2006年04月29日

またもやリアリティーショーに嵌り込んでいるこの季節。

Wanker男とFireball女。「ビッグ・ブラザー」「I'm A Celebrity....」系のリアリティーショーには飽きて久しいわたしですが、才能発掘コンテスト系のリアリティーショーには相変わらず嵌りこんでしまっており、こっそり毎週欠かさず観てます。よく考えたら去年の今頃観てた番組の新シリーズをそのまま漏れなく観てますね。ははははは。

BBC1「Strictly Dance Fever」

今年はポール&パメラの”W*nker男&Fireball女”ペア(写真)に注目しとります。ポールが駄目でねー。すごい自信に溢れた嫌味な男だったのに、自分より100倍ぐらい才能あるパートナーと審査員にボロクソに言われて、あんだけ言われたらそりゃ男のプライドどころか人間としての最後のプライドまで木っ端微塵だろうから、並みの男なら自害して果ててるんじゃないかと思うんだけど、それでも必死でパートナーの女についてゆく姿がいたいけで感動的。パメラはまた、ぎちぎちに気が強いけど本当にできる女でねー。「一番能力のあるダンサー。踊り出すと火の玉みたいにセクシーになるのがいい」と、ラテンダンス教室の講師をやっているブラジル人の友人も申しておりました。

ちなみに、司会のグレアム・ノートンはまたチャンネル4に戻るという報道もありましたが、どうなんでしょ。確かに、彼はBBCに移ってからあんまり面白くないよな。昔、彼がチャンネル4の番組をやってた頃、シネイド・オコナーがゲストで出たことがあって、アイルランド人同士で盛り上がり、ごくふつーの、ダブリン郊外のパブで酔って猥談してるひょうきんなゲイとおばはんみたいになって会話を弾ませてたことがあり、シネイド・オコナーって実はこんなに気さくでかわいい人なのか。と驚いたことがありました。

ITV2「American Idol」

観てますよ。今年も。でも今年は昨年のBOのような、応援したくなるコンテスタントが不在。連合いはエリオットに”シュレック”という愛称をつけ、応援しているようですが。声は彼が一番だよな。なんかこう、ブルーでハスキーで。キャサリンは、顔がケイティ・ホームズとキャサリン・ゼタ=ジョーンズとビクトリア・ベッカムを足して3で割ったような感じで、トレンディですね。顔だけがいやに。

BBC2「Apprentice」

これは「American Idol」とは全く逆のパターンで、米国で人気になったテレビシリーズを英国でもやってみたという米→英のコンセプト輸入番組ですが、昨年の最初のシリーズのほうが面白かったと思います。サー・アランに「奴はタイガーだ」と言わしめた血の気の多いポールが昨年はわたしのお気に入りでしたが、今年はルースかな。無愛想で反抗的で頑固で非常に扱いにくい部下のようでありながら、”一度決めたら何処までもついてゆく”みたいなloyalな部下になるのは実はああいう女だったりするんだよ。それが見えない男が多いのよ、世の中には。まあわからん男も所詮それだけの男ってことだから、そういう奴には屁でもこきかけてやっときゃいいんだけどね。

  

Posted by mikako0607jp at 20:13 TV 

2006年04月25日

ライドン、マルコムへの愛を激白(ゴシップ記事見出し調)

ユーモア。だよな、結局。笑えるか笑えないか。4月22日付デイリー・メイル土曜日版付録雑誌WEEKEND(エリザベス女王80歳お誕生日おめでとう号)のジョン・ライドン・インタビュー記事"Jolly Rotten"より

・・・・・「いろんな意味で彼(マルコム・マクラレン)を懐かしく思う」とライドンは言う。「彼は頭のいい人間だ。彼を好きになる必要はない。だけど、彼はこちらに物を考えさせる。それはいい事だよ。彼は悲しい男だから、かわいそうに感じるよ。彼は物凄く寂しい男であり、俺はそれを喜ばしく思うね」と言ってライドンは突然笑い出す。「だが、本当に、俺の心の中には彼に対する憎悪はもう存在しない。彼を憎んだことは何度もある。だが、俺はシステムの外側で物を考える人間をリスペクトする。彼は俺についてあまりよくない事もいろいろ言ったけどね。本気で言ってるわけじゃないんだよ。I love Malcolm, I do. だから、彼が孤独でいることは残念だけど、ああいう人生を選んだのは彼自身だ。彼が"I'm A Celebrity......"に出て虫にまみれて跳びまわっているところを観てみたいな。でも、彼にはジェニー・ボンド(元BBC王室担当リポーター。ジョンと一緒に"I'm A Celebrity...."に出演した)のメイク道具が一式必要だろうけどね」・・・・・

