2007年09月26日

マデリンちゃん事件とザ・サン紙の気骨

ここのところ英国で騒ぎになっている(しかもその騒ぎのヴォリュームが数ヶ月間持続している)ニュースといえばマデリンちゃん失跡事件であり、日本でもけっこう報道されているのを知って驚いたのですが(http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/madeleine_mccann/?1189509989 )、これはやはりベッカムとかJ.K.ローリングとかの大物セレブ(一応ここにローマ法王、ブラウン首相なんかも入れておくべきでしょう)が“マデリンちゃんを捜せ”キャンペーンに一役買ったからなんでしょうね。マデリンちゃんの両親は、プロフェッショナルな広報担当チーム(もはや事件の被害者や容疑者がPRを雇ってメディアを操作する時代なんですねー)にバックアップされながら、前代未聞と言われる壮大な“行方不明になったわが子探し”キャンペーンを繰り広げてきたのですが、なんとその両親自身がポルトガル警察からわが子殺しの容疑で取り調べを受ける。といったなんともドラマチックな展開になり、9月前半は、英国新聞各紙ともにオンライン版読者掲示板で最も書き込みの多いニュースだったそうです。

 

で、根掘り葉掘り毎日報道しているのが、いわずもがなのタブロイド各紙ですが、“有罪判決が下るまではマデリンちゃんの両親は無罪だ”“ポルトガル警察が無能過ぎる”といった中道的(よりはどっちかといえばマデリン両親同情派的)立場をとっている他紙とは異なり、The Sunだけが「I’m Thinking the Unthinkable」の見出しで、“やっぱ怪しいんじゃないか、あの親よ〜”みたいなコラム記事をばーんと掲載いたしました。“だいたい、そもそもの始まりが、4歳と2歳(双子)の子供3人をホテルの部屋に寝かせたまま、自分たちだけ外に出て行って友人たちとワイン14本も飲んで盛り上がってるってのがおかしいだろうがよ〜。しかも1階の部屋なのに裏口の鍵かけなかったって、何それ”“それに、あの母ちゃんのほうがテレビに出る時いつも握り締めているぬいぐるみさ〜、失跡現場にあった大事な証拠なのに、あいつら「汚れたから」とか言って洗ったらしいじゃんよ〜。愛する子供が残したお気に入りのおもちゃだったら、心情的に洗えないんじゃねえか、普通?いなくなった子供の匂いとか残ってるわけだし”などの、一般市民が(というか、ワーキングクラスの人々が。ですね、主に)抱いていたもやもやした気持ちを一気に大噴射いたしました。

 

さらに、先週金曜日には、働くママ代弁者タレントのロレイン・ケリーとザ・サン紙の記者の対談記事を掲載。“私は、子供を持つ親としての立場から、夫妻が子供を殺したなんて思えない”“確かに子供たちだけを残して外出したのはいけないけど、人は誰でも過ちを犯すものよ。本当にいけないのは夫妻ではなくて、マデリンちゃんを誘拐した犯人。基本を見逃さないようにしないと”という、あくまでも良識的(つまり、あたりさわりがないということですね)発言で好感度をさらにアップさせようとするロレインに対し、ザ・サン紙の記者は真っ向から対決する姿勢で、“あの夫婦は共に医師で、ミドルクラス代表のような立場だからたいして攻撃されないけど、あれがもし、十代で子供産んだワーキングクラスの、公営住宅地に住む夫婦とかだったら、「幼児だけホテルに残して自分たちは友達と酒飲んどるなどと親失格。自業自得だ」とかボロクソ言われてるにきまっている”“旅行に行っても、子供を預けて自分たちだけで食事したり、遊んだりする、わが国のミドルクラス夫婦のライフスタイルが最悪の形で裏目に出た事件”“だいいち、なんで子供を保育センターに預けないで部屋に寝せていたの?金持ちなんだから、ベビーシッターだって雇えるでしょ。他人に子供を預けたくなかったって言い訳してるけど、それって子供を危険にさらす可能性に勝る理由?”などと反論、わたしの住んでいるような公営住宅地の母親たちなどはこの対談を読んで非常にすっきりした模様でありました。「さすがThe Sun。死ぬ日まで読もうと思った」「誰か言ってくれないかなと思ってたのよねー」などの意見がとんでおりました、近所のママ友たちとパブ・ランチを食いに行った折に(わたしらの場合は子を預ける金などありませんので、子連れですよ。パブでも)。

