無気味なくねくねダンスを披露。あれじゃペナルティーを蹴る選手に対する威嚇にも何にもなっとらんやろう、と大笑いしながら、ふと「でも、こんなに笑えるってことは、リヴァプール、もしかして勝つんやない」の直感が脳裏を走ったところ、ほんとにACミランの選手がペナルティーをたて続けに失敗。いつの間にかリヴァプールが優勝していました。

試合後、ITV1の解説者Terry Venables(元イングランド代表監督。コックニーやくざの親分みたいで、結構好き)が、「キーパーにゴールの中であんな珍妙なダンスをされたら、俺だってやる気をそがれる」とコメントしていたのにまた笑った。リヴァプールの踊り勝ち。でしたね。やはり、ダンシングは最強。

リヴァプール方面は、きっと今夜は、朝まで飲む、叫ぶ、歌う。の大騒ぎなんでしょうね。いつも老けたコメントの多いスティーヴン・ジェラードが、少年のようにはしゃいでいた姿が印象的で。やっぱり今、ふたご座は、いけてるのか???と、またもアホな妄想を抱きつつ、あ、でも、乳癌のカイリーもいるから。と思い直す。実は、カイリー・ミノーグも、マリリン・モンローもふたご座ですよ。と云うメイルをいただき、ほらね、やっぱりふたご座のMはセックスシンボルになる宿命なのよ。なんてひとり納得してたら、ふと、モリッシーのMもここに入ることに気がつき、酔いが醒めました。

  
Posted by mikako0607jp at 07:09 NEWS 

2005年05月25日

SCARY。ってのはこういう話のことなのよ。

セラフィールド英国カンブリア地方セラフィールドのTHORP(核燃料再処理プラント)の配管が破断し、原爆20−100発分(諸説あり)のプルトニウムやウランを含む液体(競泳用プールの約半分の体積)が漏洩するという大事故が、4月に発生していた。

と云っても、このニュースが英国の科学誌(電子版)や大手新聞で明らかにされたのは5月9日のことであり、バレた理由は5月8日に閣僚に配布されたブリーフィング資料がどっかでリークしたから。と云う話だが、4月23日には地元メディアに対する記者会見が行われていたと云う情報もあり、ほならなぜにその時点で全国版の新聞(特に、硬派、労働者の友、庶民の味方。なはずのガーディアン)が書かなかったのかはよくわからないが、総選挙前だったから、いろいろあったんやろな。(でも、マンチェスター・イヴニング・ニュースなんかも5月9日に一報あげてるみたいだし。ここら辺、よくわからんなあ)

このニュースが騒ぎになっていた頃、わたしは缶詰状態で仕事をしていたため、これについて全く認識しておらなかった。が、いつもお世話になっているY・Tさんから、メイルで教えていただいたばかり。連合いがそれらしいことを食卓で話題にしていたような気もするが、わたしは忙しいときには人の話をまったく聞いておらない。で、こうやって暇になって(それも将来が不安になるほど)、いろいろ読んでみると、おおごとになっとったんですな。しかし、日本の高橋健太郎氏のブログはほんとに凄いですね。この緻密さ。そして突っ込み。

http://blog.livedoor.jp/memorylab/archives/2005-05.html#20050521

blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/bdcd95e52d39a6448fda6a62ceff1525

http://www.guardian.co.uk/nuclear/article/0,2763,1479527,00.html

英国の新聞等読む限りでは、「後始末作業にかかる費用はいくらいくらで国民一人あたりの負担額はいくらいくら」「もともと採算の取れなかったプラントだから閉鎖したほうが経済的にもいくらいくら」みたいな、ビジネス絡み(っちゅうか、やたらと金の計算の多い)記事が主流。

どちらかと云えば、この事故の環境的影響・被害について深く懸念し、「チェルノブイリも真っ青の大事故じゃねえか」と怒り狂ってたのはアイルランドの方(位置的に、多大なる被害を被るからね)だったようだ。英国とアイルランドの関係って、日本と韓国のそれにちょっと似ているので、例えば、福岡あたりの大規模核施設が漏洩事故などを起こしたとしたら、そりゃ韓国だって「ふざけんな、貴様らは’歴史の傷跡’だけでは飽き足らず、プルトニウムまで漏らしてわが国に迷惑をかけるのか」と血相変えてぶち切れるだろう。

で、Y・Tさんからのメイルによれば、この件、日本では全くと言っていいほど報道されてないらしい。へーっ。と思って大手新聞サイトを覗いてみれば、ほんと、英国関係って「ピアノ男」と「ブレアの腰痛」はあるのにね。何処かの誰かから、「実体ある報道規制」がおりているのか。それとも、「誰がいけないと言っているのかはわからないが、面倒なことになるぞとみんなが言っているので、掲載は見送ろう」みたいな東京デスクおよび欧州支局統括者のへっぴり腰に起因する「実体なきビクビク自主規制」なのか。どっちなんでしょうね、このケースは。