・・・・・かつて「クリフ・リチャードはジョークだ」と宣言した男が、なんとクリフ・リチャードと一緒に仕事をする企画が始動していることを明らかにした。「実は彼、俺のいい友達なんだ」とライドンは言う。「で、ずっと一緒に仕事をやろうって話をしてきた」。ライドンはプロジェクトの内容について語ることは拒否したが、「俺は自分の信じることのために戦う人間が好きだ。クリフはいつもそうしてきた。それがパンクというものだよ。音楽界では俺たちは敵同士ということになっているが、俺らはそんなものよりデカイんだよ、ベイビー。人々はそれを思い知らされるだろうな」・・・・・

*わたしも小娘時代に、マルコム・マクラレンを敬愛する青年のことを表面では毛嫌いして周囲に”犬猿の仲”と呼ばれながら、実はこっそり裏で出来あがっていた時期があり、愛憎。みたいな絆って、単なる仲良しよりも遥かに強くて濃密だったりするんだよな。ということを唐突に思い出したということを記しておきたいと思いました。会いたいな、彼にも。もうジャージはいてなきゃいいけど。ははははは。

*クリフ・リチャードという人は、日本ではどうなのか知りませんが、英国では不動のばあちゃんたちのアイドル。昔、同僚の英国人女性がどうしても恋人の母親に気に入ってもらえず、クリフ・リチャードのコンサートのチケットを取ってあげたら急に結婚を許してもらえたという話がありました。コンサバなばあちゃんたちはクリフで、ちょっと危険なもの好きのばあちゃんたちがトム・ジョーンズって感じかな。そのクリフと、最近「老女のアイドル」をさかんに自分でアピールしておられるライドンとが組めば、そりゃ英国中の老女たちが放ってはおかんでしょう。ケア・ホーム・ツアーとかね。大儲けできそう。

*全然脈略はありませんが、「Eight Below」のレビュー「難局物語」をアップしています。

http://www.geocities.jp/mikako0607jp/0.html

  
Posted by mikako0607jp at 22:47

2006年04月21日

まだ引っ張る胎盤ばなし。そしてCH4のBanned Season

*胎盤は食えるのか?ネタに関し、Newcastle在住のドクターから医学的意見をお寄せいただきました。Dr.Nによれば、日本でも胎盤食を実践している宗教団体があり、それにまつわる経験が一例あったとのこと。が、胎盤とは要するに癌細胞の一種なので、人間が自分にできる癌を食べて意味があるのか?の議論になってしまう。優れた免疫細胞が集約した臓器ではあるものの、それでも強力な免疫能は妊娠中期までで、後期はただの細かい血管でできたスポンジのようなもの。それを消化できるかはまた別問題。という主旨の非常にプロフェッショナルなご意見をいただきました。

癌細胞を食らう。っちゅうのはまたなんか凄絶な響きがあり、ちょっと妙な妄想がまた頭に浮かび、軽い貧血を起こしそうになってしまいました。

*チャンネル4とフィルム4が今春Banned Seasonという企画を展開しており、英国におけるセンサーシップの問題を探るドキュメンタリーや、公開または放送禁止となったことのある映画やテレビ番組を集中して見せてくれたりしています(まあ当然ながら深夜中心の企画です)。で、その一環として、先日も夜中に「Does Snuff Exist?」なんてドキュメンタリー番組をやっていて、”スナッフムーヴィーやその市場は本当に存在するのか?”なんてテーマを追っておられましたが、チャンネル4ともあろうもんが何を今更かわい子ぶって、あるに決まってんじゃん。みたいな番組に仕上がっていた点が残念でしたが、あれだよな。(って急に言葉遣いがぞんざい) 胎盤なんかも、すでに流通してるんじゃないかしら。母性フェチのおっさんとかに、需要がありそうじゃん。