 

ザ・サン紙は、自らの読者層がいったい誰であるのかといった認識に立ち戻り、たとえ「アホか」「低能新聞」と言われようとも、その認識と矛盾しない論調をばーんと掲載するところが、実は英国の新聞の中では一番気骨がある。とわたしは思っています。例えば、9.11事件の時でも、事件の翌週には“やめた、やめた、やめた。本紙はもう、テロ関連記事掲載はやめたから。こんな暗い世の中だからこそ、本紙は姉ちゃんの裸とかを充実させて、ブリテンの庶民の心を元気にしたいと思う”という主旨の編集長宣言とともに、ページ3をページ2にまで拡張したりして、本当に一切911やアルカイダ関連の記事は掲載しなかったのであり、ジョン・ライドンが「英国の新聞は、俺はThe Sunを読んでいるよ」と発言したことによって、同紙が“ジョニーも読んでるThe Sun”とか宣伝していた時期にはわたしは逆にちょっと恥ずかしくなって人前で読むのを控えていた時期もありましたが、個人的には読んでます。The Sun

 

たとえば、今回の“やっぱあの夫婦怪しいんじゃねえかよ”記事にしても、夫妻が無罪だったら各方面から叩かれるだろうし、訴えられる可能性もあります。でも、そのくらいのリスクはザ・サン紙は辞さない。っていうか、そのくらいのリスクを冒さなければ「死ぬ日まで読む」と一読者に言わせる新聞はつくれない。ということを知っているのであり、いま現在英国で「死ぬ日まで読む」系読者を持っている新聞は“アホのふりしているけど実は最もラディカルなワーキングクラス・タブロイド”The Sunと、“伝統的労働党イデオロギーをいまどきの若者たちにも受けいれられるようにスタイリッシュかつソフトなイメージで再編集しつつ、その一方で生粋の労働党員も満足させるようにがんばってます(って書いてみるとまるで過去10年間の労働党政権そのもののようですが)”The Guardian だけだろうとわたしは思っています。

 

というわけで、マデリンちゃん事件に関しては、事件そのものよりも、犯罪の被害者・容疑者のPR活動、英国の階級における事件の捉えられ方の違い、英国&ポルトガルのマスコミのあり方、なぜマデリン両親はポルトガル人に嫌われるのか、など、その周辺にあるものの方がいろいろ気になり、そのあたりに興味を覚える人が多いのでこんなに語られる事件になっているんだろうと思うのであり、この件に関してはもうちょっと書きたいこともあるんだけど、それはどうなるかわかりません。ははははは。最近、やること多くって。

  

Posted by mikako0607jp at 00:26

2007年09月20日

イビサ。に行ってたので30周年記念とかは尻、いや、知りません。

アイビ〜サ〜。

なんかここんとこキチガイみたいにブログのアクセス数が増えてると思ったら、なるほど。そういうことだったんですね。いや、わたしは前回のエントリーでも言及させていただきましたが、そういうイヴェントにはさほど興味はございませんので、そちら方面の情報を求めて来られた方々には残念でございました。30周年勝手に来やがれギグとかは、まあロンドン市内在住の連合いのフレンズとかは行くとか言って興奮ぎみの人もいるみたいですが、わたしはそんな動きとは全く無関係に、アイビ〜サ〜(春に日本製のPC買ってきたんで、こっちのPCで無理やり日本語打ってた頃と違って、〜が出し易くなりましたぞ)と英国人が発音するところのイビサ島でホリデイして参りました。

 

旧雑文を読んでくださっている方はご存知でしょうが、イビサにはわたしの連合いの姉が住んでおり、そこにはロバート・デ・ニーロにも似た、げにも恐ろしき顔立ちのカタルニア系仏人の義兄や、イビサのような島で育っておきながら何故かバレリーナな姪とかがいるわけ(昨年まで彼女はロンドンのバレエ団に勤務しておりましたが、現在はスペインに戻り、基本的にはバルセロナを活動の拠点としながら、バレエだけではなくモダンダンスなども踊って生計をたてつつ、週末はイビサに帰ってきております)で、わたしもイビサには度々足を運んでいるわけですが、こう何ていうんでしょうね、イビサによく行ってる。などと言うと、お前もサン・アントニオあたりのナイトクラブでがんがん踊ってるんだろう。とか、ヒッピーの聖地でフリーセックスとかドラッグとかエンジョイして来るんだろう。とか、なにかとグラマラスな想像をされる方々が多いわけですが、あえてリアリスティックなことを書かせていただけば、あの島の95%は普通のスペインの田舎の島ですから、内陸部では馬や豚がそこらへんを走り回っていて、海辺には広大な塩田などもあり島の特産物は塩である。などということはあまり知られてないようですな。UKでもジャパーンでも。