英国での本件に関する各紙論調をまとめたページ。

http://www.guardian.co.uk/nuclear/article/0,2763,1481959,00.html

インディペンデント紙の「核科学の非軍事目的使用は、核兵器拡散にも繫がる」の諦念まみれの結論が、ぴしりときまってるんじゃないでしょうか。最後に。

THORPって何してるの?の疑問に答える「働くおじさん」ちっくな写真解説も。

http://www.guardian.co.uk/flash/0,5860,1295158,00.html

  
Posted by mikako0607jp at 07:10 NEWS 

2005年05月24日

ピアノ男。その後。

ここにも。いまや世界各地で話題の人となり、ハリウッドで映画化の話まで持ち上がっているというピアノ男ことPIANO MAN。どうやら日本でもオリジナリティー溢れる説が浮上しているようで、日本の方々はご存知やもしれませんが、英国その他の海外在住の方はご存知ないのでは。と思い、あるタレコミ・メイルをご紹介させていただきます。

み、みかこさん!
ピアノマン、宇宙人説が!
あのUFO研究家、矢追純一が直々に解説してましたよ!
「しゃべらないのは、まだ地球に来たばかりで言葉を覚えていないから」
「ピアノを弾くのは、仲間と交信してるから」だそうです!
そして、元キャロルのジョニー大倉が「白鳥の湖」を生放送で弾く始末ですよ!
でも、ローカル版(注)よりは楽しい分析だとおもいます。

(注:ローカル版・・・ピアノマンはブライトン在住のヤク中であるという説)

これだけでもわたしは椅子からのけぞって大笑いさせていただきましたが、とどめがこれ。

もう一言付け加えると
テリー伊藤が「ジョニーさんのピアノには魂がある!」を連呼してました。

以上、じょんこさんからのジャパーン通信でした。

  
Posted by mikako0607jp at 07:20 NEWS 

2005年05月23日

だから蛮族だと言っておる。

蛮族たちの新小道具。この国の蛮族ティーンエイジャーどもが創出した新たな遊び「Happy Slapping」が、英国メディア(日本のメディアも?)を賑わせている。これ、要するに、誰かをSlap(平手でうつ、びんた)しまくって、みんなでハッピーになる。と云う野蛮きわまりない遊びである。

ガキども(大半はジャージ軍団。常にボトムをぐいぐいに引き下ろしTバックの紐を見せてる半ケツ隊の少女らも)の集団が一人の人間を取り囲み、顔、上半身などをビシバシに殴打し、相手が路上に倒れても執拗に往復上下連打攻撃を続けながら、その模様を携帯で録画し、後でみんなで観賞して楽しむ。或いは、被害者の関係者にビデオを見せてその反応を堪能する。というのがこの遊びの原型だったようだ。「Bitch Slap」と名付けられたビデオではバス停に立っている女性がいきなり殴る蹴るの暴行を加えられる模様が、「Bank Job」と名付けられたビデオでは、キャッシュマシーンで現金を引き下ろしたばかりのおっさんをティーンエイジャーが殴り倒し、金銭を強奪するシーンが録画されていたと云う。「Happy Mugging」という呼び方もあるが、最近のきゃつらのやり口の悪質化を思えば、SlappingよりはMugging(襲撃して強奪する)の方が言葉としては近いんじゃないかという気がする。

わたしも先日、「あんまり路上で子供を叱咤したりしていると、そのうちHappy Slappingされちゃうよ」と隣家の息子に注意されたばかり。「そうよねー、中国人のHappy Slapping。とか言われて、わたしのは、ひときわ喜ばれる映像になりそう」と思ったことであった。

  
Posted by mikako0607jp at 06:58 NEWS 

2005年05月22日

SOUL DEEP

だから、シューじゃなくって。先々週からBBC2で始まった番組でSOUL DEEP:The Story of Black Popular Musicと云うのがある。「ソウルの歴史」みたいなやつで、毎週土曜日の夜に一時間枠で放送中。仕事しながらラジオなど聴いていても、いろんなDJたちが「久々の本格音楽ドキュメンタリー」「こういうハイ・クオリティの音楽番組が観たかった」みたいなことを言って絶賛しており、すこぶる評判がよい。

うちの連合いは、パンクだニューウェーブだって云うよりはこっち系の方がずっと好きな人なので、毎週かぶりつき状態で観ている。今夜は第3話のモータウン編だったのでついわたしが踊り歌い狂っていると「やかましい」と一喝された。第1話は「ソウルの誕生」編で、レイ・チャールズ中心の構成。先週放送された第2話は、わたしは仕事がつまってたんでパス。ゴスペルだったみたい。番組のサイトは以下。インタビューのクリップなんかも見れて結構充実。

http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/

ところで、わたしがセーラー服のオトメだった頃、シュープリームスをパンクな感じにアレンジしてやってみたら。みたいなことを複数の博多のお兄さんたちから提案された事があった。ふーん、シュークリームみたいで可愛い名前。でも可愛い過ぎ。と云うのがわたしの第一印象だったわけだが、その後、ロンドンに渡り、シュープリームスをシュープリームスと呼んでも、誰もわかってくれないということが判明し、愕然としたことがある。スプリームスだよな。あえてカタカナ表記するとしたら。