*食うぐらいならまだいい(けっして推奨しているわけではありませんが)けども、なんかほら、ヘソの尾を口にくわえて生の胎盤と一緒に風呂の浴槽にぷかぷか浮かんでるおっさんとかさ。「こうしてるのが一番落ち着く」か何か言いながら。うっとりして。怖いけどいそう。絶対に。

*最近こちらの雑誌で読んだんだけど、母性というのは「弱い者や小さい者を守り、種を保存したい」という本能であって、それが女性だけに備わっているというのはあくまでもMYTHであり、母性は性別とは関係なく平等に人間に備わっている本能。らしいんだが、男が母親を乗り越えるのは、自分の中の母性を肯定してそれとうまく向き合えるようになったときなんだろうな。きっと。

  
Posted by mikako0607jp at 23:48

2006年04月19日

胎盤の栄養価とトム・クルーズの未来

ケイティ・ホームズが女児を出産されたとかで、まあそりゃあ孕んだやつは産むだろうなあって感じでそれ自体は別にどうでもいいんだけれども、トム・クルーズが「子供が産まれたら胎盤とヘソの尾を食べるのさ。ははは」と爽やかにGQ誌に語っていたことが発覚。英国では、お産のプロフェッショナルをスタジオに招いて「本当に胎盤は食えるのか?」を議論するニュース番組まで出てくるほどの話題となった。夕方の食事どきにテレビで血まみれの生胎盤まで見せてくれるもんだから、ちょっとピュークしそうになってしまったが(あえて見たいという人はYahooで"placenta"をサーチワードにして画像検索してみ。そのものズバリが出てくるから)。

More4 Newsでは、ベテランのミッドワイフをスタジオに招いて「本当にそんなもん食うやつがいるのか」と質問していたが、「私は30年間ミッドワイフの仕事をしているが、これまでに食った人が二人いた」のお答え。いずれもお産した女性自身が食べたらしく、「一人目は自宅で出産して、出血がなかなか止まらず、ひどく母体が衰弱していた。それでも本人が応急処置のために病院に行くのを嫌がるので同僚に電話して相談したところ、胎盤を食べさせるとよいとアドバイスされ、私がガーリックで味付けして料理し、マッシュポテトと一緒に食べさせました」とのこと。また、「二人目は生の胎盤をスライスして食べた」とのことで、彼女の場合はお産の後の鬱が極端にひどく、胎盤を食べると嘘のようにマタニティ・ブルーがなおったらしい。「哺乳類はみな胎盤を食べます。胎盤はホルモンと栄養の塊ですから。でも人間で食べる人は稀。特に男性が食べたところで、あまり意味はないと思います」と経験豊かなミッドワイフは結んでおられた。

とは云え、そもそもトム・クルーズにしても冗談で言ったつもりだったんだろうが、彼がそのような発言をしてしまうとなんかこう現在の彼のイメージだと、にかーっとハリウッド・スマイルを炸裂させながら純白の前歯を血まみれにして生の胎盤を食らう猟奇的な絵が脳裏に浮かんでしまうからこそマスコミに大騒ぎされてしまうのであり、いっそのことこの奇人・変人的なイメージを利用して、レクター博士シリーズの新作で食人者役に挑んでみるとか、そういうキャリアの発展のさせ方があると思う。これからのトム・クルーズには。

  
Posted by mikako0607jp at 23:08

2006年04月18日

最強の女流作家ミュリエル・スパークを復刊させろ。

強い。濃い。うまい。またもや貧窮により手持ち書籍読み直し月間を送っているわたしが、ここのところ妙に気になり全面的再読シーズンを決行していたのがミュリエル・スパーク女史の小説だったんだが、なんと突然女史の訃報が飛び込んできた

スコットランド出身のスパーク女史が移住先のイタリアのフローレンスにて88歳の生涯を終えられたらしい。その情け容赦のない風刺(という意味では彼女は生粋の英国の作家である)、歳をとるほどに丸くなるどころか益々尖って行ったブラックユーモア、素面のくせして(飲んでおられたかもしれないが)まるで(相当意地の悪い)神になったかのような突き放した手つきで登場人物を軽々と操ってみせるストーリーテリングの妙。人間や人間の生と死を、これほど冷徹におちょくり続けたモダーンな女流作家は他にはいないだろうと思うのに、何故かコロッとカソリックに改宗した過去を持つというその二面性。しかしながら、女史の場合はそれによって敬虔なカソリック作家になられたどころか、その人間に対する諦念まみれの目線とダークなお笑いのセンスはとどまるところを知らず、そんじょそこらの自称アンチ・クライストよりよっぽど腰の座ったアナキーを感じさせる書き手であった。

