時代の流れを感じる映画というのは、こういう作品のことだと思います。
http://news.walkerplus.com/article/53176/
エレキングから新刊を出していただけることになりました。
と言ったケン・ローチに倣い、日本はいま右翼本が大量に出てるらしいから、じゃあ左翼本で。というノリの企画だったことは、題名に思わず「レフト」と「左翼」と2回も入れてしまったところに表れていると思います。
書いている最中に、例えばビリー・ブラッグがスコットランド独立問題のナショナリズム発言で話題になったり、ラッセル・ブランドに至ってはもう、もし英国に流行語大賞があったら彼の「レボリューション」は間違いなくノミネートされるだろうと思うほど派手に活動しているし(ジョン・ライドンがいちいち脇からチャチャ入れ、いや批判してくるのも面白いし)、いま祖国で問題になっているメディア規制問題はまさにローワン・アトキンソンの章と繋がるし。という風に刻々と新たな情報が入って来るので心は千々に乱れ、いやわたしは今、校正作業をしているのであってここで大幅に書き足したらページ数が増える。と涙を呑んで書けなかったこともあるのですが、それはそれだけ旬の人たちを取り上げたということの証だろうと思っています。
今、この時代のレフトってのはいったい誰のことなの?というのは書いていてとてもおもしろい題材でしたし、ゴシップライターのくせになんか真面目な話にも首を突っ込んだりするんだよなー。的な書き手としての矛盾もこの本ですっきり溶解した気がします。
ケン・ローチやモリッシー、ジュリー・バーチルなどのお馴染みさんたちは掘り下げました。ベズ、イアン・マッケラン、ダニー・ボイルもいます。J・K・ローリングやローワン・アトキンソンはこれまで日本語では書かれなかった情報を書いたつもりです。コートニー・パインやジャスティン・ファシャヌは祖国の方々にも知って欲しいと思いました。
日本も選挙でゴタゴタしてるようですし、英国も来年は選挙でゴタゴタしています。
そんなゴタつく折ですが、だからこそしばし腰を下ろして読んでいただけると幸いです。
mikako