それと同じような体験をシネイド・オコナーでもした事があった。ダブリンのレコード屋を3店回っても「シンニード・オコナー」では「はあ?」な顔をされるだけだったので、当時、ある日本の音楽ジャーナリズム関係者にその点を指摘したら、「ふん、海外かぶれしやがって」みたいなことをあからさまに言われ、当惑したことがある。海外でレコードも探せないとなると海外に行った人たちは困ると思うんだけど、行かない人たちには、きっと別のことのほうが大事なのね。と若き日のわたしは明確に悟った。人はこうやって少しずつ、大人になって行くのである。まるく。まあるく。どうもよくわからん人とは絶縁しながら。

  
Posted by mikako0607jp at 08:43 MUSIC 

2005年05月20日

ささやかなゴッホ

斬新で古典的対比と相似。●所謂Look-alikeっていうか、そっくりさん対比シリーズってのもいろいろあるけど、この一枚はちょっと切り口が新鮮かなと思ったので。例によって、クリックで写真を拡大してください。

彼もカイリーちゃんに激励のメッセージを送られているようです。いや当然、ゴッホの方じゃなくて。

http://www.thesun.co.uk/article/0,,2005230061,00.html

●今日、ささやかな幸せを見つけました。先日、うちの実家に依頼して、スパゲティにまぶす製品があるじゃないですか、ほら、なんかてらてらした袋に入ってて、S&B食品、生風味、ゆでたてスパゲティーにまぜるだけ、たっぷり切りのり付き、とかいうフレコミが様々のレタリングで配置されてるやつ。あれの明太子味を送ってもらい、最初の一袋はおとなしくインストラクションに従って食ってみたのですが、袋からどろっと中身が出てくるときの様態がどうにも明太っぽくて辛抱たまらず、「これはスパにまぶすなどするより、ストレートに飯に塗ってやろう」と決意し、本日、二袋目を白飯と共にいただきました。

日本の皆さんからすれば、えーっ、信じられなーい、邪道ーっ、なんでしょうが、わたしゃ今世紀に入ってからまだ明太子を食っておりません。あれはあれで充分明太のような味がしました。幸せで、おもわず視界がしっぽり滲んできたことを告白させていただき、泣きながら一句。

めんたいは、ロックなんかじゃなかにけり

  
Posted by mikako0607jp at 09:53 OTHERS 

2005年05月19日

ミノーグのMは、モンローのM

カイリーちゃん一面トップ。別にカイリーなんてどうでもよかったのに、なぜか彼女の乳癌のニュースに激しいショックを受けた。そして、どうやら同じように感じたらしい友人たちからも、携帯に続々テキスト・メッセージが送られてきた。

というのは、ガーディアン紙’ARTS’ページに掲載された、女性記者による考察記事の一節である。タブロイドならいざしらず、真面目なブロードシートまでがカイリーちゃんのニュースを一面トップで扱い、TVでもおっさんブロードキャスターたちが「カイリーのサバイバルのチャンスは・・・」なんてことを繰り返し語っている。カイリーちゃんの日本での位置づけは知らないが、英国では、彼女は国民的歌姫だ。オーストラリア出身ではあるが、I should be so lucky,lucky,lucky,luckyの昔から、彼女は英国でプロデュースされてきたプロダクトである。おっさんもおばはんも、みんなカイリーと一緒に歳を重ねてきた。いわば、松田聖子みたいなもんなのか?とも思うが、それもちょっと違うようだ。

カイリーはセクシーさを売るスターだが、例えホットパンツ姿で挑発的なポーズを取っていても、彼女の場合は茶目っ気のあるウィンクをとばすばかりで、正面きって裸で「いらっしゃい」と男を誘っているような、生身の女のセックスは感じられない。彼女は、セクシャライズされた妖精なのだ。だからこそ、きゃあきゃあ騒ぐだけの思春期の子供から、男性誌を愛読する青年、そして、ゲイ・コミュニティーまでもが、カイリーを支持するのである。

という前述の記事の一部を読んで、なるほど。と膝を打った。カイリーちゃんには、ギラギラ+むんむんとした雌の獣の臭いはない。どこか自分で自分のパロディーになってるようなコミカルさがあり、どっちかっていうと、セクシーなマスコット人形みたいな感じだ。要するに、カイリーちゃんは現代のマリリン・モンローなのだろう。例えば、デビュー当時から宝塚の男役みたいな顔をしていたマドンナのマッチョさに比べ、カイリーちゃんはどこか儚い。

実は数年前に、わたしも「乳癌の疑い」と診断されたことがある。わたしはNHSのバカタレの世話になるしかなかったので、診断→専門のコンサルタント→一次検査→再びコンサルタント→二次検査、までに4ヶ月の月日を費やし、ほんとに癌だったらあの間に死んでたんじゃないか(いや、ほんとに死ぬ人いるのよ、この国は。待たされてる間に)と思うが、おかげさまで良性だったので、あの時のしこりは今でも大切に残してある。カイリーちゃんはお金持ちなのでそのような目にあう必要もないし、最高に贅沢で有効な治療を受けるんだろうが、あの時の自分の狼狽ぶりを思うと、女にとっての乳癌というものの重力についていろいろ考えてしまう。そんな夜。