あああ。それだからこそわたしは、クンデラを”巨人”と見上げる如くに、スパークを”巨女”として仰ぎ見てきたのである。わたしのアイドルが、ついに世を去っていかれたのだ。

デイム太地先生ことマギー・スミス主演で映画化されて有名になった小説もあるし、中・長編にも素晴らしい作品はいくつもあるのだが、わたしは女史の短編集「The Snobs」がとても好きであり、中流・上流階級のスノッブたちをユーモラスにおちょくり、いたぶり、斬って切り刻むそのスカッと痛快ぶりがどうにも気色よくって大笑いしながら俄然明日も生きてやるぜ。な心持にさせられる。

また、今でもドキュメンタリーで取り上げられたりするので英国在住の方々はおそらくご存知だろう謎の亡命貴族ルーカン伯爵(70年代に自宅にナニーの死体を残して失踪した実在の人物)をモデルにし、「ルーカン伯爵ってミステリアスどころか実はこんなつまんない奴だったらどうする?、ほれほれほれ、あーはははは」みたいなノリノリの筆致で書かれたフィクション「Aiding and Abetting」も実に素晴らしく、彼女がのってるときの意地の悪さと突っ走り具合というのはこう、こちらに生命力を補給してくれるのである。不思議なことに。

で、今回知って驚いたのが、これほどの大御所作家の作品の翻訳版が日本では悉く絶版になっているということ。まことにけしからん。アイリス・マードックなんかよりミュリエル・スパークだろう、普通は。今回の訃報をきっかけとしてどこかの文芸誌が彼女の特集でも組んでくれたら復刊ラッシュもあり得るかもしれないが。だってスパーク女史が読めないなんて、「Withnail & I」が字幕つきで観れないのと同様、日本国民の文化的損失だと思うよ、わたしは本気で。

というわけで、日本でスパーク女史の復刊運動をしておられる方のサイトを発見しました。詳しくはこちら。

http://www.geocities.jp/hana3baba3/henai_spark.html

  
Posted by mikako0607jp at 03:36

2006年04月15日

BBC3:Manchester Passion

Manchester PassionGood Friday(聖金曜日)といえば、クライスト教信者の多い国ではジーザスの受難劇の芝居を観たり、路上で十字架を担いで行進するみたいな行事が世界各地で繰り返し行われるわけだが、今年の英国ではBBCが非常に斬新な受難劇をマンチェスターから生中継した。(BBC3で夜9時から生中継。その後BBC2で11時から再放送)

「ジーザス・クライスト・スーパースター」の2006年マンチェスター版とでも呼びたくなるようなミュージカル仕立ての受難劇が、マンチェの路上で生で演じられたのである。しかも、使用された楽曲は全てマンチェ出身のバンドおよびミュージシャンによるお馴染みのアンセムばかり。

例えば、最後の晩餐でジーザスが弟子たちに向かってJoy Divisionの「Love Will Tear Us Apart」を歌ったり、ジーザスを裏切ろうとしているユダがひとり孤独にThe Smithsの「Heaven Knows I'm Miserable Now」を歌いあげたり、ゲッセマネの園で孤独と不安にさいなまれるジーザスが何も知らずに眠りこけている弟子たちを見ながらJamesの「Sit Down」(これは素晴らしかった。前述の2曲に比べれば日本では認知度の低い曲だと思うが、90年代初頭の英国では最強のユース・アンセムだった)を歌ったりする。

そして最後の磔の場面では、十字架にかけられた如くに両手を広げたジーザスが、The Stone Rosesのあの曲のあの一節を伴奏なしで歌ってみせる。

I am the resurrection and I am the life. I couldn't ever bring myself to hate you as I'd like.....