 

で、うちの義姉は68年からイビサに住んでいるので「もうすぐ40年なのねー」と自分でもびっくりしているようですが、彼女はスペイン産の馬が好きで、アイルランド人のくせに、馬はスペイン産よねー。とか幼少のみぎりから言っていたらしく、馬の足元ケアのエキスパートであるところの義兄と旅先で知り合って結婚し、現在はイビサ空港でT社のツアー客をサポートする仕事をしながら(イビサに行くことのある方は空港でT社のカウンターに行ってみてください。赤毛でコックニーの威勢のいい長身のおばはんがいたら、それは義姉です)、7頭の馬と4頭のポニー、無数の鶏と孔雀、あひる、豚、その他なんだかよくわからない鳥たちを放し飼いにしているプチ農場を所有しながら、自宅には8匹の猫と3匹の大型犬、鯉、金魚、カナリア&オウム。を飼っているという、どこまでも自然派、アニマル・ラヴァーの元ヒッピーおばはんです。

 

そういうわけなのでわたしもイビサに行くと、クラブでダンス。なんぞはしたこともないですが、義姉のプチ農場で馬にはつい乗りがちになってしまうのであり、ブーツだの鞭だのニッカボッカーだのという、ハイソなかほりの英国系乗馬は大嫌いですが、ビキニのトップにジーンズはいてゴム長靴でもオッケーのイビサのくだけた乗馬は大好きで、今回はうちの坊主もポニーの背中に座らせたりしてお馬さんデビューさせてきました。

 

さらに、イビサってのはまた島だけに魚介類が美味しく、純粋に魚介類だけの(チキンのだしを含まない)パエリャとか、建設業や運送業のあんちゃんたちが集う街道ぞいのランチの店。とか、素材を生かしきったテイスティなご飯を食べるにつけ、イビサ島と能古島(ってまた福岡人か檀一雄フリークにしかわからないだろう地名を出しておりますが)は似ている。イビサの建設業や運送業のあんちゃんたちと、能古島の手打ちうどん屋のもんぺ姿のおばちゃんたちのランチに対する姿勢は似ている。という主旨で論文を書こうかな。などという野望を抱いてしまうわけですが、ホリデイから戻ってきてから村上龍が「イビサ」という小説を書いているらしいことをネットで尻、いや、知り、それが“人間の存在意義を描ききった、衝撃の破滅的ストーリー”というフレコミでマーケティングされていることを知って、PCの前でのけぞって笑いました。

 

キューバの時にも思ったんですが、きっと同じ時間に同じストリートを歩いていたとしても、人間というものは、その人によって聞こえるものや見えるものが違うんでしょうね。高級ホテルのある観光客エリアから聞こえて来る音楽に耳を傾け、ああ狂熱のサルサ。そのパッショネイトな婀娜とラテンのセクシネス。その混沌と情熱と極限の感覚の究極的な融合。とか思いながらうっとりと空を見上げてハバナの街を歩いている人もいれば、なんでまたこの街は道端のうんこに靴の跡がいっぱいついてるんだろうなー。普通だったら踏んでしまったことに気づいて、靴の裏についたうんこをアスファルトにこすりつけて落とそうとしたらしい跡が傍に一、二ヶ所あって然るべきだと思うのに、それすらもない。これはよほど歩いている人々が何も考えてないアホなのか、何もかももうどうでもよくなっているか。のどっちかだなあ。とか思いながら地面を見て歩いている人もいる。という、このあたりのズレの大きさで、女性を主人公とした“破滅・官能もの”を書くときの村上龍には大笑いさせてもらうことが多く、その点ではけっこうお気に入り。の範疇に入っている作家だと言えましょう。

 

というわけで、ぜひ読んでみたいと思いますよ、「イビサ」。林フミ子親父に持ってきてもらおうっと。

  
Posted by mikako0607jp at 07:56

2007年09月05日

M.マクラレン×R.リンクレイター=大人のパンクごころ・・・Fast Food Nation

Fast Food Nation日本での公開がどうなってるのかは不明だが、この映画が一部で話題になったとすれば、それは監督がリチャード・リンクレイターだからであり、プロデューサーがセックスピストルズの元マネージャーのマルコム・マクラレンだから観た。なんて人は、UK内には(ミドルエイジ層を中心に)けっこういたとしても、米国や日本では皆無に等しいだろう。