ブライトンの浜辺では、ニック・ケイブもちょっと物思いに沈んだりしてるんだろうか。

  
Posted by mikako0607jp at 08:14 MUSIC 

2005年05月18日

仕事明けのいろいろ。

ジャスティンも思わず触れた。●つい最近、カイリーちゃんがグラストのヘッドライナーでもいいじゃないか、と書いたばかりだったのに、「カイリー・ミノーグ、実は乳癌だった」のニュースで今日の英国は騒然。

「尻癌じゃなくてよかったな」「うん。カイリーは、どっちかっつうと尻だからね」などと言い、わたしからスパチュラで頭をぶち叩かれた男たちもいたが。

何の慰めにもならんだろうが、商売道具はボトムだからってことで、気を強く持ってがんばっていただきたいものである。

●ずっと書きそびれていたんだけど、昨年の末、盲目の清廉潔白な人格者から、愛憎爆沈野郎ことファンキー&アナキーなドすけべオヤジへの転身を成し遂げ(っちゅうか、そうだったことがバレて)、辞任した元内務大臣、ブランケットくんが、はやくも閣僚に復帰。雇用年金大臣に就任している。

すでに大規模な年金改革、生活保護制度の改革等を宣言しておられるが、どうもテンパッて邁進するとこの人はまたつるっと道を踏み外してしまいそうなので、ほどほどにがんばっていただきたいものである。

●やっとチャート1位から落ちたみたいだけど、UKヒットチャートで二ヶ月近く1位を独走したTony Christie feat Peter Kayの(Is This The Way To)Amarillo。これ、以前日記に書いた「レッド・ノーズ・デイ」のテーマ曲で、完全なノベルティ・ソングなんだけど、イラク駐留中の英国軍兵士たちが、この曲のビデオを真似てイラク駐留兵ヴァージョンのパロディ・ビデオを作成、英国の同僚にメールしたところ、大ウケして組織内で大流行。あまりにも多くの人々がダウンロードしようとしたため、英国防衛省のシステムがクラッシュしたらしい。BBCニュースのサイトで問題のビデオを一部視聴可。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/4554083.stm

Peter Kay役の軍曹の笑顔がいい。ちなみに、英国防衛省のスポークスマンは、このパロディ・ビデオについて、「ブリリアントだ」とコメントしている。

  
Posted by mikako0607jp at 06:27 NEWS 

2005年05月17日

フィニッシュ。虚脱感と眠み。でも、ピアノ・マンが。

PIANO MANの描いた絵。フィニッシュ。フィニート。あああああ、達せた。って感じなんだけど、一気に虚脱感と眠みが。でも、わたしがPC部屋に引き篭もって暮らしてた間に、いったい世の中はどのような変化・変遷を遂げているのか、ちょっと確認してから寝よ、と思ってテレビのニュースチャンネルをつけたら、いきなり「PIANO MAN」の見出しと若い(ちょっと目が大江な感じの)兄ちゃんの顔アップ写真が。???。ピアノ男がどないしたんじゃい。

が、どうやら英国は現在、「謎のピアノ・マン」の話題に騒然としているみたい。なんでも、4月上旬、ケント州の海岸をずぶ濡れのスーツ姿で徘徊していた怪しげな青年がいたので、警察が身柄を保護したところ、この青年はひどく脅えており、一言も喋れない状態。で、そのまま彼は精神病院に収容されたわけなんだけれども、何日たっても一言も口をきかない。なので、病院のスタッフが、彼に紙と鉛筆を渡して「名前を書いてください」と言ったら、自分の名前ではなく、グランドピアノのデッサン(写真。クリックで拡大可)を描いたらしい。

で、スタッフが彼を病院内のチャペルに連れて行き、ピアノを見せてやると、ぽろぽろピアノを弾き出したんだけれども、これが激烈に上手いんだそうである。しかも、本人は顔を生き生きとさせて何時間でも延々と弾き続けている。そんな彼の名演奏にぶっとばされた関係者たちは、写真をメディアに出せば身元がわかるんじゃねえか?と云うことになったらしく、現在、英国中のメディアが「ピアノ・マン」の写真を出して、彼の身元情報を集めている。彼の写真は以下のリンクで。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/4550069.stm

どっかからの難民じゃないか?みたいな話もあるし、ヨーロッパの某街で彼のリサイタルを見た、みたいな情報も幾つか入ってるみたい。でも、病院スタッフの言うことわかってるみたいだから、やっぱり英国人なんじゃないかっつう話もあって、いずれにせよ、何らかの強いトラウマを抱えているようで、ピアノを弾いている時以外は、重度の神経衰弱状態らしい。

まるで、「Shine」(邦題は何だか知りません)みたいな話じゃないか。ってんで英国人が魅了されているニュース。いや、わたしもつい魅了されちゃったんで、書いてるんだけどね。もう寝ます。あああ、久しぶりに寝れるのよー、暗いうちに。