「I Am The Resurrection」(この曲はペテロがジーザスを3度否定する場面でも使われていた)は、カソリック教会の典礼聖歌集に加えられるべきであると昔から思っていたので、つい目頭が熱くなってしまうような選曲だった。それにしても、これらの楽曲の歌詞と、ジーザスの受難劇の各場面との合致の仕方には驚くばかりであり、ロックでもポップでもメジャーでもインディーでもへちまでも呼び方は別に何でもいいんだけれども、これらのUKポピュラー・ミュージックの歌詞とクライスト教の切っても切れない因縁というやつを改めて思い知らされた。

もし日本で、例えばわたしの故郷出身の、所謂ハカタン・バンドの楽曲を用いて同じ企画をやるとしたらどういうことになるんだろう。とふっと考えたりしたが、「俺の股間は黒くて長い」だの「子猫ちゃんと一発やるのがとっても大好きアハハン」だのいうようなことを歌ったところで一向にクライストの受難劇にはなりそうもないので考えるのをやめた。

Manchester Passionで使用された楽曲ほか詳しい情報は以下のサイトで。

http://www.bbc.co.uk/manchester/content/articles/2006/01/26/260106_manchester_passion_feature.shtml

http://www.bbc.co.uk/bbcthree/manchester_passion/action_line.shtml

  
Posted by mikako0607jp at 23:59

2006年04月14日

しょぼ系ばなし

数年前に、”うちの親父は60いくつにもなってメール送信できる携帯を買ってもらい喜んでいる。しょぼいやっちゃ”みたいなことを書いたことがあるが、実はうちの親父よりもさらにしょぼいのはわたしの方だったのであり、わたしなど先週まで8年前購入のBTの”Uフォン”と呼ばれていた厚さ3センチはあるかと思われるPHILIPSの携帯(っつうかいま見ると殆どトランシーバー)を使用していた。メールどころかWEBアクセスなんて出来ないし、ついてる機能ったって、電話かけられてテキストメッセージ打てるだけ。

そう。その頃から英国におられる方ならうっすらご記憶かもしれないが、まだO2がBT Cellnetと呼ばれていた頃のいわばPay As You Goっちゅうか日本語でいえばプリペイド方式の携帯の走りとして登場した、あの、要するに一番安かったモデル。今どきパブやおカフェでバッグの中から取り出そうもんなら周囲から驚愕および懐かしみ&おかしみを込めた視線で注目されてしまう、存在感と重厚感に満ち満ち過ぎた真っ黒な端末。

わりと他人の目は気にならない方なので「やめてー、そんな恥ずかしいもん出さないで」「中途半端なアンティークはダサいのよ」という美意識の発達したゲイの友人らのストレートな発言にもひるまず使い続けていたのだが、ついに先週、ぶち壊れた。うんともすんとも云わなくなったっちゅうか、電源が入らなくなってしまったの。

すわ、買い替えか。ってなわけでハイストリートの携帯屋をしらみつぶしにあたり、新聞広告、チラシ、ネット検索等で安い端末を探した結果、39.99ポンドでモトローラの携帯を購入(カメラ機能つき。今どきそんなことで喜んでいる自分がかわいい)。これが噂のClamshell携帯なのね。仕事でこの言葉の訳につっかかり、「ほら、ファンデのコンパクトみたいに開いたり閉まったりする携帯、日本語で何て言うと?」「ああ、折り畳み式のことお?」と国際電話でご教授いただいたのはあれは今世紀初頭のことでありましたね、妹さまよ。そう。数年前に仕事で携帯の市場情報を定期的に訳していたので、わたしったら見たことも使ったこともないくせに携帯の機能にだけは耳年増になっており、現在激安価格で投げ売りされている機種は、ちょうどわたしが携帯情報を訳していた数年前に発売されたモデルと見事に合致し、その頃の知識でもバッチリ対応できるのよ。

というわけで、これが噂の・・・方式、おお、これが・・・機能、などと一日中遊んでいるうちに、早くも一機目をいじくり壊してしまいました。が、「最初から壊れていた」と電話で強く主張して即返品、現在は昨日届いた二機目をいじくりまわしている最中です。猫の写真を撮りまくっていると闇雲にアラームが鳴り出して、血気さかんなトマスからパンチをくらわせられるというアクシデントもありましたが。