思えば、ちょうどセックスピストルズのジョニー・ロットンことジョン・ライドンが英国でリアリティー番組に出演して騒ぎになっていた約4年前、続々とコメントを求めてきたメディアに対して、マルコムは「自分は今、『Fast Food Nation』の映画化の準備を進めている」とさりげなく、しかし執拗に宣伝し、その流れでBBCから製作資金を引き出すことに成功しており、この辺りはさすがとしか言いようがない(わたしは以前から、ライドン+マルコムの構図は、詩人だから酔ったらビジネスもへちまも無くなるアイルランド人の血(だから金、金言うのである。裏返しで)と、何もないところからでも金の流れを作り出せるユダヤ人の血。の組み合わせとして見ている。アイルランド人のクリエイティヴィティとユダヤ人のビジネスセンスが結婚してすごいことになった実例はむかしから腐るほどある。我が家もわたしがユダヤ人だったらよかったんだろうが。ははははは)

なので、ファーストフードの国アメリカを風刺したベストセラーをリンクレイターが映画化した純粋なるメリケン映画。という見方をしたのでは本作の底にあるもの(スピリッツと言ってもよい)は見えなくなるのであり、リンクレイターが参加する前から、ヨーロッパで本作の実現をプロジェクトとして立ち上げ、地道な活動を始めていた人物が存在し、それはほかでもないマルコム・マクラレンだった+金も英国の国営放送の映画製作部門から出ている。という事実を押さえておけば、本作はいわばUK側の思いつきと資金によって製作されたUS風刺映画なのだということが見えてくる。

本作がカンヌ映画祭で上映された際、評論家やジャーナリストの合言葉は「Where's the beef?」(告発がないじゃないか?)だったという。本作が英国で公開された折には、ガーディアン紙映画ページの(わたしの宿敵)Peter Bradshawも”「スーパーサイズ・ミー」の爆発力に比べると、この映画はNothing”などと書き、星一つの酷評をしていた。

が、この映画を観て「告発がないじゃないか?」などと言っているのは、M系映画製作会社社長による功名心の塊映画「スーパーサイズ・ミー」や、”いい加減でその高校生パンクロック・フェスティバルみたいな視点での告発ごっこはやめてくれないか”マイケル・ムーアの一連のドキュメンタリーや、プライベート・ジェットで米英間を飛んでは大気を汚しつつマドンナのペットとして活躍中の環境活動家アル・ゴアのドキュメンタリー「一番インコンヴィニエントなのはお前の存在だ」などを高く評価している人々に違いなく、これらの作品や人々がたいそう苦手なわたしにとっては、「Fast Food Nation」は一服の清涼剤と言ってもいいほどのa breath of fresh air(同じことやないかい。という突っ込みは自らやっておきます)だった。

ノンフィクションの原作を、完全なフィクション映画としてつくったセンスがまず素晴らしい。嘘のないはずのドキュメンタリーよりも、嘘だらけのフィクションのほうが、実は本当のことを言っていることはよくある。というのは今更わたしが書くまでもないユニヴァーサルな真実だが、映画版には「大企業が悪い」「政府が悪い」といったいかにもわかりやすい+マーケティングもしやすい”告発”ではなく、「みんなまとめて人間が悪い(またはバカだ)」というユーモアと諦念があり、高校生パンクロック・フェスティバルに出演したり観に行ったりする年齢の方々ならマイケル・ムーアの「シッコ」とかのほうが「すげーよー」「やべーよー」と感激できるのだろうが、大人の方々にはぜひこちらを観ていただきたい。

リンクレイターの(わかる人にしかわからない)ユーモアも相変わらず冴えており、本作は笑える。が、その後で考える。あ。でも、わたしが今くすって笑ったのって・・・。ああなんて人非人なのわたし、残酷なのわたし。ああでも、これもわたし、あれもわたし、きっとわたし、たぶんわたし。とバニーガールの扮装で松坂慶子したくなるような袋小路の”自己告発”。それをさせるものが、この映画にはある。告発するは我にあり。なのだ、いつでも。それこそが自らの邪悪さも限界も偽善も知りぬいた大人のパンクごころってやつではないか。