  
Posted by mikako0607jp at 06:25 NEWS 

2005年05月15日

わっすれられないのおー、と「ブライトン・ロック」の関係

Pinky&Killers見えてきたよー。何がって?いや、予想に反して出来そうよ、〆切りまでに。でも寝ないと文章のEDITなんて出来ないのよねー、特に、数学的な法則のないだらだらした日本語の場合。だから無理矢理にでも寝ようと思うでしょ。でも、翻訳作業なんてことをぶっ続けでやってると(特に漢字が70%になるようなおっさんくさい文書)頭が冴えちゃって脳がビンビンで眠れないのよー。だから、飲むでしょ、ウォッカを薄めないで。ほしたら酔うのよー。へろへろに。ってなわけでI'm pissed。pissed offじゃないわよ(pissed offしてることも多いけど)、あくまでもpissedで止めて。

ってな具合で、酔ってるもんだから、ふと以前から気になっていたことを思い出して書いてるんだけど、ピンキーとキラーズ。いや、最近、ある筋(とても大切な筋。それも二十何年かの長きにわたって)から、最近聴いているCDに関する話題をもちかけられるにあたり、忙しくて気持ちが殺伐としているときには、わたしは人間の声と言葉が聴きたい。と云うようなことを痛感したわけなんだけれども、そうしたわたしの「歌い好き」というのは、実は幼少のみぎりから始まっていて、叔母の経営するスナックのカウンターによじのぼって「恋の季節」をフリつきで歌い、おっさんたちからおひねりをもらって家計を助けていたという孝行娘だったらしいのよ。まだ幼稚園にも入園しないトドラーの頃。

ほんでもってその、わっすれられないのおー、あんのひとがすきよおー、を酔って口ずさむにあたり、Pinky&Killers。この名前の由来って、もしかして、グレアム・グリーンの「ブライトン・ロック」から来てるの?だって、「恋の季節」のジャケットを見ると、Pinkyのスペルが、同じじゃないの、あの、英国パンク・ムーブメント(特にセックス・ピストルズ周辺)にも多大なる影響を及ぼした小説(および映画)の主人公の名前と。Pinkyなんだもの、Pinkieじゃなくて。しかも、今陽子+ボーイズのまさにギャングを意識したかのような井出達は!?ピンキーと殺し屋たち。って、それ「ブライトン・ロック」なの?前から気になっています。ご存知の方、是非教えてください。

追記:で、もしこの両者にリンクがあるとすれば、幼児の頃、スナックのカウンターでピンキーになりきっていたわたしが、ついにブライトンに流れついたってのも、なんかこう、因果。+セックス・ピストルズひいてはライドン先生との関連性も。ま、一銭の足しにもならんけどね。こういう思索は。酔うと陥りがちやね、こういうどろどろの泥沼に。ああまた夜が明ける。

  
Posted by mikako0607jp at 11:47 MUSIC 

2005年05月14日

GO, BO!!

BOちん忙しい。めちゃくちゃ。手先を使った言語のいたこ業が。現在、わたしの生活には、PCのキーボード打ってる、トイレに行ってる、何か食ってる、風呂に入ってる。の4つしか存在しない。あ、寝てる、もあるけど、それはだいたい夜が明けてから3時間ぐらい。けど、おかげさまでどうにか〆切り守れそうなメドがついて来たんで、今日は実に5日ぶりに(これ、わたしにしては凄いこと)TVを観ました。アメリカン・アイドル。ふふふ。やってんのよ、英国でも。ITV2で。米国のみなさんより、ちょっと遅れるけど。パフォーマンス披露ショーと結果発表ショーと二本立てで。金曜日の晩に。

BO(写真)がいいな。こういうバンド系の人がアイドル発掘番組に出たりするといろいろ言う人多いけど、その偏狭さはまるでI'm A Celebrity...にライドン先生が出たときに血相を変えた真面目な人々のスタンスにも似ており、そんなこと、わたしはどうでもいいと思うのよ、はっきり言って。グラストンベリーのヘッドライナーがカイリーちゃんでも。半ケツ出してホットパンツで踊ってくれれば、英国の野郎どもが俄然発奮し、やる気を出して経済波及効果を生み出し、さらには出生率も上がって、わたしたちの年金も確保される。って、いいこと尽くしじゃないの。だいたい芸人をさー、アートとかインディーとかへちまとか言う奴よくいるけれども、その頑迷さが、どうもおばはんにはわからないの。ケツが青いっていうか、クレアラシル状になった精液って感じで。

って、話はずいぶん逸れたけれどもBO。気立てのいい地方の兄ちゃん。って感じでいい。声も70年代のロックンローラーみたいで渋いし。でも、それだけじゃREASONとしては弱いなー、どうしてわたしは彼が好きなのかしら。と考えたときに、いつも、「誰かに似てるんだよなー」と思ってたんだけど、今日、判明いたしました。大量の業務ときちきちの締め切りを抱えて気持ちが弱体化かつ素直になっているせいか、あの方のお顔がすっと胸にemerge。BOって、福岡県福岡市浄水通りカソリック教会の聖堂祭壇前祈祷席から向かって右側に立っておられる、あの方によく似ておられますね。なんかまたローカルに(それも相当限定的に)なったけれども。でも、ま、あれじゃない、忙しい→精液→クライスト、といった論旨の発展こそが、わたしの人生だから。ってわけがわからないけど、寝不足の人間の書くことなんてこんなもんなのよ。