ところで、わたしがこの端末を手に入れたのはTesco Mobileのサイト。Tescoで40ポンド以上買物をしたら携帯がこーんなに安くなりますよ。みたいな新聞広告を見たんでTescoのサイトに行ってみれば、何もTescoで買物なんぞしなくともオンライン・ショッピングではすでにこーんなに安くなっていたことが判明。「俺も折り畳み式のがいいなあ」と睫をバチバチさせてかわいぶる連合いの分とまとめて二機購入しました(なんでわたしがきゃつの分まで買ってやらないかんのかはいまだに釈然としないとしても)。このTesco Mobileのプロモーション、16日で終了する由。英国在住でモーバイルの購入をお考えの方はチェックしてみられたら如何でしょう。O2のネットワークの一部を使ってるみたいなんで、スーパーマーケットの携帯キャリアっつってもそんなにしょぼいもんでもなさそう。

ってな按配で、しょぼ系ばなしのつもりでしたがそんなにしょぼいもんでもないという結論に達したところで、みなさん明日もがんばりましょう。こちらはイースター・ホリデイ中です。ふふふ。

  
Posted by mikako0607jp at 21:03

2006年04月12日

しょぼ系ばなし

今週になっていきなり東京地方裁判所のハンコのある封書がジャパーンより到来し、「なんじゃこりゃ、日本国には住民票もない人間を何処のどいつが訴えて来とるのじゃ」と激しく動揺しつつ、何故かむんずと電話の受話器を掴みながら(何かと電話で戦わねばならぬ羽目に陥る事の多い国に住んでいると、妙な手紙を受け取った瞬間にこのようなリアクションを取る癖がついてしまうのは英国在住の皆様ならおわかりですね)封筒を開いてみれば、訴えられたのはわたしではなかったのでほっとした。

昨年、わたしのサイトの雑文ページを書籍化して出版してくださった碧天舎さんが、破産宣告をなさったらしく、先週東京で債権者に対する説明会があったみたいで、なんか一応わたしも債権者の一人。ってことで通知が来たらしい。

まあわたしの場合はコンテストの副賞として無料で出版していただのでこちらの懐はちっとも痛んでないし(そもそも、本を買う金もない人間に、本を出す金などあろうはずもない)、吹けば飛ぶような金額だったにせよ印税もきちんと英国の銀行口座に払いこんでいただき、その際の海外送金手数料も全額負担していただいてかえって恐縮していたぐらいなんだが、この出版社は自費出版の斡旋・お手伝い業をビジネスのコアとしていた会社なんで、「すでに出版社に金を渡したのに本が出ない」と云った状況に陥り、激怒しておられる債権者の方々も多いらしい。

しかし、こういう方々のサイトなんか読んでいると、数百万円単位のお金を負担しないと自費出版ってできないもんなのかなあ。とちょっと吃驚した。そんな金があったらわたしなら本なんか出すより一年ぐらい仕事しないで中南米をほっつき歩いて遊んで暮らすなあ。などと思ってしまうのは、これは生来ののらくら者または不届き者の発想であり、被害や不都合を被ってしまわれた債権者の方々にはお見舞い申し上げます(ってこれ、日本語として正しくないよな、たぶん)。それからお世話になった担当者の方も、新たなお仕事を見つけて、またそちらでバリバリやっておられたらいいとお祈りしております。こういうことになると従業員もみんながみんな詐欺師だったみたいな感じで書かれたりしがちですが、そんな事は当然ながらないのであり、わたしがお世話になった担当さん、経理担当の方などは皆さん爽やかにきっちりと自分の仕事をこなしておられました。もし見ておられたら、サンクスおよびグッド・ラックを申し上げます。

それにしても。自分の生涯のうちで、債務者になることは(頻繁に)あっても債権者と呼ばれることは絶対にないだろうと思っていたのでその響きは非常に新鮮だ。ははははは。

というわけで、出版元が倒産したからには、拙著も早くも絶版。ははははは。このしょぼさがなんか、らしくて笑える。こんなもんよね。とちょっと安堵したりなんかして。

  
Posted by mikako0607jp at 22:35

2006年04月11日

4月だというのに。モリッシー

今朝は起きるといきなり窓の外は雪景色。どないなっとんねん、もう4月だというのに。しかもここは英国でも南の果てブライトンだというのに。と吃驚しましたが、正午を待つまでもなくぽかぽかの春の陽気で雪はあとかたもなく消えてしまい、英国では一日のうちに四季がある、などという諺もあるようですが、まさにそのような一日でした。