キャスティングがまた驚くほど絶妙で、イーサン・ホークもカタリーナ・サンディノ・モレノもグレッグ・キニアもいいのだが、どういうわけかブルース・ウィリスが破天荒にいい。この人、本当にこの台詞のような人生哲学を持っているに違いない。と唸らせる、一生に一度のはまり役だ(登場場面は2分程度でハンバーガー食いながら説教たれてるだけなのだが)。

マルコムのことだから、またセンセーショナルなだけでシャロウな映画をつくったのかと思いきや、いぶし銀のような渋い作品に仕上がっているのに度肝を抜かれた。単なる社会派”告発”映画ではなく、アートワークとして完成させているその志は、尊敬に値するほど高い。マルコムという人は、横領とか盗作とかで訴えられっぱなしの、普通の神経の人間だったらうつ病にかかって自殺するような恥まみれの人生を生きていながら、志だけはいつも高い。「嫌なやつだけど、システムの外で物を考える人間を俺はリスペクトする」とジョン・ライドンが言う所以である。

むかしセックスピストルズに傾倒したことのある人間としては、齢を重ねた現在の同バンド関係者が、”やるじゃねえかよー”と言いたくなるような仕事をしているのを見るのは、(恥をしのんで正直に書いてしまえば)嬉しい。ピストルズの再結成コンサートなどにはわたしはさほど興味はないが、こういうことは本当に、バカなんじゃないのかと自分でも呆れるぐらい嬉しくなるのである。

http://www.youtube.com/watch?v=zc_z623Wsro

  
Posted by mikako0607jp at 10:17

2007年09月03日

林フミ子親父へのご支援にTHANKS。

11月の博多座のさぶちゃん公演には行ける日程。当ブログをご覧になっておられる方々の間では、どうもうちの親父の人気が高いらしいことは以前より察知しておりましたが、まさかこれほどとは。と驚くほどの反響をいただき、どうもありがとうございました。

”ネット”がどうの”ブログ”がどうのと言っても、そんなハイカラなこたあ彼には理解できませんし、ましてや娘があんなふざけた本を出し、冒頭から自分のネタが記されているなどということは、親父はまったく知らないことですので、世界各地から暖かなメイルをいただいたことなど本人は夢にも思っておりませんが、彼になり代わり、深く御礼申し上げます。

「9月8日だったらボーイフレンドがJALで関空からヒースローに来るんですが・・・」というメイルをくださったオックスフォード在住のO.Yさん。いやー、あるんですね。こういうことが。親父の出発日が一ヶ月早ければ、O.Yさんのボーイフレンドとうちの親父が手に手を取って到着ロビーに出てくる。なんてこともあったかもしれません。

「私の父は腹巻にパスポートと現金を入れてパリまで飛んできました」(BYばってん荒木さん。”腹巻とシャルル・ド・ゴール”のコンビネーションは、ある意味”地下足袋とヒースロー”より鮮烈です)、「デカイアメリカ人スタッフに連れられてニコニコ迎える場所に現れたときは安心したのと、その姿にニヤリと笑ってしまったものでした」(BYとしさん)、「私も実は、Mikakoさんのご尊父よりはるかに高齢の母(75歳)を、ここ3年間で福岡空港からロスに2回も飛ばしました」(BY N.Kさん)、「僕の親はロンドンからの乗り換え便で日本語の堪能な聖職者と親しくなり、ダブリン空港に到着後、そのまま3人でパイントを飲みました」(BYビーミッシュさん。あの国は神父もがんがん飲みますからね。一般人より強い人が多い)など、リチャード・カーティスの「Love Actually」ではないですが、空港って場所にはやっぱり様々なドラマがあるんでしょうかね。

結局、JALにお勤めの方から、ロックボトムの割引チケットでも空港でのファミリー・サポートをしていただける方法のあることをご教示いただき、そちらの方向でお願いすることにしました。正規運賃でないとJALの”ファミリー・サービス”は使えないのでは。と思っておりましたが、HPには書かれていない裏技があるようです。

というわけで、皆々様からお知恵を拝借し、うちの不肖の親父へのご支援を賜って、どうやら無事に(ってまだ着いたわけではないですが)、あの林フミ子親父が、UKへの旅。などという一世一代のアドベンチャーに乗り出します。

重ね重ね、皆様、どうもありがとうございました。
今回ばかりはPCの前で感涙しそうになりました。

  
Posted by mikako0607jp at 08:09