追記:メイル、リンク、リファランス、ジョブ関係、の全エリアにおいて、無愛想になっていたり、無視こいたりしてるのは、時間とこころの余裕がないからです。来週の火曜日以降、ご連絡させていただきます。欧州、日本、北米、アジア。一気に。

  
Posted by mikako0607jp at 12:18 TV 

2005年05月10日

偉人の墓、ぴかぴかになる。

久しぶり(二年ぶりぐらい)で猛烈に忙しい。まあこういう事もないと、飯食っていけないからね。多少の寝不足ぐらいは気合で乗り切っちゃる。
 
ところで先週、知人の葬式でロンドンに行った際に、うちの義父の墓(事情をご存知ない方は雑文「偉人の墓」参照)に行ってきました。ついに業者に墓石を真っ直ぐにしてもらい、墓全体を磨き上げてもらって、もう現在の状況ときたら、あたり一面が純白のぴかぴか。目が潰れるかと思うぐらい輝いていました。
 
墓の上に立ってるジーザス・クライストの像も、12月に見たときは黴なのか錆なのか知らんけど顔が青緑に変色して爬虫類又は魚類みたいだったのに、こざっぱりと色白のもち肌に変身なさって、
「あらあ、結構よか男やったっちゃね(って、別に英語で博多弁喋ってたわけじゃないんですけども)」
と、ぺたぺたジーザスの頭を叩いているわたしの傍には、作りつけの花瓶に花を盛りながら、
「どうも長過ぎて全体のバランスが悪いね」
と言って花の茎を一本一本、歯で食いちぎってる男が約一名。
 
言動は粗野・粗暴になりがちですが、わたしたちのこころは本物です。
義父も暴れ系やったと聞いているので、その辺はたぶん伝わっているとは思いますが。
  
Posted by mikako0607jp at 12:16 OTHERS 

2005年05月09日

Quadropheniaの彼女たち。その後。

Before&AfterTCMと云う古い映画専門のチャンネルがあり、我家では特に観たいもののないときは、なんとなくそのチャンネルをつけていることが多いのだが、今日は久しぶりにQuadrophenia(「さらば青春の光」)をやってた。で、女性出演者たちの若き日の姿を見ていると、最近の彼女たちの動向を鑑み、たいへん感慨深いものを感じたので、今日はその辺りをひとつ整理してみようと思う。

*まず、同映画のマドンナというか、させ子(こんな言葉、今でも使うのか?)、英語で言うところのSlapper又はTartであるステフを演じたレスリー・アッシュ。近年では、「歳を取って唇が貧弱になってきたから、ぽってりセクシーな唇にしたかったの」で、整形手術を受けたのは良かったのだが、失敗して写真のような状態(左がBeforeで右がAfter。クリックで拡大可)になり、思い切りメディアにネタにされた。ちょっと暴力的になる事のあるらしい男性と結婚しておられるのだが、肋骨を折って自宅から救急車で運ばれた際、夫を庇って「激しい性交を行ったために骨が折れました」と警察の事情聴取に答えたりもしている。

*そして、ご存知、トーヤ・ウィルコックス。彼女も実は、ジョン・ライドン先生が出演されたI'm A Celebrity Get Me Out Of Hereの別シリーズに出演したことがあり、その際、ジャングルでの素顔があまりにも皺深かったためにマスコミのネタにされ、本人もそれを深く気に病んでフェイスリフトの手術を受けて皺を除去、その経験を本(Diary of a Facelift by Toyah Willcox)に書いたりしておられる。また、どうやら悪名高きチャンネル5のリアリティーショー「The Farm」(去年ベッカムの元愛人が出演して、ゴム手袋つけた手で豚の性器を刺激、見事に射精させて話題になった番組)の新シリーズに、トーヤが出演するという報道もある。彼女はもはやリアリティーショー専門の人になるつもりなのか。

  
Posted by mikako0607jp at 08:53 MOVIE 

告白。それはコンフェッション。

*「告白」読了。町田はんの一番凄いところはサービス精神だ。客(っちゅうか読者)に対する。670ページ全体がびっしり面白い。飽きさせない。芸人作家。と呼ばせていただきたい。なんて書くとまた怒る人が出てきそうなんだけど、でも、文で芸をやるから文芸やないの?学問やったら、別に人様に読んでもらわんでも、黙って勉強しとったらいいわけやし。
 
*弥五郎と熊太郎がコンビ組んでからが面白かった。「くっすん大黒」なんかもそうだったけど、町田はんの小説の「男ふたり野次喜多道中」みたいのは掛け合い漫才みたいで会話が絶妙。今回は河内弁だけに、余計におかしい。
 
*ちなみに、聖アウグスティヌスが三十代で回心するまでの、自らの罪を延々と記した書物も「告白(Confessiones)」。また、カソリック信者が自分の罪を報告して神の赦しを請う「告解」も、英語ではConfession(告白)。
 