CH4のThe Album Chart Showを皮切りに、ここんとこ深夜にテレビをつけるとモリッシーが出ているという状態になってますが(新アルバムのCMも含めて)、CH4の4Music Presents:Morrissey がおもしろかったです。モリやんにインタビューしていたEdith Bowmanというお嬢さんがわたしはけっこう好きなんですが、気取りがなくて知的で時折大胆なことを単刀直入に言うんだけれどもなんだかおっとりしているが故に許せてしまう彼女のキャラに、モリやんも調子を崩されているのか、非常にソフトで愛らしげなインタビューだったと思いました。ちょっと”シャイで素敵なおじさま”ムードさえ漂ってたりして。ははははは。

「私はあなたに会うのは初めてだけど、あなたはハッピーで満足している人のように見えます」とEdithお嬢さんにいきなり指摘されたモリッシーが、まるで「マカロニほうれん荘」のトシちゃんのようなひし形の口になって「うっ・・・」と言葉につまって困っている姿などは、わたしは個人的にはツボにはまってテレビの前で大笑いしました。演奏のほうは、モリッシーが振るマラカスの深緑色と、それが揺れるたびに見えたり隠れたりする髪のそこはかとない白さのカラー・コンビネーションが印象的でした。

というわけで(って何の脈略もないですが)、映画レビューにサナダヒロユキ君ご出演の英国映画「The White Countess」のレビューを、そして久々に雑文もアップしています。

 

  
Posted by mikako0607jp at 00:42

2006年04月05日

ケン・ラッセル宅でインフェルノ

熱いぜ、ケニー。ニュー・フォレストにあるケン・ラッセル監督(写真)の自宅で月曜午前中に火災が発生。火災発生時、ご本人は医師とのアポがあってお出かけ中だったようだが、帰宅してみればいきなり自宅が炎上しており、4人目の妻になる最愛の嫁(53歳)はバスルームで入浴中。こりゃいかんってんで、命がけでレスキューにあたったらしい。

「彼女はこれまで出会った中で最高に素晴らしい人物。彼女が死んでしまうのなら、彼女を救うために自分も死にたいと思った」そう。

結局、彼女は二階の風呂場からすでに自分で避難して庭に降りており、逆に夫を助けるために建物内に侵入したところをケン・ラッセルと鉢合わせとなり、「よかったねえええー」のハッピーエンドになったらしい。今回の火災を映画化するとすれば「タイトルは”HOT STUFF”だな」とご本人は避難先のパブで豪快に笑いながら語っておられたそうな。

ケン・ラッセル78歳。まだまだ熱いぜ。
こういう人から見たら、たかが40ぐらいで「老い」だの「オトナの落ち着き」だの語ろうとする奴らは必死で背伸びしてるケツの青いガキにしか見えないだろうな。歳をとるってことは「老ける」ことじゃなくて「濃度を増す」ことなんだとこの人を見てると思う。消防署のヘルメットもまぶしいケニーを見てると、唐突に「ケン・ラッセルのサロメ」が観たくなったよ。わたしは。

http://news.independent.co.uk/uk/this_britain/article355661.ece

この事件を脚色して芝居調にしたGuardianの記事がおもしろい。

http://film.guardian.co.uk/features/featurepages/0,,1747258,00.html

追記:スパイク・リー監督の新作「Inside Man」、レビューあげました

  
Posted by mikako0607jp at 20:46

2006年04月03日

ピストルズおよびライドン並びにパンク関係好きの人々にお知らせ2発

ロンドン近辺の方もそうでない方もどうぞ。ということで、標記に当て嵌まる人は速やかにこちらへどうぞ。

http://www.geocities.jp/mikako0607jp/john2.html

標記に当て嵌まらない人は、また映画レビューでお会いしましょう。まだアップはしとりませんが。どうもこう、あれなのよ。アカデミー賞候補の映画が続々上映される1月から3月のシーズンが終わると、また屑ばかり上映される魔のシーズンが到来するのよ、英国の地方都市には。けなすのもいい加減で飽きる。ってのはある。

スパイク・リーくんのスリラー(だったらしいんだけどね)とか、真田広之くんとレイフ・ファインズくんの共演映画とか、観てるには観てるんだけどね。どーもこう、書く気が失せ失せ。

  
Posted by mikako0607jp at 20:28