2013年03月31日

もう遥か昔のことのようですが。BBCのCOMIC RELIEF

わたしもBBCのCOMIC RELIEFことRed Nose Dayについて。
ビートルズのTシャツを着て、鼻にレッド・ノーズまで装着して働いた一日でしたが、わが勤務先の保育園でも2000ポンドを超える募金が集まりました。わたしがRed Nose Dayを支持するのは、英国内の貧困層の子供たちのためにもちゃんと募金が使われているということを知っているからで、ぶっちゃけた話、底辺託児所もお世話になったことがあるからです。

で、今年、わたしが面白いと思ったのは、表向きはOne Directionというアイドルグループの歌(しかも、ブロンディのカヴァー)がテーマに使われながらも、裏のテーマと言える楽曲が2曲あったことで、コメディと音楽のMIXとしては、これだけ楽しめた年もあんまりなかったように思えます。

1曲目は、Peter Kay & Jamesの懐かしいこの曲。
http://www.youtube.com/watch?v=w3aIfJ6KQJg

(オリジナルも貼ってみたりする)
http://www.youtube.com/watch?v=Ew7Zkkucos8

チャリティーのためにマラソンする芸能人だの、海峡を泳いで渡る芸能人だのに対峙する、「チャリティーのためにソファに座り続ける」というふざけきった&アナキーなコメディ・スケッチを思いついたコメディアン、Peter Kayの素晴らしさを改めて感じました。
Jamesの「Sit Down」をテーマに使うために思いついた企画なのか、それとも「座り続ける」という企画を思いついてから探した楽曲なのか、と思うとき、どうも前者だったような気がして、BBCの制作幹部の年齢が伺われて微笑ましいです。
「Sit Down」は、英国ではある世代の黄金のアンセムであり、裾野付近まで広がっている点では、ストーン・ローゼズのいかなる楽曲も抜いていると思います。

そして2曲目は、もちろんこれ。Equality Street.
http://www.youtube.com/watch?v=XmTV62mE1PA

英国には、Quality Streetというチョコレートの缶(ボックスもあり)があって、ちょっとした贈答品として何十年も使用されてきた誰もが知っている商標名ですが(うちにも、クリスマスに保育園の父兄にもらったQuality Streetの缶が3つあります。個人的にはよりモダンなCelebrationsの方が好きですが、文句は言えません)、ナッツ入りチョコだの、オレンジ風味チョコだのといった種々のチョコレートが入り混じった寄せ集めチョコレートの詰め合わせの名称に、人種が入り混じった英国のストリートをかけてEquality Streetにした。というだけで、この企画はジーニアスでした。しかも、このラップ曲を歌っているのは、すでにBBCの歴史に残る名作コメディとなった「The Office」のDavid Brent(aka Ricky Gervais)とDoc Brown。

英国は、アンチ・レイシズム、アンチ・ホモフォビアなど、いわゆるInclusive Societyの問題が、ゴールデンアワーのお茶の間レベルでコメディーになる時代になっています。

さらに言えば、この2曲は、前者が北部、後者が南部の英国民を意識して作られた企画だったことは間違いなく、Red Nose Dayにも北部用と南部用のテーマ(裏の。だけど)が別々に必要になったか。というようなことを考えていました。

世の中が経済的に悪くなればなるほど、北と南のディヴィジョンが大きくなるというのは、この国では昔から変わらない事実のようです。

  

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2013年03月23日

ブロークン・ブリテンの写実主義

Hugeという記事を3月23日発売のHUGEに書きました。
映画特集号です。
「Personal Cinematic Statement (極私的偏愛映画論)」で、末席を汚させていただいています。

http://hugemagazine.jp/current.html

ブロークン・ブリテン時代の英国映画のソーシャル・リアリズム(a.k.a近年の下層映画)について書きました。

「ニル・バイ・マウス」
「This Is England」
「Tyrannosaur(邦題:思秋期)」
「Harry Brown(邦題:狼たちの処刑台)」
の4本について書いています。

まだまだ書きたい映画はあるのですが、UK映画は良いものに限って日本に入ってなくて、いい加減でどうにかならんのか。と思います。

UK音楽はすごいスピードで日本に入るのに、映画は何故なんでしょう? 
UK音楽とUK映画は繋がっていると思いますが。







  
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2013年03月21日

痛恨の、ニック・ケイヴ新譜レヴュー

http://www.ele-king.net/review/album/002840/

特別な思い入れがある人に限って、好意的なレヴューが書けないようなブツを出してくるという、人生にありがちな困ったシチュエーションですね。

いや、好きだからこそ、ストリクトになる。ってのもあるんです。


ところで、yomoyomoさんはどこに?  
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2013年03月19日

仮想レイシズム。現実レイシズム

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2013年03月15日

デヴィッド・ボウイ 「The Next Day」

のレヴューを書きました。

http://www.ele-king.net/review/album/002828/

絶賛してるのはわたしだけかと思いましたが、英日両方で、評判いいみたいですね。年寄りを中心に。ははは。

中高年ロック。というジャンルがあるとすれば(どういうジャンルになるんだろうと、呼び名を考えてるんですが、マチュア・ロックじゃあまりにアンクールだし)、ボウイのは、そのど真ん中です。
これほど真ん中に入れてきたアルバムは、わたしは他に思いつかないですけど。あったら教えてください。

次はニック・ケイヴですね。
ギターの不在。をテーマに。

ところで、明日(時間的にはもう今日ですが)はレッド・ノーズ・デイです。
職場の保育園でもやりますので、このビートルズのTシャツ着て働きます。

http://www.tkmaxx.com/stella-mccartney-t-shirts-for-red-nose-day/beatles-kids-red-nose-day-t-shirt/invt/94008599

日本人だから、キッズサイズでも大丈夫。  
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2013年03月06日

Ele-kingがニック・ケイヴのインタビューを

http://www.ele-king.net/interviews/002806/

言うまでもなく、拙ブログのお馴染みさんにはニック好きが多いことを知っているので、リンクします。

しかし、である。
ニック・ケイヴの新譜より、デヴィッド・ボウイの新譜のほうにぐっと来た。
なんてことを、わたしが書くことがあろうとは思ってませんでしたが、iTunesでボウイの新譜を無料試聴しながら、ASDAで買ってきた蝶矢のボトルを2本空けました。

ニック・ケイヴの新譜は、Yomoyomoさん同様、わたしは肩透かし感を否めなくて、やっぱりわたしは旧バッド・シーズ=ミック・ハーヴェイが好きだったんじゃないか。+ニック&ミックが真剣に曲づくりしている脇で好き放題やってるブリクサ・バーゲルトのチーキーな後ろ姿も。と思ってたんですけれども、ニックには、小説家、映画脚本家としては多大なるリスペクトを抱いています。しかし、デヴィッド・ボウイの息子もいい映画撮ってんだよなあ。なんてことを思い出したりしてました。

1月に「電撃発表」になったボウイのシングル『Where Are We Now?』は、それだけを聴いたときは、「んー(
? or !)」でしたが、このアルバムの脈略で聞くと、わたしは泣きました。
日本酒で酔ってたせいか、昨年から自分が繰り返し書いてきたこととあまりにリンクしていたからなのか、それは不明ですが、音楽を聴いて泣いたのは30+α年ぶりかもしれません。
  
Posted by mikako0607jp at 10:36TrackBack(0)