町田はんの「告白」では、熊太郎のコンフェッションが、只だらしなく思想をだだ漏れさせる形になっており、例えばロシアの小説で殺人等の悪事を働いた人間が独白するときのような弁論による論証にはなっておらない。が、そもそも、コンフェッションとは、己をディフェンドする性質のものであってはならず、The Mercy Seat(償いの座。話は逸れるが、ニック・ケイブの同名の曲は、ジョニー・キャッシュによるカヴァー・ヴァージョンがもの凄い)の前で、延々と自らの罪を言い訳するのは邪道だろう。(って英国人は絶対しそうだけど。「俺じゃない、マネージャーのせいだ」とか言って。「お前の人生のマネージャーはお前じゃ、ばかたれ、人のせいにすな」といっぺん神にどやされていただきたい。どいつもこいつも)
 
*でも、終わり方があっけなかった。「人間の屑」みたいで。どうせならもう一発、ヘノモチンみたいな爆笑絶望ノックアウト・ネタを打ち上げて欲しかったと思うのは客(っちゅうか読者)のわがままか。
  
Posted by mikako0607jp at 08:13 BOOK 

2005年05月07日

総選挙スペシャル2

ブレア夫妻+ルーニイ党候補者自分の選挙区で、神妙な面持ちで結果を待つブレア首相と夫人の隣には、そう、あのモンスター・レイヴィング・ルーニー党(4月26日付日記参照)の立候補者の雄姿が。

選挙速報で最も気になった映像と言えよう。ここにも博多どんたくのちんどん屋スピリッツが。(写真はクリックで拡大可)

  
Posted by mikako0607jp at 20:08 NEWS 

総選挙スペシャル1

ここにも芸人スピリッツ知人の葬式→葬式後の怒涛の飲酒会→例によって二日酔い。などしている間に日にちが過ぎて行き、いまやネタとしては古くなってしまいましたが、英国総選挙。GENERAL ELECTION。ELECTIONを発音する際、LがRになっちゃうとやばいので、厳重に注意しましょう。と云っても、日本人の女子がこの間違いをやらかすと、「キュートでセクシー。ふふふ」なんてことを言っているばかたれな英国人男性も複数知っておりますが。

さて、ガーディアン紙によれば、5月5日の投票日、スコットランドの某投票所に、写真のようにバッチリきめてバグパイプを吹きながら現れた人がいたらしく、投票所の雰囲気を和やかにしていたとか。博多どんたくのスピリッツをスコットランドに見たり。

  
Posted by mikako0607jp at 19:25 NEWS 

2005年05月06日

業務連絡(今日は本当の)

本日5月6日(金)は、知人の告別式のため、朝からロンドンに行き、明日土曜まで自宅には戻って参りません。
 
よって、ブレイディみかこに緊急の御用のおありの方は、日本時間で午後3時ぐらいまでにご連絡ください。連休明けのところ、日本の皆様にはご迷惑おかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 
  
Posted by mikako0607jp at 08:39 OTHERS 

2005年05月04日

ふたご座、ひょっとしていけてるのか?

ジェラちんいやあチャンピオンズリーグ準決勝。まったく盛り上がりのない試合内容(きわめてリバプールらしいとも云えよう)だったけれども、結果だけは怒涛の盛り上がりを見せましたね。まさかリバプールがチェルシーに勝つとは。リバプールがまだ残ってるなんて云うもんだから、てっきりUEFAカップかと思ってたら、チャンピオンズリーグなんだもん。どうなってんのかしら、今年のリバプールは。主将のジェラード(写真。と云うか絵)はわたしと同じふたご座なんだけれども、もしかすると、GEMINIANSはいま、いけてるのか?みたいな妄想まで抱いてしまった。

と云うわけで、今日はわたしがよく覗く占いサイトのご紹介。

●ジョナサン・ケイナーは日本でも相当有名になってるらしいけれども、結構マスコミへの露出が好きなおっさんで、BBCラジオ2なんかによく出ています。毎年大晦日になると、ジュールズ倶楽部の年越しスペシャルのセレブ観客席で、酔って赤蛸のような様態になっているのが印象的。

http://stars.metawire.com/

●Monthlyの星占いとなるとこの人のサイトに匹敵するものはないのでは?とにかくこの物凄い長さ。これだけのものをよく無料で提供するよな。と感心するスーザン・ミラーのサイト。

http://www.astrologyzone.com/forecasts/

●日本近現代文学とわたし(http://d.hatena.ne.jp/samsa01)をよく覗かせていただくのですが、ここに、日本近現代文学作家占い(http://u-maker.com/41854.html)と云うのがある。こっち系の人は、面白いのでトライしてみてください。ちなみに、わたしは与謝野晶子で、連合いは太宰治でした。どんな夫婦やねん。

  
Posted by mikako0607jp at 08:16 OTHERS 

2005年05月03日

火曜日のもろもろ。

ナイジェラ@ワーク●ナイジェラのネタに結構反応があって、「ええっ、英国では彼女、そうだったんですか?」みたいな動揺のメイルなどいただきましたが、このような表紙(写真)を見て、普通の料理本だと考える人はあんまりいないだろうと思うのは、わたしのこころが穢れているせい?

●「失踪日記」。読了。人間って、つくづく煩悩に生かされているんだなあ。のくだりに笑った。肉体労働の章は懐かしくて。わたしはまさにあの環境の中で育ったから。「ああいう事になったり、ああいう事に近い状態になる芸人が沢山周囲におったけん、聞いたような話やなあ、って感じで淡々と読んだよ」と云うのは、Y興業という関西系の会社で制作の仕事をしていたことのあるわが妹様の感想。「いやー、それよりも、こんなもん読みたがるけん、ついにマジでアル中になったかと思って心配やった」そうですが、大丈夫。わたしゃまだ寝起きに飲むことだけはせんけんね。

  
Posted by mikako0607jp at 09:52 OTHERS 

2005年05月02日

週末のもろもろ。

週末のもろもろ。●Hit Me Baby One More TimeやCelebrity Wrestlingなど話題の番組がひしめき合うサタデイ・イヴニング。しかしながら、わたしは、ボロクソにけなされているBBCのStrictly Dance Feverを観ている。素人ダンサーたちがペアを組んでタンゴ、スウィング、チャールストン、など毎週違うテーマで踊り、審査員票+視聴者投票で一組ずつ消え、残ったペアが優勝。って感じの番組なんだけど、番組全体に漂うCAMP(ホモの、おかまっぽい、ホモの誇張された女性的な身振り From リーダーズ)な感じがどうにも癖になっちゃって。ダンスの世界って、あんな感じなんだろうなあ。

http://www.bbc.co.uk/strictlydancefever/

TOBY & CASEY(写真)が消えちゃったんで、かなり寂しい。彼ら、JIVEやった時は相当よかったのにね。

●英国で史上最も視聴された番組。なんてのをニュースでやってたけれども、1966年W杯決勝戦のイングランドVS西ドイツ戦だったらしい。3200万人が観たという(現在、英国の人口は約6000万人)。2位はダイアナ様の葬式。

●噂の「The Hitchhiker's Guide to the Galaxy」を観に行ったんだけれども、満員御礼状態だったので、「Maria Full Of Grace」を観てきた。これ、題名がいい。詳しくはまたレビューで。

●「告白」 。だらだらと200ページぐらい。ここまで来ると笑えるところが出て来た。田圃の「耕るネタ」が延々と続くところ。椅子からのけぞって笑いました。で、読みながら、もち吉の餅のおまつりを15枚一気食いしていたことに気づき、慄然とする(ちなみに醤油味)。またローカルなネタになったけど、どうせまた全国展開するようになっとっちゃろうね、ここも。

  
Posted by mikako0607jp at 08:42 OTHERS 

2005年05月01日

待ち侘びた荷物が届く。

じょんこさん、サンクス。●Parcel Force(郵便局から独立した宅急便・小包部門)の配達員が我家のドアをノックしたのは、さんさんと日の光輝くグローリアスな朝。天気がいいと、英国人は呆れるほど陽気になる。荷物の受取りにサインしたら、配達員が唐突に「Thanks, Kylie(Minogue)!」などとわけのわからぬ事を言うので、「My pleasure, Robbie(Williams)!」と答えてやったら、配達員は「I'm gonna give it all my loving, it's gonna take up all my love.....(Robbie & Kylieデュエット曲Kidsより)」と嬉しそうに腰をふりふり、ノリノリで歌いながら帰って行かれた。

あっはっはっ。何やってんだか。いい歳こいたおっさんとおばはんが。

●と云うわけで、ようやく「告白」入手。このあまりにも普通なタイトルを見たときに、なんだか尋常でないものを感じ、町蔵の小説のなかでも、これだけは即座に読んでおかねばならない作品ではないかと直感した。まだ50ページしか読んでないんだけれども、少年の頃の熊太郎は、随所で「人間失格」の葉蔵とシンクロする。「フェイクの露見」とか「恐怖の十字架を負った道化師」とか。

町田 なんか全面的に感染っちゃうところがあるんですね、太宰治の場合。(中略)だから、今、現状で、自分がどうしたらいいのか、どうやってそれと向き合うのか逃れるのか、今にわからないですけど、やっぱりだめなんやで、という所があるのかなという気がしてきました。(新潮1998年7月号 久世光彦・町田康対談「なぜ太宰にハマるのか」より)

井上陽水が、町田康のエッセイ本の解説(「耳そぎ饅頭」。たいへんな名解説。エッセイ本文よりも笑った)の中で指摘するところの、「ズルさ」「あまさ」という点で、太宰と町田康はよく似ていると思う。

これから「告白」を読み進める過程において、「人間失格」のヘノモチンに匹敵するような凄いネタが出てくるのかどうか、期待している。(安吾ちゃんは、「人間失格」をフツカヨイの文学と呼んだけれども、わたしは、あそこでヘノモチン・ネタを挿入した太宰は素面だったと思う。あのような話を下剤で終われる軽やかさと鮮やかさこそが太宰の本領だ)

●写真はじょんこさんからの差し入れ。挿絵を入れて欲しかったなあ、本にも。ちなみに、わたしはパンク侍よりもパンク百姓のほうが、ファンキーな感じで好きです。

  
Posted by mikako0607jp at 01:02 BOOK